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4時間、5時間……上演時間が長い映画―『The Cure for Insomnia』は5,220分

映画の上映時間は、2時間前後のものが多いでしょう。しかし、世の中には4時間、5時間、またはそれ以上の長い映画がたくさんあります。そんな長い上映時間の映画を紹介します

●『沈まぬ太陽』
まずは邦画の中から紹介。本作は2009年に公開された、山崎豊子の同名小説が原作の映画です。上映時間は202分あり、劇場公開の際は、途中で10分間の休憩が挟まれました。

●『ベン・ハー』
尺が長いと言われている映画の中でも、高い知名度を誇るのが、1960年にアカデミー賞作品賞を受賞した『ベン・ハー』でしょう。上映時間は約212分。新幹線だと、東京から岡山までのぞみで行くのと変わりません。

しかしこれはまだ序の口。今回紹介する中では短い方です。

●『ハムレット』
1996年にアメリカで公開された、シェイクスピアの『ハムレット』の映画化作品です。『ハムレット』は何度も映画化されていますが、本作が最も長く、上映時間は242分。この長さが災いしてか、興行収入は振るわなかった模様。

●『クレオパトラ』
1963年に公開された『クレオパトラ』。プレミア公開バージョンは244分でした。『ベン・ハー』以上の長さです。上映時間だけでなく、現在の価格で3億ドル以上もの予算をかけて作られた超豪華作品であることでも有名です。

●『1900年』
1976年にイタリアで公開された、イタリア・フランス・西ドイツ合作の映画。イタリアを舞台に、二人の男性の数奇な人生を描いた作品です。監督は『ラストエンペラー』などで有名なベルナルド・ベルトルッチ。上映時間はノーカット版で316分。

約5時間もあります。

●『ジョルダーニ家の人々』
2010年に公開されたイタリアの映画。息子の死をきっかけに崩壊してしまったジョルダーニ一家が、少しずつ元の平和だった家庭に戻ろうとする過程を描いた作品です。上映時間はなんと399分。6時間39分です。長い映画ですが、見どころも多く、高い評価を得ている作品です。

●『ショア』
1985年にフランスで公開された、ホロコーストを題材にしたドキュメンタリー映画。11年もの歳月をかけて制作され、上映時間は圧巻の570分。9時間超えです。

●『The Cure for Insomnia』
最後は「史上最も長い映画」として、ギネス記録にもなっている作品を紹介しましょう。それが1987年にシカゴ芸術大学で上映された『The Cure for Insomnia』というアメリカの映画。上映時間は5,220分。

なんと87時間です。内容も、「L.D.グローバンという俳優による自作ポエムの朗読」が大半と、斜め上の映画です。もし日本で市販されることになっても、誰も見ないでしょうね(笑)。

以上、長い上映時間の映画たちでした。今回紹介した中では、『ジョルダーニ家の人々』が、長いだけでなく見ごたえもあるのでお薦めです。秋の夜長にいかがですか?

(貫井康徳@dcp)

※この記事は2013年11月16日に公開されたものです

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