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明日放映スタート記念!『セーラームーン』『ケロロ軍曹』監督による深夜アニメ『たまゆら』トリビア

深夜アニメというと、一部のオタクが見るものと決めつけている人はいませんか? 実は大人の女性でもハマッてしまうような名作が隠れていたりするんです。

7月から放送される『たまゆら~もあぐれっしぶ~』もそのひとつ。第1期の『たまゆら~hitotose~』は、2011年10月から全12話で放送、美しい作画と切ないストーリーが高く評価されて、アニメファンのみならず多くの人たちを虜にしました。明日7月3日から第2期となる本作が順次スタートします。まだ知らないという人も注目ですよ。

それでは、オンエア直前に、『たまゆら』を楽しむための予習トリビアを紹介しましょう。

主人公は写真家を夢見る女子高生!

前作にて中学卒業を機に、亡くなった父の故郷に家族と一緒に引っ越してきた主人子・沢渡楓。カメラ好きであった父の影響から将来は写真家になることを夢見ている女子高生です。本作では、高校2年生となった楓が学校に写真部をつくるため奔走するというストーリーが軸となります。

写真部にも甲子園が!

全国の高校写真部を対象とした大会といえば、その名もずばり「写真甲子園」(全国高等学校写真選手権大会)。昨年は過去最多となる454校からの応募があり、見事優勝を勝ち取ったのは沖縄県立浦添工業高等学校写真部。大会20回目を数える今年は昨年をさらに上回る522校が応募しているそうですから、8月6~9日に開催される本戦も期待されます!

高校生の文化部所属は22%、近年は増加傾向?

文科省の調査によると、文化部に所属している中学生は全体の17.1%、高校生は22.0%(運動部との兼用含む/平成8年調査)。最近はさらに部活の選択肢も増えて、文化部に所属する高校生の割合は増えているそう。たまゆら効果で写真部員も増加するでしょうか。

あの文豪も同名小説!?

タイトルの『たまゆら』とは、写真に写り込む光の粒のこと。主人公の楓が写す写真にはキラキラとした「たまゆら」が映り込みます。ちなみに辞書を引いてみると、たまゆら(玉響)という言葉は万葉集の「玉響(たまかぎる)」から来ているそうで、「玉が触れ合ってかすかに音を立てる」意から転じて「ほんのしばらくの間」「一瞬」などの意味。なお、川端康成や曽野綾子の小説にも『たまゆら』という名編がありますが、本作の原作ではありません。

実在の美しい街を忠実に再現!

物語の舞台になっているのは、美しい景観から「安芸の小京都」と呼ばれる広島県竹原市。本作では穏やかな瀬戸内海に面する竹原市の、実際にある町並みや本物の地名が使われており、風景描写もかなり忠実に再現。そのため、ファンが物語とゆかりのある場所を訪れる“聖地巡礼”で人気のスポットとなり、NHKの『クローズアップ現代』でも取り上げられました。Googleマップの機能を利用して、たまゆらの“聖地巡礼マップ“をつくっている人も多いので、気になる方は確認してみましょう。

自治体の全面バックアップでHPにも『たまゆら』

たまゆらの制作・宣伝には、舞台となる竹原市も全面バックアップ。市役所の看板や広報誌でも大きくアピールするなどして話題になりました。竹原市のHPには、実在する場所の比較写真とともに、『たまゆら』舞台訪問コースなども掲載されているので要チェック!

たまゆら効果でフィルム式カメラに挑戦!?

父親の形見として楓が使用しているカメラは、実際に1974年に発売された「ローライ35S」というカメラ。ドイツのカメラメーカーであるローライの製品で、カメラファンの間でも熱いファンを持つ名作コンパクトカメラです。作中には、その他にも実在するカメラがいくつも登場。たまゆらを好きになってフィルム式カメラに手を出す人も多いのだそうです。

写真撮影は「はい、ウィスキー!?」

写真撮影のときに「はい、チーズ」といいますが、これは英語でcheeseと発音すると口元が笑って見えるためで、日本に広まったのは1963年に放映された雪印乳業のテレビCMがきっかけとされています。ちなみに、「はい、チーズ」にあたるものはさまざまあるそうで、南米では「ウィスキー」、ニュージーランドでは「キウイ」、韓国では「キムチ」などが一般的なのだそう。

監督は『セーラームーン』の佐藤順一!

原作・監督は、佐藤順一。これまでに『きんぎょ注意報!』『美少女戦士セーラームーン』『おジャ魔女どれみ』『ケロロ軍曹』などを手がけてきた日本有数のアニメーション監督です。ちなみに、昨年竹原市で開催された『憧憬の路』と『たまゆら』のコラボイベントでは、佐藤監督も出席。夢や希望・目標などを竹灯りに灯す『夢灯り』の願いには、「痛風が治りますように」というコメントで笑いを誘いました。

『たまゆら』の美しい舞台、美しいアニメはオタクだけのものではありません。食わず嫌いをすることなく、ぜひみなさんも期待してみてください。

(羊おとめ/サイドランチ)

(C)2013 佐藤順一・TYA / たまゆら製作委員会

※この記事は2013年07月02日に公開されたものです

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