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難解な言葉を効果的に使うテクニックとは?「勝ちパターン:競馬型」

自分の思う着地点になんとか持っていきたい人同士が意見交換をする、いわば言葉の戦争の場、それが議論。しかし議論の勝ち方はひとつではなく、いくつかの型があることをご存知でしょうか。どうせならかっこよく議論に勝ちたい、そんなあなたに、議論で使うボキャブラリーについてお話します。

【書き方一つで相手の意見を正反対に誘導する方法「フレーミング効果」】

勝ち方の3つの「型」

まず紹介するのは「格闘技型」。相手が流血していようが青あざだらけだろうがお構いなしにパンチを繰り返す、泣く子も黙る直球型。かの有名なスティーブ・ジョブス氏はミスをした部下たちに罵詈(ばり)雑言を浴びせることで有名でしたが、おそらく彼はこの型に当てはまるかと……。

次は「サッカー型」。相手のシュートを防ぎながら、スキを見てカウンターで勝ちを狙いに行くタイプ。見ている方は惚れぼれしますが、負けた方のプライドを傷つけないためにも、会議後での「今晩一杯どうですか?」は不可欠です。

そして最後は「競馬型」。難解な表現や英語などを織り混ぜて畳み掛けるように説明をし、その場がケムに巻かれているうちにその場をかっさらっていく勝ち方。その場にいた人たとは「?」となりながらも納得したような気にさせられてしまう、マジックショーのような勝ち方です。

難解な言葉の使い方には要注意!

「競馬型」で行く場合に注意したいのが、あなたの普段の評価です。もしも周囲の人たちに天然キャラだと思われていたり、いじられキャラだったり、完全にオフィスのボケ役だったりする場合、この「競馬型」で勝負に出るのはいささか危険。

負けた場合は「バカが何を言ってるんだ」と一蹴されてしまいます。この「競馬型」で議論に勝とうとするなら、普段からそこそこ「デキる人」と認められている場合だけにしましょう。

易しい言葉でスマートに見せるには良いネタが必須!

逆に、誰が聞いてもわかるような易しいボキャブラリーを使いながらも難しいことを説明している方が、頭が良くスマートに見えることもあります。例えば、新人に対して「研修バジェットをカットされたので、新人の皆さんはOJTでお願いします」と言うよりも、「研修予算が削減されたので、新人の皆さんは実際の業務の中で研修をお願いします」と言ったほうがよっぽどスマート。

また、「業務に就きながらの研修の方法は、配布資料に簡単にまとめてあります」と準備周到な一面を覗かせれば、完全に仕事ができる風。部下にあなたのファンが増えること請け合いです!

※この記事は2013年10月30日に公開されたものです

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