契約社員の「おひとりさま」女子に、本当に必要な備えって?

編集部 はちべえさんの場合、生涯シングルなら定年まで働きたいと考えているそうです。ただ、今の会社だと今後、仮に正社員になれたとしても、給与は今のままで上がらないため、貯蓄できないままの生活が続くのではないかと不安に感じているとか。
花輪 もし、一生おひとりさまで過ごすのであれば、年金の受給がスタートする65歳まで働き続ける覚悟をしておきたいところです。もちろん、60歳~65歳までの生活費を貯蓄でまかなうという選択肢もあるにはありますが、そのぶん貯蓄のペースを上げなくてはならず、負担が大きくなります。同時に、契約社員の場合、企業の業績が悪化したときに職を失うリスクは、正社員に比べて高くなることも念頭に置かなくてはなりません。もし、正社員になれるチャンスがめぐってきたら、たとえ、給与が上がらなくとも正社員になっておくのも、賢い選択のひとつです。
年をとっても働けるスキルを磨くのも、将来への備え
年をとっても働き続けるには、それ相応のスキルが求められます。現状の仕事の中でできることを増やしたり、専門性を高めたりするなどの努力が欠かせません。とくに契約社員の場合は40歳を超えたあたりから、仕事探しに苦労する人が増えます。収入アップにつながるようなスキルを磨くのは「今」だけではなく、「将来」にも役立ちます。こうした自己投資に予算を割くのも、おひとりさまの自衛策のひとつ。自分ひとりで人生の舵を取らなくてはいけないからこそ、しっかり備えておきたいものです。(花輪陽子)
※この記事は2013年12月10日に公開されたものです