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好きな人にも使ってみると効果大―長所を褒めることで相手の信頼を得る

あなたの周りに「自分の魅力に気がついていないなぁ」という人はいませんか? 自分自身のことは見えているようで意外と見えていないもの。自分では「ダメだなぁ」と思っていることが、周囲の目には魅力と写っていることもあります。

【みんなが憧れる「自己イメージ」は「信頼」。憧れないイメージは?】

そしてそのことを上手く伝えることで、その人との信頼関係を築くことができるかもしれないのです。

「思い込み」の効果

「プラシーボ効果」をご存じでしょうか? 「これはよく効きます」と言われて飲んだ薬が実際には偽薬だったにも関わらず、一定の効果をもたらすというものです。本来であれば効果がないはずの薬でも、本人の「これは効くはずだ」という強い「思い込み」によって効果が出てきたのです。

これが何を表しているかというと、「思い込み」によって、人間の能力の出方が変わってくる可能性があるということです。例えば、絵を描くことがあまり得意ではなかったのに、美術の先生から「君の絵には他にはない個性がある! もっと描いてみたらどうか」と言われたら、これまで「自分の絵はダメだ」と思いこんでいたものが、実は逆だったんだ!とあらためて思い込むことができますよね。

その意識の転換によって本人の苦手意識が薄まり、自信を持つことができます。そして苦手意識が生み出したものと、自信を持って描いたものではきっとまったく出来栄えが違ってくるはずなのです。

長所を褒めることで相手の信頼を得る

おそらく、絵の苦手だった生徒は、この美術の先生を「自分のことをきちんと見てくれていた」「新しい考え方に導いてくれた」という信頼を寄せることでしょう。逆に考えると、相手の信頼を得るためには、自分自身がこの「先生」になればいいわけです。

具体的には、まず「相手が気が付いていない長所」を指摘し、褒めてあげましょう。自分自身が思っている長所と、周りの人から見た長所は意外と違っていることもありますよね。

例えば本人は「自分の一重まぶたが好きじゃない」と思っていても、実は周囲からは「スッキリした目元が涼しげで素敵」と思われていることもあります。マイナスの思い込みを外し、プラスの思い込みを上書きしてあげることで、新しい魅力を引き出せることもあるのです。

そして、自分の新しい魅力を教えてくれた人へは、感謝と信頼の気持ちを抱きますよね。

また、ちょっと気になる彼や彼女へもこのような「長所を褒める」行為は効果的! 相手は「自分のことをよく見てくれている」ということを実感するだけでなく、信頼感を強め、もしかしたら特別な感情に発展するかも……。

とはいえ、相手の短所を指摘するときは、言葉の選び方・話のまとめ方に気をつける必要があります。あまりにも直球でズバッと指摘してしまったり、「短所だと思ったことが実は長所になりえる」という展開に運ばないと、相手を無駄に傷つけてしまう可能性が。

お互いの信頼関係を高めるためにも、十分に気を配り、言葉を選んで話すようにしましょう。

※この記事は2013年12月19日に公開されたものです

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