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冬なのにダニ増殖中!? 恐るべき環境適応能力

家に棲む嫌われ者のダニ。いるだけで気持ち悪いけど、ぜんそくや虫刺されなど健康被害をもたらすので駆除が必要です。
しかし、ダニは夏の話でしょう?とタカをくくってはダメ。最近のダニは真冬でも繁殖するのです。高気密、断熱のおかげで室温が以前ほど下がらないのと、加湿器の使用により適度な湿度が保たれ、ダニにとって生活しやすくなってしまったからです。


■そもそもダニとダニの餌って?
家に棲むダニはぜんそくをひきおこすチリダニという種類がほとんどです。数はチリダニより少ないですが、人の肌を刺すツメダニの存在も忘れてはいけません。
彼らの餌の多くは、人やペットから出るフケ、アカ、髪の毛、食べかすとカビです。そして冬のお肌は乾燥しやすく、気がつかなくてもフケやアカは床に落ちています。
また、食べかすも目に見えない小さなものが無数に床に落ちていると考えるのが自然でしょう。つまり、ほとんどの部屋はダニの豊富な餌場といえるのです。

■絶対知りたくない驚愕の生態
わずか1gのホコリにダニは、なんと約1000匹も棲息しています。寿命は3ヵ月程度といわれていますが、その間に約100個も卵を産むので、数が300倍にも膨れ上がります。考えただけでもゾッとしますね。

■ダニが好む棲み家はココ
敷物・畳・ソファー(布)、寝具、ぬいぐるみなどがダニの好む場所です。
餌が豊富で温かく湿度が保たれているからです。このほかに、あまり掃除の手が届かない場所の綿ホコリなどにもダニは集まってきます。

■冬のダニ対策はこれでキマリ!
前述の棲み家を清潔にしておくのが効果的です。それよりカンタンなのが、部屋の湿度と温度を下げることです。生活、繁殖できない環境にしてダニを減らすのが最も効果的なのです。
湿度が55%以下になるとダニは死んでしまいます。温度も20℃以下にすれば、ダニの活動が低下します。ただし、部屋全体の湿度と温度ではなく、ダニの棲み家の湿度と温度(たとえばホットカーペットと床の間とか)をこの条件にすることが重要です。

■冬こそダニをやっつけるチャンス
梅雨や真夏に上記の数値の湿度と温度に下げるのは、少し難しいといえるでしょう。
でも、冬なら窓や入り口のドアを開けて換気するだけで、湿度と温度はカンタンに下がります。つまり、冬の間にこうしておくことで、蒸し暑いシーズンになる前にダニの増殖を抑えることができるのです。朝晩、休日など、こまめに換気する習慣をぜひ身につけておきましょう。

文・ひょっとこプロダクション

※この記事は2013年12月18日に公開されたものです

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