お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

ネガティブ思考の原因とネガティブを克服する改善策

平井妙子

小村由編

ネガティブを克服する改善策

ネガティブな思考になってしまうと、自分にとっていいことが起きても素直に喜んだり、うれしさを表現したりすることが少ないといえます。気持ちを無理やり上向きにしようとしても、簡単にはうまくいかないでしょう。そのことでまた落ち込んでしまう場合も。

しかし、ネガティブな思考を改善することは可能です。そのためにはまず、ネガティブな思考を抱いてしまう原因から追究することが必要。毎日の生活をより楽しく送るためにも、ぜひ参考にしてみましょう。

ネガティブ思考になる原因

ネガティブ思考のベースとなる要因として、遺伝、幼少期の経験、心的外傷、虐待などがあります。これらはストレスを生み、自尊心を低下させるきっかけとなっていることが多く見受けられるようです。「思考」は脳のパターン、いわば癖みたいなものですから、繰り返しの習慣によってその思考回路が定着されていきます。生活環境の側面から考えると、注意すべき点が2つあります。

かかわる相手と会話の内容

相手がネガティブモードであれば、毎回ネガティブ舞台の上演を観て、ネガティブ音声を耳にし、脳にインストールしているようなものです。

自分を取り巻く環境

孤独感を味わうような空間であれば、よくないことばかり考えてしまうかもしれません。ゴミ屋敷のような住居の場合、思考も整理しにくいでしょう。

そのほか、考え方における3つの原因も考えられます。

悩む時間(暇)がある

ストレスが蓄積され人間関係がうまくいかなくなると、誰との接点を持たず、自宅でひとりきりになる時間が増えます。そのため必然的に悩む時間も増加していきます。ひとりきりでいるこの時間が、負のスパイラルへの入り口といっても過言ではありません。

自分の答えがひとつだけになっている

「〇〇だから、××だ」「絶対に◇◇にちがいない」など、ひとりで決めつけた結論になっていることが多いです。狭い視野では複数の答えを見つけることができません。道を歩いていても、青空や澄んだ空気、道沿いのかわいらしい花に気づくこともなく、足元にある歩道しか見えていないようなものです。

ストレスや悩みを自ら発生させている

子どもたちが楽しそうに砂遊びをしているのを、公園のベンチに座って眺めながら、「ボーッとしている私はなんて惨めなんだ」「子どもはいいよね、何も悩みがなくて……」「あのお母さんたち、暇そうだし、優雅で羨ましい。どうせ私なんて……」 と、どこにいても何を見ても、ネガティブな感情を自ら引き出している人もいます。

参考記事はこちら▼

あなたは今、ネガティブな気持ちになっていませんか? この診断では、あなたのネガティブ女子度を診断します。

ネガティブ思考の直し方

幸せ貯金をする

毎日プラスの出来事をひとつ見つけること。うれしかったこと、楽しかったこと、感動したことなど。あるいは、成功したこと、達成したこと、社会貢献したことなど、自分を褒めてあげることも効果的です。どんなに小さな出来事でもかまいません。たとえば「今日食べたスイーツがおいしかった」「定時に仕事を終えることができた」「電車で席を譲った」「今日もがんばった! ビールがうまい!」「料理も洗濯も掃除も全部やった私はすごい!」など。

これは、プラスの出来事に視点を向ける脳トレになります。ネガティブ思考の人は、失敗したこと、できなかったこと、嫌なこと、人の顔色・言動などにフォーカスを当てています。脱却するための第一歩として、このトレーニングに取り組んでみてください。

解釈を変える

「認知のゆがみ」でもお伝えしたように、解釈が決めつけになっていたり、飛躍していたり、思い込みになっていませんか? まずはそのことに気づきましょう。たとえば「挨拶してくれなかった」→「嫌われている」は、ひとつの回答でしかありません。本当にそう思われているかどうかも不明で、自己否定に直結しています。「今日は機嫌が悪いのかな?」「体調がよくないのかな?」「私に気づかなかったのかも?」「声が聞こえなかったのかも?」「まぁ、そんな日もあるよね」など、相手の行動から状態を考えて複数の答えが自分の中にあれば、「挨拶してくれなかった」ことに対して深く悩むことは少なくなりますよ。

言葉を変える

「自分はダメな人間だ」「いつもこうだ」「またどうせ失敗するにちがいない」などの言葉は、自分を否定し、承認することができていません。否定的な言葉は否定的な状態が前提であるため、想像する未来も否定的なことをイメージしてしまいます。あわせて、過去のミスやマイナス体験を脳の中で再体験し、ネガティブ感情を抱いてしまいます。自分に投げかける言葉は自己暗示。ネガティブワードは禁句にしましょう。

次ページ:少しでもよりよい日々を送るために

SHARE