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新人女子に興味津々の彼。男ってみんな若い子が好きなの?

悩んだ結果しかたなく「わからないところは、
各自でレジュメを見直し覚えてください」と、
毎日研修を進めたが、
宮本さんだけが、どうしても内容を取りこぼす。

焦ったわたしは木曜の夜、今までのレジュメを元に、
家のPCでちょっとした穴埋め問題集を作った。
でもちょっとした問題集のはずだったのに、
完成して時計を見たら夜中の2時。
そして金曜の研修後再び勇気を出して声をかける。

「宮本さん、ちょっと把握が遅れているから、
休みの間にこれ、やってきてもらえるかな」
「はい、わかりました」
宮本さんはまたも、にっこりと笑って答えた。
わたしはホッとして、研修会場を後にする。

そしてその日は残業を振り切り、盛幸とデート。
居酒屋のテーブルに着くなり、彼は言った。
「今年の新人さん、かわいいコばっかりだよね。
中でも特に宮本さん、すっごくかわいいよね」
瞬間、わたしは切れた。

「宮本さんの話はしないで!」
自分でも、言った瞬間しまったと思った。
声も大きかったし、言い方もきつかったから。

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