自由に使えるお金が欲しい! 「はじめての副業」に関する実態調査
副業人材マッチングサービス「lotsful(ロッツフル)」はこのほど、副業経験者を対象に、初めて実施した副業について調査を実施しました。
初めての副業、年齢は20代後半が最多の28.1%
副業経験者に、初めて副業を実施した年齢について聞いたところ、「26〜30歳」との回答が28.1%、「21〜25歳」が20.7%、「31〜35歳」が16.2%という結果になりました。
初めての副業目的は「自由に使えるお金を増やしたい」
副業経験者に、初めて副業を実施した際の目的について尋ねたところ、1位は「自由に使えるお金を増やしたい」(57.0%)、2位は「スキルアップ」(23.6%)、3位は「気分転換」(17.2%)となりました。
2回目に副業を実施した際の目的と比較すると、1位の「自由に使えるお金を増やしたい」(44.6%)が減少し、「人脈づくり」(14.9%)や、「現職でできないやりたいことをやる」(14.9%)などといった、収入以外の目的が増加していることがわかります。
年収別での目的をみると、400万円未満では「自由に使えるお金を増やしたい」(34.9%)、400万円以上〜600万円未満「自分の力を試したい」(39.0%)、600万円以上〜800万円未満では同率で「気分転換」「起業準備」(20.0%)が最多に。
800万円以上〜1,000万円未満では「転職先の情報収集、検討」(17.8%)、1,000万円以上〜1,500万円未満「所属企業が副業を推奨・容認した」(18.6%)が最多になりました。
年収が上がるにつれ、新たなチャレンジやキャリア開拓を目的にしていることがうかがえます。
案件探しから実施までで苦労したことは「適正な報酬や待遇の水準が不明」
副業経験者に、初めての副業を探すときから副業開始時までの期間で苦労したことについて質問したところ、1位は「適正な報酬や待遇の水準がわからなかった」(24.9%)、2位「特に苦労したことはない」(22.8%)、3位「案件を探すのに時間がかかった」(22.3%)となりました。
年収別でみると、400万円未満では「特に苦労したことはない」(37.2%)に次いで、「自分のアピールポイントがわからなかった」(29.2%)、400万円以上〜600万円未満「請求書作成や確定申告についての知識が不足していた」(44.7%)。
600万円以上〜800万円未満では「情報のインプットが少なかった」(21.2%)、800万円以上〜1,000万円未満「案件を探すのに時間がかかった」(19.0%)、1,000万円以上〜1,500万円未満「応募してもなかなか選考が通らなかった」(14.3%)が、案件探しから実施までで苦労したことの最多になりました。
業務遂行時に苦労したことは「労働時間が増え、疲弊した」
副業経験者に、初めての副業で業務遂行時に苦労したことは、1位「労働時間が増え、疲弊した」(28.9%)、2位「自分の能力が足りなかった」(21.8%)、3位「特に苦労したことはない」(17.8%)となりました。
年収別でみると、400万円未満では「労働時間が増え、疲弊した」(37.6%)、400万円以上〜600万円未満「副業先の状況変化をリアルタイムに把握しづらい」(38.8%)に。
600万円以上〜800万円未満では「方針やゴールが変わることが多く振り回された」(28.3%)、800万円以上〜1,000万円未満「仕事を任せてもらえなかった」(23.5%)、1,000万円以上〜1,500万円未満「副業先の状況変化をリアルタイムに把握しづらい」(14.3%)が、業務遂行時に苦労したことの最多になりました。
年収が上がるにつれ、自身の業務設計や能力不足よりも、副業先との連携に関連した苦労が増えている傾向から、専門スキルを持った社外人材の活用において、企業側が業務切り出しに苦戦している可能性が考えられます。
副業きっかけで転職をしたことがある人は約4割
副業経験者に、副業がきっかけとなって転職をしたことがあるかでは、「ある」との回答が41.1%、「ない」が57.0%でした。
また、「ある」と答えた回答者に、転職は何回副業した後か聞いたところ、「1回目」との回答が26.5%、「2回目」が53.5%、「3回目」が15.5%、「4回以上」との回答が3.2%という結果になりました。
年収別でみると、副業がきっかけとなって転職をしたことが「ある」との回答者の割合が、年収が上がるにつれ多くなっていることがわかります。
調査概要
調査手法:インターネット調査(Fastask)
調査対象:副業を行ったことのある20代〜40代の会社員
調査期間:2024年9月2日〜9月9日
対象人数:660人
(エボル)