光熱費をおさえながらも、あったかく暮らす方法
ぐんと冷え込む冬は暖かい部屋でぬくぬくと過ごしたいところですが、暖房の使いすぎは光熱費が跳ね上がる原因です。
また、エアコンのつけすぎは乾燥にもつながるため、風邪をひきやすくなったり、肌や髪を傷めるなど、健康や美容への影響も気になるところ。暖房に頼りすぎずに、あたたかく暮らすためのヒントをお届けします。
■足元をあたためると、身体の芯からあったまる
『頭寒足熱』という言葉があります。頭は冷やして、足があたたかい状態が健康にいいというもの。特に女子は足元が冷えがちです。
足が冷えると、代謝が落ち、疲れやすくなったり、眠りの質が低下したりと、体調に不調をきたしやすくなります。反対に、足をしっかりと暖めておくと、全身の血行が良くなり、足だけでなく全身も暖かくなります。外にいるときは、ストッキングにパンプスといった足元をあたためられないスタイルでも、家に帰ったら、靴下やレギンス、レッグウォーマーなどを身につけて、しっかりとあたためてあげましょう。
また、暖房をつけても、なかなか部屋の中があたたかくならない厳しい寒さのときにおすすめなのが足湯。足が入る大きさの洗面器やバケツなどを用意し、40~42度のお湯を入れて、足をつけましょう。足をつけているだけなのに、時間が経つにつれて身体全体が汗ばむほどポカポカしてくるはずです。暖房の設定温度を上げるよりも効果的。
お湯にお気に入りの入浴剤やエッセンシャルオイルを加えれば、香りのリラックス効果で心までポカポカしてくるかも。
■あたたかく感じるかどうかは、温度だけではない!?
寒いと感じると、暖房の設定温度を上げたくなりますが、その前に確認してほしいのが湿度。体感温度は気温だけでなく、湿度でも変わります。湿度が下がると、身体から出た汗が蒸発しやすくなり、寒く感じられるのです。
冬は空気が乾燥しがちな上に、エアコンをつけると、室内の湿度はさらに下がります。人が快適だと感じる環境は、冬だと温度20度前後、湿度40~50%くらい。「暖房をつけても寒いから」と、設定温度を高くしすぎていませんか。
暖房を効率よく使うためには、部屋に温湿度計を用意し、温度・湿度をチェックする習慣をつけるのがおすすめ。暖房をつける前に、温湿度計を見る。湿度が低いなら、まずは加湿器を使ったり、部屋に濡れタオルを干しておきましょう。乾燥は健康や美容の敵でもあります。無駄な光熱費をカットしながら、快適に過ごしましょう。
(一人暮らしアドバイザー・河野真希)
※この記事は2013年01月15日に公開されたものです