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言い間違いで分かる、相手の本心「錯誤行為」

人と話していて、うっかり言おうと思っていたこととは違う言葉が出てしまうことってありますよね。実はこれは、単なる言い間違いではなく、まぎれもないあなたの本音なのかもしれません。

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言い間違いで出る本音=錯誤行為

人間の心理というものは本当に複雑で、自分自身ですら意識していなかった本音がどこかに隠れていることもあります。何かの拍子にその本音がポロっと出てきて「あれっ、私、今どうしてこんなこと言ったんだろう」と驚いてしまいますね。

オーストリアの精神分析学者であるジークムント・フロイトは、このような言い間違いのことを「錯誤行為」と名付けました。錯誤行為の困る点は、言い間違いという名の本音が無意識に出てしまうことです。

例えば、苦手な先輩と仲良くしなくてはいけない場合、無理に好きになろうと努力しているうちに本当に仲良くなり、「ああもう自分はこの先輩のことが苦手ではないんだ」と思っていたはずなのに、ふとした拍子に「本当はやっぱり苦手」という気持ちが出てしまうのだからたまりません。

あわてて言い訳してみるものの、後輩の思わぬ本音に気づいてしまった先輩が傷ついて落ち込んでしまい、せっかくの努力がすべて水の泡ということも。

言い間違いと無意識の関係

普通、大人は自分の感情をそのままストレートに表に出したりはしません。だから本当は怒っていても、人には「全然気にしてないよ」などと嘘をつき、ニコっと笑ってみせたりします。いちいち感情をあらわにしていてはコミュニケーションがとれませんからね。

でも、そうして無理やり抑圧された感情は決して消えることはありません。封じ込めた本人ですら忘れているつもりなのに、心の奥底でずっとブスブスとくすぶっていて、ふとした拍子にバっと出てきてしまいます。

だから、怒りを押し殺しているときにそれをごまかそうとして、「怒ってるんじゃないよ。ただちょっと気分が悪いだけ」と言おうとしたのに「怒ってるんじゃないよ。ただちょっと機嫌が悪いだけ」とうっかり本当のことを言ってしまったりするのです。それも、無意識にです。

※この記事は2013年10月14日に公開されたものです

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