お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

「短絡的」の意味とは? 短絡的な人の特徴や付き合い方も解説 

にほんご倶楽部

「短絡的」とは、物事の本質を深く考えずに結論を出してしまうことを意味します。短絡的な性格の人は、何かと失敗続きで損をすることもあるかもしれません。そこで今回は、「短絡的」という言葉の意味に加えて、短絡的な人の特徴を解説します。

「あの人は短絡的な人だ」という表現を聞くと、何となくネガティブなイメージを抱きますよね。しかし、具体的にどんな人のことを指すのでしょうか。

この記事では、短絡的な人の特徴と上手な接し方について解説していきます。

「短絡的」とは?

そもそも「短絡的」とはどのような意味でしょうか。辞書では以下のように定義されています。

言葉の意味

【短絡的】 の解説
物事の本質や筋道を深く考えずに、原因と結果などを性急に結びつけてしまうさま。
出典:デジタル大辞泉(小学館)

このように「短絡的」とは、物事を深く考えずに結論を出してしまうことを表した言葉です。

「短絡的」の正しい使い方

「短絡的」の意味を抑えた上で、正しい使い方について確認しておきましょう。

例文

・彼がいつも失敗するのは、短絡的な思考のせいだ。

・1つの失敗例だけを見て彼女を判断するのは、あまりに短絡的だ。

このように、「短絡的」とは1つの出来事を深く考えることなく、単純に結論を導いてしまうことを表現する言葉として使われます。

▶次のページでは、短絡的な人の特徴をご紹介します。

短絡的な人の特徴5つ

あなたの周りにも「短絡的な人だ」と形容される人はいませんか? ここからは、短絡的な人の特徴について解説していきます。

(1)思い込みが激しい

短絡的な人は、一度自分が出した結論について絶対的な自信を持っています。それはすばらしいことではありますが、中にはよく考え抜いて出した結論ではないのに、それが絶対に正しいと思っていたり、周りの意見に耳を貸すことがなかったりする人も。

いくら周りの人が考え直すように説得しても主張を変えることがない、猪突猛進型の人とも言えます。

参考記事はこちら▼

心理カウンセラーの高見綾さんに、思い込みが激しくなる理由やそんな性格を直す方法を聞いてみました。

(2)せっかちで慌てやすい

短絡的な人は、物事の結論をすぐに出したがるせっかちな人でもあります。ゆっくり物事を熟考することが苦手なために、思慮が浅い一面もあるかもしれません。

とはいえ、とにかくスピード感が求められる現場などでは、そうしたせっかちな性格が生かされることもあります。

参考記事はこちら▼

心理カウンセラーの小日向るり子さんに、せっかちな人の特徴、長所や短所、せっかちな人と付き合う方法を教えてもらいました。

(3)前もって計画が立てられない

短絡的な人は「思い立ったら即行動」ということが多いため、物事に対してあらかじめ計画を立てることを苦手に感じています。

すぐに結果や結論を欲してしまうので、計画を立てる時間さえも惜しく感じてしまうのでしょう。

その無計画さは時に失敗を招いてしまうこともあるため、周囲の人から見ると「ちゃんと前もって準備しないからだよ」と呆れられてしまうこともあるかもしれません。

(4)視野が狭い

1つの物事に対して結論を導き出す時に、あらゆる角度から物事を考えられる人がいます。そういうタイプの人は「もしかしたらこうかもしれない」「こういう見方をすれば結論が変わってくる」など、さまざまな思考パターンを持っています。

しかし短絡的な人は視野が狭い傾向にあるため、「○○は××だ」という結論を導いたら、それ以外の角度で物事を見定めることがあまりありません。

そのため、「何でも性急に物事を考えすぎだ」と評価されてしまうこともあるでしょう。

参考記事はこちら▼

人気コラムニスト・トイアンナさんが視野が広いことのメリット・デメリットと視野を広げる方法を教えてくれました。

(5)人の話を最後まで聞かない

短絡的な人はせっかちな人でもあるため、人の話を途中で遮って結論を出してしまうことがあります。

例えば短絡的な人に相談を持ち掛けた場合、話が終わっていないのに「それはこうすればいいと思うよ」とアドバイスをしてしまうなど、話をしている人の気持ちをないがしろにしてしまうことがあるかもしれません。

▶次のページでは、短絡的な人との上手な接し方を解説します。

短絡的な人との上手な接し方

何事も深く考えずに結論を出してしまう短絡的な人は、「ちゃんと話を聞いてほしい」「もう少しよく考えてから言ってほしい」など、周囲の人がストレスを感じることがあります。

ここからは、そんな短絡的な人と上手に付き合っていく方法について解説していきます。

(1)一定の距離を保って接する

短絡的な人は頑固で思い込みが激しい傾向にあり、深く付き合っていると疲れてしまうことがあります。そのため、可能であれば一定の距離を保って接することがおすすめです。

短絡的な人は「それってこういう可能性もあると思うよ」と指摘しても受け入れることがないため、真正面から向き合っても自分が疲れてしまうだけかもしれません。

(2)話を真に受けすぎない

短絡的な人の言うことは、話半分くらいの心持ちで聞くようにしましょう。短絡的な人はあまり考えずに結論を出しているため、実際は全く的外れなことを言っていることがあります。

しかも、自信満々に話をするため、聞いている人は思わず信じてしまいそうになるのです。短絡的な人が何かを言ってきても、「へえ、そうなんだ」と真に受けないようにすると振り回されずに済みますよ。

(3)部下の場合は明確な指示を出す

短絡的な人が部下の場合は、明確な指示を出すように心がけましょう。あいまいな指示を出すと、勝手な思い込みで仕事を進めてしまうことがあります。

短絡的な人には、「○日までに、××の方法で仕事を終わらせてほしい。△△の点には十分注意をしてください」とできるだけ細かく指示を出すことが大切です。

短絡的な人にも良い部分がある

物事を深く考えずにすぐに結論を出してしまう短絡的な人は、時に周囲の人へストレスを与えてしまう可能性があります。

しかし時には、そうした無鉄砲さが必要になる場面もあるかもしれません。「短絡的な人だ」という言葉を100%悪い意味で捉えるのは、それこそ短絡的だと言えます。深く考えすぎずに、最初の一歩を踏み出してみる勇気も必要なのです。

とはいえ、実際に短絡的な性格で困っているなら、改善する努力をするのも良いでしょう。一歩を踏み出せる勇気にプラスして、深く物事を考える能力も身につけることができたら、今よりもさらに活躍の機会が広がるはずですよ。

(にほんご倶楽部)

※画像はイメージです

SHARE