旦那や姑も認める料理上手な嫁になるために……。嫁入り前に必ずそろえたい料理道具
料理は女子が生きていく上で避けられないスキル。旦那や姑に褒められるためにも、基本はきちんと身につけておきたいもの。そこで今回は、ゴハンの炊き方からダシの取り方まで料理の基本を紹介。これさえマスターすれば定番料理がぐんとおいしく!
おいしい料理を作るには基本を知ることが大切
料理に合った切り方と、下味のつけ方がポイント
例えば白菜の鍋を作ったら芯ばかりが残ってしまった、なんて経験ないですか? それは芯が固くて食べにくいから。薄くそぎ切りにすれば、くたくたに煮えて芯もとってもおいしい。そんな風に、切り方ひとつで料理はぐんとおいしくなるんです。
大切なのは“味をつけるまで”の下ごしらえ。おひたしなら茹でて水にとり、アクを洗い流して絞り下味をつける。魚の塩焼きなら焼く前に塩をふっておき、臭みや余分な水分を抜く。レシピにはさらっと書かれているから見落としがちですが、実はそうした基本の下ごしらえこそがおいしさの秘訣。
そしてなにより家庭料理の魅力は、食べる人の好みに合わせられること。相手の好みを知りたければ、「おいしい?」ではなくて「もう少し醤油を入れたほうがいい?」など具体的に聞いてみて。味の濃さや素材の固さ、好きな素材。そうした繰り返しで家庭の味ができあがっていきます。夏ならさっぱり、体調が悪いときはあっさりなど、“そのとき食べたい味”を意識するのもいいですね。
嫁入り前に必ずそろえたい料理道具は?
包丁は、最初は万能(三徳)包丁や洋包丁などが1本あれば十分。まな板は木製だと刃のあたりが柔らかく切りやすいけれど、カビが生えやすく、陰干しなどの手入れが必要。樹脂製などでもOKです。計量スプーンは大中小あると逆に間違えやすいので、大15ccと小5ccの2本揃えるのがおすすめ。
両手鍋は幅広い調理に使える大きめを選んで。菜箸はうっかり焦がしてしまっても代用できるので、同じ長さのものを2膳用意。キッチンばさみも、昆布を切ったり、肉のすじ切りに使ったり、あると重宝しますよ。
【基本の料理道具】
包丁・まな板・やかん・ボウル(大中小)・ざる(大小)・フライパン・両手鍋・片手鍋・計量カップ・計量スプーン(大小)・はかり・キッチンばさみ・菜箸2膳・しゃもじ・木べら・お玉・フライ返し・おろし金・ピーラー・缶切り・栓抜き
計量カップやスプーンのはかり方、実は間違っている!?
計量スプーンの1杯は、液体なら表面張力で盛り上がり、こぼれる寸前の量のこと。スプーン1/2なら、スプーンの6~7分あたりを目安にします。粉ものなら山盛りにすくってから、平らにすりきった量になります。
計量カップは平らなところにおいて、メモリは必ず真横から見ること。粉ものは空気を含んでふんわりとした状態ではかります。トントンとカップを揺らすと多く入ってしまうので注意。調味の際はレシピ通りの量を一度に入れるのではなく、小皿に取りわけておき、味見しながら2回にわけて加えると好みの味に仕上げられます。
■監修 渡邊香春子さん
東京都立技術専門学校調理科の講師を務めるかたわら、テレビ番組のフードコーディネーターの先駆けでもある「スパイス・セブン」の代表として活躍。日本テレビ系「ごちそうさま」「伊東家の食卓」ほか、テレビ番組の料理製作に携わる。著書に「調理以前の料理の常識」「シンプルな暮らしの教科書《食べること編》」(以上、講談社)などがある。
※この記事は2013年10月15日に公開されたものです