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原因は私? なぜか“短命恋愛”を繰り返してしまうメカニズム&対処法

恋愛部長

■内に秘めた「ネガティブイメージ」は現実化する

さて、セックスの相性も含めてですが、最初は「いいな」と思って付き合い出したけど、様々な理由から気持ちが盛り上がらなくなった。数カ月付き合ってみたら、それほどモチベーションも上がらなくなった。というのは、別に珍しいことではありません。確かに、他人を見ていれば、どこもかしこもラブラブカップルばかりで、付き合った末のゴールイン! みたいなケースばかりが目につくと思いますが、そんなわけありません。たまたまはじめて付き合った人が運命の人で、そのまま結婚しました、ちゃんちゃん、なんて珍しくて、大体は、うまくいかなくなって別れたり、いつのまにかフェードアウトされちゃったり、浮気されたり、を繰り返しながら、正しい相手に巡り合うまで、右往左往してるんだと思います。でも、向こうから振られることが何人か続くと、「私って、いつもそう! 私に原因があるんじゃないの!?」って疑心暗鬼になってしまいますよね。わかります。

私も、3人連続で付き合っていた彼に振られたことがあって、そのときは落ち込みましたね。しかも、そのうち2人からは「結婚したいと思えない」という理由で別れてる。そりゃショックです。「私って結婚に向かない女!?」って普通思いますよ(笑)。でもね、それって確かに、私のせいっちゃ私のせいなんですが、私が駄目だからっていうことではなくて。私が、そういう結末に常にビクビクしていたからだと思うんですね。自分でも自信がなくなって、いつでもどこかで、「この人ともいずれ別れるんじゃないか」「どうせ私は結婚に向いてない女だ」「深く知ったら、私のことなんか好きじゃなくなっちゃうに決まってる」と思っていたというか。人間て、悲しいこと、ネガティブなことほど深く胸に刻んで覚えていて、何度も取り出して見返す癖がある。そして、悲しみの先まわりをして、2度と同じことで傷つかないように! って身がまえちゃうところがありませんか? そういう態度がね、実は何度も何度も同じ結末を連れてくるんですよ。

人間はイメージしたことを無意識のうちに実現してしまう不思議な生き物です(ナポレオン・ヒルの『思考は現実化する』のように)。嫌なこと、恐れていることを、何度も何度も思い詰めていると、また再び同じ道筋を無意識のうちにたどるようにできているんです。だから、どこかでそのループを断たなくちゃダメ。それが、もしも年季の入った「思考」や「怖れ」なのだったら、自分で意識して断つ必要があるんです。

面白いことに、思考で現実が停滞してしまうことがある一方で、考えが変わることで、ガラッと状況が変わることがあるのも事実。私自身も、自分の思い込みを打ち砕いて「自分はもう考え方が変わった。生まれ変わった!」って思うことが何度かあって、そのたびに、状況は新しく、いい方に転換していきました。なので、もしも何度も同じように付き合いがうまくいかなくなっているとしたら、それは自分の中に「また今回も駄目になるんじゃないか」「私には長く愛される魅力がないんじゃないか」という怖れがないか、見直してください。そして、その思い込みこそが元凶になって、自分が常に付き合う人に対して気を遣いすぎたり、「愛されなくなること」を恐れるあまり、心を開いて頼りきれないでいたり、のびのび振るまえないでいたりしたのではないでしょうか?

確かに、付き合うたびにうまくいかなくなるのはショックです。でも、もしかしたら、そのうまくいかない付き合いのひとつひとつが、何かを示唆しているのかもしれませんよ。たとえば「もっと相手の選び方を変えたほうがいいよ」「無理して付き合っていることが多いよ」とか。私の持論ですが、うまくいかない恋も、決して人生の無駄にはならないと思うんです。そのときその人を好きになって、傷ついたり傷つけたりしたことは、私に、いろいろなことを教えてくれているんだって。

男心の繊細さや、純粋さ。2人の人間のエゴがぶつかる恋愛ってどういうことか。自分がいちばんのびのびしていられるのはどんな付き合いなのか。自分はどう生きていきたいのか。どんな人が人生には必要なのか。相手のことも、自分のことも、たくさんのことを学ぶことができるから。もしも恋がうまくいかなくても、いいじゃないですか。それは、未来に出会うはずの断ったひとりの人へ、正しく歩を進めているということなんです。「ちがう」誰かと、ズルズル時を過ごすよりは、ずっといいです。

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