難しい状態にあっても、相手をうまく説得できる方法「今までの交渉経過を確認」

相手を説得する場合、明らかに状況が難しいとつい諦めてしまいたくなることも。しかしわずかでも可能性があるのなら説得するチャンスはあり、お互いが納得する結論を出すこともできるはず。そこで今回は困難な状況から相手をうまく説得し、成功させるための方法をご紹介しましょう。
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今までの交渉経過を確認しよう
今まで交渉の機会があったのであれば、それらを全て振り返ってみましょう。説得が難しい場合は、交渉でお互いの合意が近づいていない証拠。あらためて今までの合意事項を確認して聞き手にそれを強調すれば、相手が納得して説得に応じやすくなります。前回の交渉から期間があいてしまっている場合は、その間に気持ちが変わってしまっている可能性もありますから、説得前に今までの交渉経過を説明してみるといいでしょう。
もし今まで交渉をしたことがなく、まともに顔を合わせたことすらないというような相手の場合は、十分に信頼が得られていないため説得は困難。まずは信頼を得られるまで交渉機会を増やしたりメールをやり取りしたりするなどの時間をもうけましょう。もしどうしても「今、説得したい!」ということなら、以下のような別の方法をとる必要があります。
相手に嫌われるのを承知で説得しよう
一般家庭への急なセールス訪問などは多くの人が迷惑に感じてしまうはず。このように初対面の人にいきなり説得されても、すぐに断られてしまうのが一般的です。しかし中には、あまりに強引な説得に「今回だけ」という理由で妥協してしまうケースも多いことでしょう。この場合「この人は断りきれない」とセールスマンが判断すれば、その後も何度か訪れることがあったとしても、大抵は一度だけのやり取りで終了してしまいます。
ビジネスシーンの場合は、1度の取引で付き合いが終わるというケースは少なく、多くの企業が末永くお互いがメリットを得られる付き合いを望んでいるはず。それができない場合は、相手に嫌われるのを承知で説得を試みるのもひとつの手です。特に一度断ってきた相手なら何度も断ると失礼にあたると感じ、妥協案をのんでくれる可能性が高くなります。
信頼のない説得は、諸刃の剣にもなりうる方法です。説得したい場合は、さまざまな案を考え、可能な限り自分にも相手にもメリットのあるものを優先して選ぶようにしましょう。
※この記事は2013年12月28日に公開されたものです