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面倒な仕事を後回しにしなくなる方法―「まずちょっとだけ取り掛かってみる」

毎日生活する中で、完璧に自分の行動をコントロールしている人は少ないと思いますが、それでも「こうありたい」という姿にできる限り近づきたいと思う人は多いでしょう。でも、やめた方がいいと思いながら、なかなかやめられない習慣を持っている人もいるはず。

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そこにはどんな理由があるのでしょうか?

行動に「癖」がついてしまう

その行動の善しあしは別として、一度ラクな思いをしてしまうとついついそれを繰り返してしまう人がいます。例えば、学生時代。一度授業をサボったら味をしめて、ついつい2度、3度と繰り返してしまう。そしていつの間にかほとんど授業に出なくなり単位を落としてしまった……こんな話はよく聞きます。

同様に、顧客から値下げを要求されて簡単に応じていると、相手に値下げ癖がついてしまい、どんどん断れない状況になってしまう。人間関係が上手くいかず、会社を退社したのち、ついつい転職を繰り返してしまった……など、安易な行動から困った癖がついてしまうことがあります。

これらの癖は、本人に「癖がついている」という自覚がない場合もありますが、十分に自覚を持っているのに「ついつい」やってしまうという人も多いでしょう。では、それを阻止することはできないのでしょうか?

「癖」を変えるのは難しい?

コロラド大学のジェニファー・ブレイス博士によると、いったんついてしまった行動は、それがおかしな行動であってもそのまま常動的に繰り返されるようになり、そういった行動を変えることは難しいと指摘しています。確かに、一度その「ラク」さを知ってしまうと、なかなかそこから抜け出すのは難しいですよね。

ではそんな困った癖を直す方法はないのでしょうか? なかなか難しいところですが、いくつか方法を挙げてみましょう。

・リスクを知る

例えばなんでもついつい引き延ばしてしまうという「引き延ばし癖」を持っている場合。引き延ばしたことで得るメリットとデメリットについて考えると、明らかにデメリットの方が大きいですよね。逃げているとどんどんやる気が失せ、さらに引き延ばしてしまう可能性大。

しかも、それで仕事が納期限に間に合わないなどという事態になると、相手からの信頼も傾いてしまいます。それなら、サッサと重い腰を上げて作業に取り掛かる努力をした方が自分自身のためですよね。

・まずちょっとだけ取り掛かってみる

癖を直すのには時間がかかります。そしてその癖は自分が「ラク」になるものであるが故に、なかなか直すことができないもの。でも頭のどこかでは「これじゃダメだ」という声が聞こえているはずです。癖を直すことは、「ダメな自分」を克服することでもあるのです。

その手始めに、まずは「やるべき」と思っていることのほんの入り口の部分に手をつけてみましょう。段取りを考える、手帳でスケジュールを確認する、やるべきことを整理する……など。ほんの小さなことでも、自分が変わるためのスイッチになっていることもあるのです。

・忍耐力も必要

自分の癖や習慣を直すのは難しいものですが、それを修正するのはもっと労力を要します。もし「頑張ってみよう」と思ったら、それを継続させることが大事。続けることが新しい習慣を作ります。そのためには忍耐力が必要です。

とはいえ、追いつめ過ぎてくじけてしまっては元も子もありませんよね。ときには自分に小さなご褒美を用意するなど工夫をして、とにかく「続ける」ことに集中してみましょう。

癖を直すのはなかなか大変な作業です。「最近ちょっと怠けてるなぁ」など、よくない癖になっていると気がついた時点で引き返すように気をつけてみましょう。

※この記事は2013年12月05日に公開されたものです

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