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人と比べてモヤモヤしてない? 「職場の嫉妬との上手な付き合い方」

三吉野愛子

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出世していく同期、寿退社していく同僚、なぜかかわいがられる後輩……。職場では、そんな彼らをうらやましく思い、自分と比べて嫉妬してしまうことがあるもの。そんな嫉妬にどう対処したらいいの? 今回は、職場での嫉妬対処法について紹介します。



●嫉妬は心のレスキュー・サイン
自分が幸せで自信に満ちあふれているときなら、同僚や後輩の幸運を祝福できるのに、自分がツイていないときには、なんだかモヤモヤ。そんな自分の心の狭さにも自己嫌悪してしまう……。なんてこと、ありませんか?

心が渇いているときは、嫉妬の感情にみまわれやすいもの。そんな「心の栄養不足」のときには、自分に休養やご褒美をあげる、好きなことや得意なことをする、今までがんばってきたことをリストアップする、自分の味方でいてくれる人と会うなど、「私は私でOKなんだ」と思えるような機会を意識的につくるようにしましょう。一見、遠まわりのようですが、どんな状態でもいったん自分を認めることは、焦りや不安で波立った心に落ちつきをもたらします。

●嫉妬を自分のブラッシュアップに役立てる
嫉妬の感情は苦しいものですが、少し角度を変えれば成長のチャンスにもなります。嫉妬するということは、相手の恵まれた部分や素晴らしい部分に目がいきやすいということ。つまり、よいものを見分ける目を持っているという見方ができます。それなら、嫉妬の感情があることを、あっさり認めてしまったほうが得。うらやましく感じる相手がいたら、ひとまず冷静になって観察してみましょう。そして、「真似できることは取り入れて、自分もどんどん素敵になってしまおう」、「どんな工夫や努力をしているのか教えてもらおう」くらいの気持ちでいると、嫉妬の感情で消耗することは少なくなります。

●「勝ち負け」や「損得」という二元論を手放す
嫉妬でつらいのは、恵まれている相手、有能な相手と比べて自分がみじめに思えるとき。これには、ものごとのとらえ方や価値観が大きく影響しています。「人間関係とは、つまり上下関係だ」、「人よりすぐれていなければならない」、「人におくれをとってはならない」、「どんなときも勝たなければならない」といった、無意識のうちに握りしめている価値観こそが、あなたを駆り立てている原因かもしれません。

嫉妬で苦しいときに、ぜひ考えてみてください。嫉妬している相手は、あなたの敵なのでしょうか。同じ職場で出会った人を、社会に対して共通の使命や責任をもった同志としてみたとき、歩み寄る余地はないでしょうか。同じ時代に生まれ、互いに影響を与え合って成長する友人として相手を見たとき、学ぶべきことはないでしょうか。こういった視点で相手を見ると、「勝ち負け」や「損得」という二元論を手放すことができるようになります。

●生き方がちがう相手と自分を、むやみに比べない
20代後半から30代にかけての女性の生き方は、千差万別。同じ学校を卒業した友人や、同じような条件で働きはじめた同期であっても、選び取る生き方によってライフスタイルがまったく異なってきます。恋愛、結婚、子育て、キャリア、独立起業、趣味など、優先順位は人それぞれ。大人になるほど、なにもかも一度に実現することは難しくなるため優先順位をつけざるを得ないのですが、なぜか自分以外の人は、「すべてを手に入れている」ように見えがち。でも、実際には、すべてを手に入れて満たされている人などいないのです。

つい誰かと比べて落ち込んでしまうときは、今の自分が何を優先して生きているのかを考え直すきっかけにしてみては? 今の生き方がしっくりこないのであれば、優先順位を変えてもいいのです。誰に気兼ねする必要はありません。一度きりしかない自分の人生なのですから。

(心理コーディネーター:三吉野愛子)

※この記事は2013年09月18日に公開されたものです

三吉野愛子

1978年、福岡県生まれ。2001年、東京学芸大学教育学部を卒業し、教育系広告代理店に勤務しながら心理カウンセリングを学ぶ。2005年より心理カウンセラーとして活動するかたわら、TV、ラジオ、雑誌の企画監修などを手がける。著書に『恋愛ダメ子の診療所』(日経ウーマン選書)。現在、東京を拠点に、現在、心理カウンセラーとして活動中。

●三吉野愛子カウンセリングオフィス ブログ
http://blog.goo.ne.jp/dearlife_2015

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