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床の間でやってはいけないタブーとは? 置いていい物・ダメな物

マイナビウーマン編集部

床の間とは、掛け軸や花・置物などを飾る場所。家の中でも特に神聖な場所なので、やってはいけないタブーも存在します。この記事では、床の間でNGとされる5つのタブーをご紹介。併せて、どんな物を飾るといいかを解説します。

和室にある床の間。何となく神聖なイメージがある方も多いかと思います。

まさに床の間は神様が鎮座する場所と考えられているため、やってはいけないタブーが存在するのです。

この記事では、床の間の意味やタブーとされること、飾ると縁起が良くなる物をご紹介します。

床の間でやってはいけない5つのタブー

床の間には神様がいると考えられています。また、諸説ありますが元々は身分が高い方をお招きする場所として使用されていました。

そのように神聖な場所であるため、タブーとされることには気をつけなければいけません。

気づかないところで、やってはいけないことを行っている可能性があります。ここでは、床の間でタブーとされている5つのことを見ていきましょう。

(1)床の間から遠い位置に来客が座る

来客があった際は床の間の近くに座ってもらうのがマナーです。床の間から遠い位置は下座となるため、そこに目上の方をお通しすると失礼になってしまいます。

ただし、出入り口に床の間がある場合は出入り口から遠い場所が上座になるため、その点は注意しましょう。

(2)床の間の上に乗る

床の間に乗ったり踏み入れたりするのはタブーです。床の間は神聖な場所や上座であるため、乗ることは避けましょう。

また、床の間は基本的に人が乗って歩くようには設計されていません。床の間に乗ってしまうと劣化などから板が割れ、けがをする可能性もあるので要注意です。

(3)不要な物を置く

床の間はその家の繁栄を象徴する場所です。物置代わりに不要な物を置いてはいけません。

床の間を丁寧に扱わないと、家主をないがしろにすることを意味します。不要な物は置かず、床の間に適した物を飾りましょう。

(4)床の間を掃除しない

床の間の掃除をおろそかにするのもタブーのひとつ。

お客様を招く際、床の間は上座となる場所です。縁起が良く神聖な場所なので、なるべく掃除してきれいに保つようにしましょう。

(5)物を引きずる

うっかりやってしまいがちなのが、物を引きずることです。置物や飾りを引きずると、床材が傷む原因になってしまいます。

レイアウトを変える時には思わず物を引きずってしまいがちですが、物をしっかり持ち上げてから移動させるのがおすすめです。

床の間に飾ると良いものは?

旅館の床の間には金庫やテレビが置いてあったりしますよね。本来床の間がある和室は、客間として来客のおもてなしに使用するスペースなので、お客様目線で物を置くことが前提となるでしょう。

では、床の間には何を置けば良いのか。ここからは、床の間におすすめの飾り物を紹介していきます。

(1)生花

床の間に生花はおすすめです。季節の移り変わりをお花で表現すると、来客された方もすてきな気持ちになりますし、お花を生ける側も楽しみながら空間を演出できるでしょう。

また、お花を生ける器なども多種多様なので、個性的な器を見つけるもの楽しいですよね。

(2)干支にちなんだ物を置く

床の間には、その年の干支にちなんだ物を置くのも良いでしょう。

干支にまつわるものは古来より縁起が良いとされ、身につけたり近くに置いたりすると、無病息災や家内安全などのご利益があるといわれています。

(3)季節の飾り

お正月の鏡餅や雛人形、七夕飾りなど季節を催した飾り物もおすすめです。季節感を演出できるため、来客の方も四季折々の飾りつけが楽しめます。

お飾りは物置にしまいがちですが、床の間に置くことでうまく活用できるでしょう。

(4)仏像

仏像は、和室の雰囲気を引き立てるおすすめのアイテム。「仏像は仏間に置くべきでは?」と思うかもしれませんが、仏像は床の間に置いても問題ないとされています。諸説ありますが床の間の「床」とは、本来仏具を飾る空間であったとされているからです。

仏像には家の邪気払いや厄災から守ってくれる効果もあるとされるため、縁起が良い床の間に置くのもおすすめです。

(5)手ぬぐい

床の間は伝統的な掛け軸が掛かっているイメージがあります。「掛け軸は高価で選び方が分からない」という人におすすめなのが、手ぬぐいです。

床の間に手ぬぐいは意外かもしれませんが、実は床の間が映えるように作られた、壁掛けタイプの手ぬぐいが数多く売られています。インターネット通販でも多く売っていますから、ぜひ参考にしてください。

そもそも「床の間」の意味とは?

床の間とは掛け軸や壺などが飾られている、一段高くなった半畳分のスペースを言います。「とこしえ(永久)」という別名もあり、その家の繁栄を象徴するとされる場所。

床の間は掛け軸や花、壺などの置物を飾るスペースとして使用されます。

元々は僧侶が礼拝する場所として、仏具や宗教画を飾っていたことが起源とされています。平安・鎌倉時代以降に茶道の文化が普及すると共に、客人をもてなす場所として使われるようになったのだとか。

こうしたことから、高貴の方を招き入れる部屋として床の間が活用されてきました。

床の間は来客をおもてなしする大切な空間

和室にある床の間。来客がある際は、床の間の付近に座ってもらう上座でもあります。そのため、床の間に乗ったり不要な物を置いたりするのは、縁起を悪くしてしまう行為となるので注意が必要です。

その他床の間は、家主の格を表す場所でもあることから、季節物や生花を飾ると印象が良くなり、運気も向上するかもしれません。

床の間の大切さをしっかり理解して、有効に活用しましょう。

(LIB_zine)

※画像はイメージです

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