お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

「大変感謝しています」VS「本当に感謝しています」―どちらが心がこもっているの?

大事な物事を表現するときに使う言葉でもある「大変」と「本当」。同じような意味を持っていそうですが、状況で使い分けることで重要なことをより伝えやすくなります。そこで今回は、どちらがより大事で心がこもった表現であるかを、言葉の意味や違いから迫ってみましょう。

【言い訳するわけではないけど、誤解される言葉「若干」「かもしれない」】

「大変」と「本当」の意味

「大変」は重大な物事や状況、事柄などを意味しています。漢字をそのままの意味でとれば「大きな変化」と解釈でき、普段よりも変化が激しいという「程度」を表現しています。例えば「大変感謝しています」という言葉であれば、相手の大きな行動や気持ちをはかりながら感謝していると判断することができます。

一方「本当」は、偽りではなく実際のことという意味です。「大変」が「程度」を表現していたのに対し、「本当」は「事実」を表現しています。「程度」の判断は人によって異なるものの「事実」は現実そのものなので、「本当に感謝しています」という言葉は本人の気持ちがこもった、より真実味のある表現と判断することができます。

ふたつの言葉を使うと、違いが明確に

「本当に大変だった」という言葉は、本人が大変重大な状況に直面したことがよくわかります。しかし「大変に本当だった」という言葉では意味が通じません。「大変だった、本当だよ」ならば通じるものの、やや説得力に欠ける言葉に感じるはずです。

つまり「本当」という「事実」を表現する言葉は気持ちを伝える言葉として相手に与える印象が強く、「大変」という「程度」を表現する言葉は気持ちを伝える言葉としてはあまり適しておらず、単体で使うと印象が弱くなってしまうのです。

気持ちを優先させるときは「本当」を使おう

感謝や謝罪など、自分の気持ちを率直に伝えたい場合には「本当」を優先して使うことで、気持ちが伝わりやすくなるでしょう。「大変」をあわせて使うのも良いですが、その場合は言い方や表情も気持ちをこめて真剣にし、言葉の前後にも気をつけます。

気持ちがうまく伝われば相手もその事実を受け入れてくれることでしょう。

「大変」や「本当」という言葉は相手に与える影響も大きいため、後日覆してしまうようなウソの行動をとると信頼性が失われてしまいます。その場合は言葉の持つ説得力がなくなってしまうこともありますから、安易に多用することだけはしないようにしましょう。

※この記事は2013年11月06日に公開されたものです

SHARE