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相手の心を開くには?―相手の主張を一旦全面的に認めてあげること

何気ない会話の中で、意見が食い違うことはよくありますよね。でもどんなに懸命に伝えても、相手が心を開いてくれないこともあります。そんなとき、どうやったら上手に相手の気持ちの扉を開くことが出来るでしょうか?

【彼女に屈辱的な言葉を投げかけて、心をつかむ心理「一度裏切り、その後受け入れる」】

せっかくアドバイスしたのに……

例えば、あなたが友人の相談に乗っているとします。よく話を聞き、あれこれ考えて「こうしたらいいんじゃない?」とドバイスをしたとします。それなのに「でもね~」なんていう歯切れの悪い回答が返ってきてイライラ……そんな経験をした人は多いのではないでしょうか?

 せっかく時間を割いて、しかも一生懸命考えたのに、受け入れてくれないなら相談しないで!という思いをする人もいると思いますが、相手があなたのアドバイスを受け入れないのには、ワケがありそうなのです。

まず考えられるのは「自分の行動を非難されたと感じた」こと。直接的ではないにせよ、「こうしたら?」というアドバイスの裏には「(これまでのやり方がよくなかったから)こういう風にした方がいい」という意味合いが含まれています。

その裏の意味を感じ取ってしまったがために、「自分自身を非難された」と無意識的に感じてしまったと考えられます。「こっちは悩んでいるのに、非難するなんてヒドイ」という気持ちも感じているのかもしれません。

そして非難されたと感じたことで心が頑なになってしまい、相手からのアドバイスを受け入れることに抵抗感を感じるようになります。それが「でも……」という発言につながるのです。

いったん受け入れる

不満や抵抗感から一度心の扉を閉じられてしまうと、再び開けてもらうのはなかなか難しいものですよね。頑なな心は、柔らかさを取り戻すのに時間がかかるものです。では、そうなってしまう前に、相手の心を開かせるにはどういった方法をとるべきなのでしょうか?

まず大切なことは「相手の意見を受け入れること」。例えば相手の言動や話を聞く中で、「それはちょっと違うんじゃないか」と思うこともあるでしょう。しかし、それらを否定する前に、まずは相手の意見を受け入れてみます。

「うんうん、確かにそうだよね」という態度を、具体的に言葉や態度で示すことで、相手は「自分が受け入れられた」と感じることができます。

その上で、アドバイスと「どうしてそうなのか」という理由を説明してあげることで、相手は「非難された」と思うこともなく、無駄に抵抗感を抱くこともなく、話を聞くことができます。それはアドバイスをしている側にとっても「聞き入れてもらう」ための大切な準備となるのです。

相手の言動を容認してあげることが、実は自分自身の話をスムーズに展開させてくれるための重要な要素のようです。誰かの話を聞くときには、ぜひ参考にしてみてくださいね。

※この記事は2013年12月19日に公開されたものです

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