お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

「先日はありがとうございました」の正しい使い方とは? 例文や言い換え表現も解説

にほんご倶楽部

ビジネスシーンでよく耳にする「先日はありがとうございました」というフレーズ。そもそも「先日」とはいつまでを指すのでしょうか? 今回は、「先日はありがとうございました」の意味や使い方、例文、言い換え表現を解説します。

「先日はありがとうございました」は、以前お世話になった相手に改めてお礼を伝える言葉です。

とはいえ、「先日」とは一体いつからいつまでのことを指しているのか、気になる人も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、「先日はありがとうございました」の意味や正しい使い方、言い換え表現など解説します。感謝を伝える言葉のレパートリーを増やすためにも、ぜひ参考にしてください。

「先日はありがとうございました」の意味

「先日はありがとうございました」とは、以前お世話になった人へ感謝の意を表すフレーズです。目上の相手にも使用可能な表現なので、覚えておくとビジネスシーンでも役立つはず。

まずは、この言葉について詳しく見ていきましょう。

「先日」とはいつからいつまで?

「先日はありがとうございました」を使う際に、どれほどの過去までさかのぼって良いのか迷ってしまうこともあるのではないでしょうか。

そこで、「先日」の意味を辞書でチェックしてみました。

せんじつ【先日】

近い過去のある日。このあいだ。過日。「―お会いしましたね」

(出典:『デジタル大辞泉』小学館)

結果的に、「先日」が表す期日に明確な定義はありません。しかし、一般的に数日前から長くても1カ月前を指すことが通常であり、昨日や一昨日といった直近にはあまり使用しないようです。

もし昨日や一昨日の出来事に対するお礼を述べるのであれば、わざわざ「先日」という曖昧な表現にはせず、「昨日はありがとうございました」や「一昨日はありがとうございました」と述べるのが良いでしょう。

「先日はありがとうございました」の使い方【例文付き】

「先日はありがとうございました」は、ちょっとした顔なじみの関係性から、ビジネス上でお世話になっている相手にも使用できる汎用性の高い表現です。会話やビジネスメール、あいさつ文にも活用できます。

このフレーズを使う時は、何に対してのお礼なのか相手が理解しやすいよう、冒頭で感謝したい事柄を述べることが好ましいでしょう。また、「先日は〜ありがとうございました」のように、文章の間に入れるのも一案です。

以下で具体的な例文を紹介します。

例文

「資料を作成していただいたようで、先日はありがとうございました」

先日はお越しいただきありがとうございました

先日の親睦会では大変お世話になり、ありがとうございました

「先日はありがとうございました」を使う時のポイント

ここからは、「先日はありがとうございました」を使用する際のポイントを紹介します。

(1)1年以上前の出来事には使わない

「先日」とは、「近い過去のある日」と明記されてはいるものの、どれほど前のことなのか明確な定義がありません。

とはいえ、せめて1カ月前までが一般的でしょう。それ以上前のことともなれば、何のお礼なのか相手を混乱させてしまったり、今さらと思われてしまったりするかもしれません。

そのため、「先日」が指すのは、過去1カ月ほど前までと認識しておくのがベターです。

(2)具体的な日付を述べる方が親切

ビジネスシーンでは、「先日のミーティングの件、ありがとうございました」といった形で使用する例が多く見られます。

しかし、「先日」と曖昧に表記すると、相手はいつのミーティングに対するお礼なのかと記憶を巡らせることもあるかもしれません。

そのため、状況によっては「〇月〇日のミーティングの件、改めてありがとうございました」と具体的な日付を述べるなど、詳細情報を伝えた方が親切でしょう。

「先日はありがとうございました」の言い換え表現

ここからは、「先日はありがとうございました」と同じようなニュアンスを持つ言い換え表現を紹介します。ぜひマスターして、シーンに応じた使い分けをしてみましょう。

(1)「先般はありがとうございました」

「先日はありがとうございました」は、「先般はありがとうございました」に言い換えが可能です。

「先日」は過去の日付、「先般(せんぱん)」は過去の出来事に重きを置いているという違いはあるものの、「この間」といった意味合いは同じ。

また、「先般はありがとうございました」の方がかしこまった丁寧な言い回しになるため、上司や目上の相手に向けて使うのに好適です。

その反面、同僚や部下にはやや適さない表現となることを覚えておきましょう。

(2)「その節はありがとうございました」

「その節はありがとうございました」は、口頭だけでなくメールなどの文章にも多く使用され、「先日はありがとうございました」と同様なじみがある表現ではないでしょうか。

「その節」は「先日」と同じように、少し前までの出来事を指します。

以前仕事でお世話になった相手に再会した時などに、あいさつとして「その節はありがとうございました」と述べると良いでしょう。

「先日はありがとうございました」は過去の出来事に対し感謝を伝える言葉

「先日はありがとうございました」は、過去の出来事に対して改めて感謝を伝える言葉です。

「先日」がいつまでを指すかという明確な定義はなく、少々曖昧な表現でもありますが、1カ月ほど前までとどめておくと良いでしょう。

今回紹介した言い換え表現も含めて、感謝の気持ちを伝える言葉のレパートリーを増やしておけば、ビジネスシーンでのより良い人間関係の構築に役に立つはずですよ。

(にほんご倶楽部)

※画像はイメージです

SHARE