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15年間も付き合って別の道を……演じた坂井真紀さんの本音は?

母親になって、日々感じる成長
大変だけど、楽しめる!

 

ヒロインの七海には、辻さんの女性像が込められていると感じるそう。

「辻さんは確固たるものを持っているから。脚本を読んで感じたことを辻さんと話し合いながら演じていきました。話し合うことで、個人的な共感云々を超えて解釈することができました。すべての作品において、納得できるかできないかじゃなく、役としてそう生きなければいけないというところでやりたいと思っています」と演じるという仕事について語ります。

今回の七海を演じる上で、「純哉と別れたあと、七海は人生に迷っています。七海が一歩踏み出すとき、その核になるものが、演じる上で私には必要でした。七海の目的は何だろう? 何を思ってるんだろう? という部分を、私なりに付け足していけたらいいなと思いながら演じました」とのこと。

坂井さんの感受性によって、七海という女性がより魅力を増したと言えます。洗練された感性は、素敵な写真とともに綴られる坂井さんのブログにもあらわれています。1歳になる娘さんの子育てをしながら、時間を見つけて舞台や映画、展覧会などにも足を運んでいるそう。

「芸術に触れるのは大切だと思っています。ご飯の栄養と同じような感じ」と坂井さん。女優としての糧として大切ですか? と聞くと、「そうですね。あと人間として。そこが女優の基本だから。お母さんをやっていることも絶対女優にとっていいことだなと思います」と微笑みます。

母親になったことで自身でも成長したと感じたそう。

「親になると、嫌でも成長させられているような。生きていると、その瞬間を神様に試されているような、怒りたくなる瞬間が多々あります。でも、子供を目の前にすると怒れないというか。すごく自分の器を試されている感じがします。“焦っちゃいけない、焦っちゃいけない、深呼吸”みたいな(笑)。大変なこともたくさんありますが、年の功なのか、ふと楽しめる感じもあって。何なんだろう、これ? すごい不思議なんですけど(笑)」

 

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