お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

以上、未満、超、ほか。これらの用語はどうやって使い分けるの?

●以上、以下はその数字を含む
こんな会話を聞いたことはないだろうか。「1,000円以下だったら、買ってきて。それ以上だったらいらない」この場合、1,000円なら買ってくるべきだろうか?買わないで帰ってくるべきだろうか。以上、以下の使い分けを考えてみよう。

決まりは極めてシンプル。以上、以下という言葉は、その数字を含むということ。1,000円以上といえば、1,000円を含むし、1,000円以下でも1,000円を含む。

従って、上記の会話は「1,000円以下だったら、買ってきて。それを超えたらいらない」とするか、「1,000円未満だったら買ってきて。1,000円以上だったらいらない」とでもすべきところ。

また、5,000万円超、1億円以下、1億円超5億円以下といった使い方をするか、5,000万円以上、1億円未満、1億円以上5億円未満といったようにその数値を含むのか含まないのかは大きな違いになる。従って日ごろから、その数値を含むか含まないかは厳密に分けて伝えるべき。

●課長以下3名で伺います

「明日のミーティングには、私どもの課長以下3名で伺います」と言われた場合、来るのは3人?それとも4人?

これは悩ましいところ。この場合、合計3人ということになる。一方、「課長ほか3名で伺います」という場合は、課長プラス3人というわけで合計4人になる。この場合、“ほか”という言葉はその数値を含まない。ちょっとした使い方の違いだが、正確に理解しておきたいところ。

ビジネスには数字がつきもの。こうした差をきっちりと理解して正確に伝えるのもビジネスパーソンの基礎知識となるのではないだろうか。

(文:深山敏郎/(株)ミヤマコンサルティンググループ/コミュニケーションズ・スペシャリスト)

著者プロフィール

コミュニケーション改善の請負人として、高級ホテル、外食チェーン、外車ディーラー、IT企業など、20年で延べ4万人あまりを直接指導。夢は、英国でシェイクスピア芝居を英語で上演すること。 http://www.miyamacg.com/ お問合せ先:info@miyamacg.com
執筆協力:石井公一(いしいきみかず 中小企業診断士)

※この記事は2013年05月06日に公開されたものです

SHARE