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新人女子に興味津々の彼。男ってみんな若い子が好きなの?

しかし何だろうと気にするヒマもなく、
大忙しの午前をくぐり抜けると午後はまた研修だ。

「岩崎さん、やってきました!」
時間少し前に小会議室に入ると、
宮本さんが小走りにやってくる。
「お疲れ様。お休みなのにごめんね」
「いえ、おかげですごくよくわかりました。
ありがとうございます」
そう言って微笑む宮本さんはやっぱりかわいかった。

「では今日も研修を始めます」
宮本さんは休み中、よっぽどがんばったのか、
前はひとり「わかりません」とうなだれた質問にも、
ハキハキ答えて、わたしを安心させてくれた。

だがその翌日。いつも通り出社後のホールで、
エレベーターを待っている時。
昨日ほどではなくても、雰囲気が妙だった。
なんかヤダな、と思っているとうしろから声がした。
「や、おはよう!」
振り向くと、そこには課長が立っていた。
「どう、研修の方は?」
「いい感じだと思います」
「そうか、よかったな。
まあ、あまり新人にキツくあたるなよ」

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