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寂しいから結婚する人は、結婚してからも寂しい理由

小日向るり子

みなさんは「寂しいから結婚したい」と思ったことはありますか?

今回は、寂しいから結婚したいと思う心理について、アンケート結果も踏まえながら解説していきたいと思います。

53%の女性が「寂しいから結婚したい」と思ったことがある

約53%の女性が「ひとりが寂しいから結婚したい」と思ったことがあるという結果になりました。私の臨床経験上ではこの割合は、日常的に寂しさを感じており、それを結婚によって解消したい、あるいは解消できる、と考えている人の割合であるという印象です。

ここに「街を歩いている楽しそうな親子連れをみたとき」「友人の結婚式に出席したとき」といった一時を加えると、かなり多くの女性が「ひとりは寂しい、結婚したい」と思ったことがあるのではないかと推測されます。

「寂しいから結婚」すれば、寂しさから開放される?

結婚しても、ひとりの人間が「生きていく」ということに何ら変化はありません。たとえば風邪をひいて寝込んだときに、あなたの代わりにパートナーが薬や食材を買ってきてくれることはあるでしょう。しかし「私の咳と熱をあなたが引き受けて」といってもそれは無理ですよね。

しかし、寂しいから結婚したいと思う心理はこれと同じことを相手に要求するようなものです。自分の心と身体が感じることは既婚未婚関係なく一生自分自身で引き受けるしかないのです。「寂しい」という感情を結婚相手に引き受けさせることによって自分が軽くなれるというのはありえないのです。

結婚は相手にゆだねるのではなく、それによって「自分の心を強くする」ための手段のひとつです。

結婚しても寂しいと感じてしまう女性の特徴

では、結婚しても寂しいと感じてしまう女性にはどのような特徴があるのでしょうか。

依存心が強い

買い物、食べ物(過食・拒食)、お酒など依存傾向が強い女性は結婚すると「夫」に依存するようになりがちです。つまり、結婚によって依存先が夫に変わったりひとつ増えたりするだけなのです。

ひとり行動ができない

○○したい、と思ってもひとりではそれができないというタイプの女性は結婚することによってそれらすべてが夫と一緒に行動できると思ってしまいがちです。しかし、結婚してもすべての趣味嗜好が相手と同じであることは不可能です。それが叶わないとわかったときに猛烈な寂しさを抱えることになります。

ひとりを楽しめない

ひとりの時間を楽しめない人は2人の時間も楽しむことはできません。ひとりで○○をしていても充分に楽しいけど、パートナーが隣にいたら2倍楽しくなるというのが結婚生活です。

いつも誰かと比べている

SNSで友人の私生活をみて自分よりも幸せそうな人をみると嫉妬し、自分よりも不幸そうな人をみると安心する。このように人と比較することでしか自分の幸不幸を感じられない人は、結婚しても子どものいる人と自分を比べたり、マイホームを買った人に嫉妬したりして満たされることがありません。

完璧志向

言いかえると結婚に対しての理想が強すぎるということです。「○○であるべきだ」という思考が強いと、結婚についても「夫婦は毎晩一緒に夕飯を食べるべき」「休みの日は仲よくお出かけすべき」といった結婚生活の理想に固執し、それが叶わないと寂しさにさいなまれるようになります。

「寂しいから結婚したい」気持ちへの対処法

寂しいから結婚したい、という気持ちのすべてを否定する必要はありません。街で楽しそうなカップルや親子連れをみたとき、友人の結婚式に参加したとき、病気でひとり寝ているときなどにふと感じる一過性の寂しさはむしろ自然な感情です。

成熟した精神の人はムダに意地を張りません。「うらやましいな」「私も結婚したいのだ」とありのままの感情を受け入れて、婚活へのモチベーションに昇華させていきましょう。

ただ、慢性的に寂しさを抱えている人に覚えていてほしいことは「ひとりでいる寂しさより2人でいても寂しいと感じることのほうがずっとつらい」ということです。ひとりでいることにどうしようもない寂しさを抱えているうちは、結婚してもさらに寂しくなる可能性が高いということ。SNSをみてつらくなるならみない、怖くてもひとりで出かけてみる、

まずはひとりでいることに向き合い、きちんと慣れていきましょう。最初は努力や強い意志が必要ですが、続けていると、実はひとりでも彼氏がいなくても楽しい世界はたくさんあることに気づきます。結婚してなくても私は楽しい! と思えたときに出会える人が運命の人になるでしょう。

ひとりでいても楽しいけれど2人でいたらもっと楽しい、のが結婚です

結婚という制度によって自分の感情まで相手に引き受けてもらおうと思うのは傲慢です。まず結婚するしないに関係なく、自分の感情は自分自身で一生引き受けていくという覚悟を固めましょう。

基本は自分も1、相手も1です。ときに自分が0.5で相手に1.5お願いするかもしれないけれど、そのときの感謝を忘れずに、相手が0.5のときに自分が1.5をお返ししてあげる。相手の存在によって1.5まで強くなれる自分を感じたとき、あなた自身が成長しています。「ひとりでいても楽しいけれど、2人でいたらもっと楽しい」を目指してがんばっていきましょう!

(小日向るり子)

※画像はイメージです

(※)マイナビライフサポート調べ
調査日時:2019年4月12日~4月16日
調査人数:141人(23~44歳の未婚女性)

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