あなたは大丈夫? 10代・20代で若白髪が増えるワケ「紫外線が毛髪のDNAを損傷」
“苦労すると若くても白髪が増える”なんて都市伝説がありますが、最近では10代や20代にもかかわらず、突然白髪が急増してしまう人がいるそうです! この由々しき事態、気になります……。そもそも、どうして白髪になってしまうのでしょうか?
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「髪の毛が黒いのは、肌を黒くする色素“メラニン”が関係しているんです。頭皮の付け根にある毛母という器官で髪の毛は作られます。毛母には髪の色にかかわるメラノサイトという細胞があり、この細胞はメラニンを含んでいるので髪は黒くなるんですよ」
そう語るのは、女性のための育毛治療も行っている美容皮膚科専門クリニック「銀座ケイスキンクリニック」医院長・慶田朋子先生。
なんでも、加齢によってメラノサイトの働きが弱まったり、紫外線が毛髪のDNAに損傷を与え、メラノサイトの元となる“色素幹細胞”の数を減少させてしまうことが原因で白髪になっていくのだそう。加齢は仕方なくても、紫外線は肌だけでなく髪にとっても敵だったんですね!
「少なくとも、過剰な紫外線にさらされることは白髪を増やす原因の一つではありますが、10代や20代での若白髪はストレスや不摂生、栄養不足、血流障害などが複合的に影響している、と考えられるんです」
ストレス!? ということは、“苦労すると白髪が増える”っていうのはあながち間違っていないんでしょうか……?
「ストレスが関連している、とはいわれていますね。私自身、大学受験のときに後頭部に白髪がたくさん出てしまった経験があります。大学入学後には治りましたが、一部は白、黒、白、黒……と変わり、そのときの生活状態を反映しているような印象を受けました。若白髪は黒髪に戻ることもありますが、実はまだまだ解明されていない領域なんです」
ちなみに、30代以降の白髪は色素幹細胞の減少が原因なので、戻らない可能性が高いとのこと。うーん、年齢によって、白髪が生える原因はバラバラなんですね。
「若白髪に関しては、体質的な部分も要因の一つではありますが、最低6時間はきちんと寝る、バランスのいい食事をとる、ストレスを上手に発散する、といったような生活を送ることが対策になります。若いからといって、ムリをしすぎないようにしてくださいね」
若白髪は働きすぎや遊びすぎに対する警告なんですね! 若くして、突然白髪が増えちゃった人は生活を見直す必要がありそうです。
取材協力
慶田朋子先生銀座ケイスキンクリニック医院長。東京女子医科大学医学部医学科卒業。同大学の皮膚科助手を務め、都内皮膚科・美容クリニックでの勤務を経てケイスキンクリニックを開設。最も難しい目の下や口周りの細かいシワまで自然に仕上げる高度な技術・美的センスで評価・信頼を得ている。
(取材協力:慶田朋子、文:大貫未来/清談社)
※画像はイメージです
※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.05.31)
※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください
※この記事は2013年07月17日に公開されたものです