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【ビジネス例文】角が立たない断り方とは? ポイントと注意点

渡辺瞳

ビジネスシーンで、角が立たないように断るのって難しいですよね。関係性を悪化させず、でもしっかり意思表示したい場合、どう伝えるのがベターでしょうか。この記事では、仕事で使える角が立たない断り方について、ポイントと注意点、例文を紹介します。

仕事をしていると、ビジネス上どうしても断らなければいけない場面があるでしょう。

そんな時、角を立てずに断るにはどうしたら良いのでしょうか? ビジネスシーンにおける処世術として身につけておきたいものです。

そこで今回は、ビジネスシーンで使える角の立たない断り方を紹介します。ポイントや注意点の他、シーン別の例文も紹介しますので参考にしてみてください。

ビジネスシーンで角が立たない断り方のポイント

まずは、ビジネスシーンで角が立たない断り方をするためのポイントを紹介します。

どんなシーンでも応用が利く、基本的な項目をチェックしていきましょう。

(1)「本当は参加したい」という姿勢を見せる

大切なのは「参加したいがやむを得ず断るしかない」というスタンスを見せることです。

反射的に一刀両断で断ったり素っ気ない断り方をしたりすると、角が立つだけでなく、相手は再び誘いづらくなってしまうでしょう。

まずは「誘ってもらえてうれしい」「提案してもらえてありがたい」という姿勢を見せることが大切です。

(2)誘ってくれたことへの感謝を伝える

誘ってくれた相手は、良かれと思って声を掛けてくれているはずです。そのため、誘ってくれたことへの感謝は忘れずに伝えましょう。

また、提案を断ることへのお詫びも伝えることが大切です。

(3)理由をしっかり伝える

誘いを断る際は、参加できない理由を明確に伝えるのが礼儀。

やむを得ない理由で断られるのであれば、誘った側も納得してくれるはずです。

(4)また誘ってほしいと伝える

「今回はどうしても参加できないけれど、また機会があれば誘ってほしい」というスタンスも忘れずに。

誘いを断ることは、断る側だけでなく断られる側にとっても少なからず負担になるものです。

「声を掛けてしまって迷惑だっただろうか」と捉える可能性もあるので、相手の気持ちのケアも大切。本気で嫌がっているのではないと伝われば、その後の関係性も円滑に続くはずです。

▶次のページでは、角が立たない断り方の例文をシーン別で紹介します。

【シーン別】角が立たない断り方の例文

続いては、シーン別で角が立たない断り方の例文を紹介します。

ここではビジネスメールで使える例文を紹介しますが、対面での会話用にアレンジすることもできるので参考にしてみてください。

(1)提案を断る時

取引先からの提案などを断る場合は、以下のような例文が使えます。

先日は、貴重なお時間をありがとうございました。

ご提案いただいた内容をチームで検討いたしましたが、今回は予算の都合上見送らせていただくことになりました。

引き続き本プロジェクトは長期的に継続していく予定ですので、ぜひまたご提案をいただけると幸いです。

今後ともよろしくお願い致します。

(2)依頼を断る時

上司や取引先などからの依頼を断る場合は、以下のような例文が使えます。社内の人を相手に断る際は、もう少しフランクな言い回しでも良いでしょう。

ご相談いただいた件について、ぜひお力になりたく思いますが、直近のスケジュール上リソースの確保が難しい状況です。

ご期待に添えず申し訳ございません。

来月以降はスケジュール調整も可能ですので、また同じような機会ござましたら、ぜひお声掛けいただけますと幸いです。

(3)会食などの誘いを断る時

飲み会などの誘いを断る場合は、以下のような例文が使えます。

お誘いいただきありがとうございます。

お声掛けいただき非常にうれしいのですが、当日は出張の予定があり参加することができません。

せっかくの機会ですのに残念です。申し訳ございません。

次回また機会をいただけるようでしたら、その際はぜひ参加させてくださいませ。

今後とも引き続きよろしくお願い致します。

▶次のページでは、ビジネスシーンで角が立たない断り方をする時の注意点について紹介します。

ビジネスシーンで角が立たない断り方をする際の注意点

最後は、角を立てずに断る場合の注意点を紹介します。

断ったことそのものではなく、断り方が原因でトラブルや印象ダウンにつながるケースもあるので、しっかり押さえておきましょう。

(1)分かったタイミングで早めに断る

断ることが決まっている場合は、なるべく早めに伝えることが大切です。

その場ですぐ断るのは失礼だと気にするあまり、回答を先送りにしてしまうのは逆効果。断るのが後になるほど、相手の都合に影響を与えてしまうでしょう。

もし本当にその場で回答できないのであれば、「○日まで回答を待っていただけないでしょうか?」と明確に期日を伝えるのがベターです。

なお、余程の都合がない限りドタキャンはNG。

会食などの場合は、参加者に応じて食事や席の用意をしているケースもあるので、相手に迷惑を掛けてしまいます。

(2)バレるうそはつかない

角を立てないようにと、ついうその理由を伝えてしまうこともあるでしょう。しかし、すぐにうそだとバレる理由は、かえって相手の心象を損なう可能性があります。

また、うそをつくことは今後の関係性にも響くので、注意しましょう。

(3)後から入った予定を優先しない

ビジネスシーンにおける約束は、どんなに小さなものだとしても、徹底して守ることが信頼関係の構築につながります。

そのため予定の大小に関わらず、一度した約束は必ず守るようにしましょう。

緊急対応などでやむを得ず優先すべきことがある場合は、そのことを素直に相談するのがおすすめです。

角が立たない断り方はビジネスシーンにおいて重要

せっかくの誘いを断ることは、申し訳なさや気まずさを感じるもの。だからこそ、相手の心象を損なわないよう、角が立たない断り方をしたいものですよね。

ちょっとした言い回しの工夫や添える一言で、相手に与える印象は大きく変わります。

角が立たない断り方のポイントと注意点を押さえて、良いビジネス関係を築いていきましょう。

(渡辺瞳)

※画像はイメージです

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