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「忙しくて休めない」は危険信号。休職を迷う人に伝えたい大切なこと

#お仕事ハック

ヨダエリ

仕事で大成功を成し遂げたいとか、そんな大それた野望はないけど、なんとなくうまくやりたい。いつもの働き方を小さくアップデートする「お仕事ハック」を紹介します。

今回のお仕事ハックは「中間管理職の立場に疲れてしまった」とのお悩みに、コラムニストのヨダエリさんがアドバイス。

中間管理職の立場に疲れてしまった

ここ最近、部長からは厳しいことを言われ、部下は仕事を休みがちでサポートをしないといけない日々が続いています。いわゆる中間管理職としての立場に限界を感じ、心身共に疲れてしまいました。何もやる気が起きない日もあります。休職をしたいのですが忙しくてなかなかできません。どうすればこの状況から抜け出すことができますか?(営業職/30代)

大丈夫ですか? ……いや、大丈夫ではないですよね。でも、私はこの文章を読みながら、明るい兆しを感じています。なぜなら、あなたは自分の状態を冷静に把握できているから!

心身があまりに疲弊してしまうと、冷静な判断さえできなくなってしまうもの。でも、あなたは「どうすればこの状況から抜け出すことができますか」と、ちゃんとあがこうとしています。あがくの大事!

つまり、あとは心身の健康を回復するためにすべきことを知り、実践すればいいだけ。

すべきことは、そう、休むことです。休職をしたいが忙しくてできない、とのことですが、あなたの命以上に大事な仕事なんてないと思うんです。休職したいとまで思うような心身の疲労は、放っておくと数年に渡る、いやもしかしたら一生付き合い続ける病気につながる恐れもあります。

というわけで、休むためにしてほしいこと、その1。上司に相談する。もしまだこの件を相談したことが一度もないなら、なるべく早く現状を説明し、休職したい旨を伝えましょう。

してほしいこと、その2。産業医か社内の健康管理部門、それらがない場合は心療内科を受診しましょう。おそらく高確率で休んだ方がいいと助言されると思います。

そうした診断結果を伝え、診断書も提出すれば、よほどのブラック企業でない限り休職できるはずです。逆に言うと、ここまでしても休職させてくれない会社は社員を駒としか捉えていないので辞めた方がいいです。迷う必要ナシ!

休職できることになったら、ゆっくりのんびり過ごしましょう。つい「あの件うまくいったかな」などと考えてしまうかもしれませんが、そこはグッとこらえて。今の仕事はゆっくり休んで元気になること。Don’t think, feel(考えるな、感じろ)ならぬ、Don’t think, rest(考えるな、休め)です!

でも、考えないのって難しい……という場合は、有効な方法があります。それは、何かに没頭する時間を持つこと。

何かに夢中になっている時って、悩みを忘れますよね。実際、疲労は休むだけでは回復しない、楽しむ時間が必要だと専門家も言っています。読書でもアニメでも手芸でも何でもいいので、ここぞとばかり、あなたの好きなことをしましょう!

元気になってきたら、「そろそろ復帰すべきか」という考えと共に、「やっていけるだろうか」という疑問が生まれるかもしれません。

もし今の職場があなたの仕事量を減らすなど改善策を取ってくれるなら復帰もありでしょうし、改善が望めないなら異動や転職を検討するのもありでしょう。いずれにせよ、自分に合う職種や職場を改めて見直す絶好のタイミングがやってきた、と捉えていいと思います。

仕事で心身が疲労しがちな人の共通点は、責任感が強いことと、無理をしていることになかなか気付かないこと。だから、休むことにもためらいが生じがち。でも、あなたが休んで元気になることが、あなたにとっても、今いる会社にとっても、今後入るかもしれない別の会社にとっても、長い目で見てハピネスにつながります。安心して休んでくださいね!

Point.

・いま最優先すべきは仕事を続けることではなく、休んで健康を取り戻すこと
・上司に相談し、産業医か心療内科を受診した上で休職の手続きを進めよう
・休職期間中はゆっくり休むだけでなく、夢中になって楽しめる時間を過ごすことが大
・今休むことは、長い目で見て自分にも会社にもプラスになるので、罪悪感を抱く必要はない

(文:ヨダエリ、イラスト:黒猫まな子)

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