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「感性豊か」の意味とは? 感性豊かな人の特徴と感性を磨くコツ3選

武田 麻希

「感性が豊かな人」はよく見聞きする表現ですが、はっきりした意味を把握せずになんとなく使っている人もいるのではないでしょうか。そこでこの記事では「感性豊か」の意味や使い方、類語などを解説。併せて、感性豊かな人の特徴や感性を磨く方法も紹介します。

「感性豊か」とは、どんな性質を表す言葉か知っていますか?

普段何気なく使っている表現だからこそ、意味をしっかり理解しておきたいですよね。

そこで今回は、「感性豊か」の意味や使い方に加え、類語・対義語・英語表現を解説。また、感性豊かな人の特徴と、感性を磨く方法も紹介します。

「感性豊か」の意味と使い方(例文つき)

まずは、「感性豊か」の基本的な意味と使い方を確認しましょう。

「感性豊か」の意味は「物事を深く感じる働きが十分あること」

「感性」という言葉を辞書で調べると、以下のような記載があります。

かん‐せい【感性】

1 物事を心に深く感じ取る働き。感受性。「感性が鋭い」「豊かな感性」
2 外界からの刺激を受け止める感覚的能力。カント哲学では、理性・悟性から区別され、外界から触発されるものを受け止めて悟性に認識の材料を与える能力。

(『デジタル大辞泉』小学館)

「感性豊か」という使い方をする時には、1の「感受性」という意味で使われることが多いです。

次に、「豊か」という言葉を辞書で調べてみると、下記のように記載されています。

ゆた‐か【豊か】

1 満ち足りて不足のないさま。十分にあるさま。「黒髪の―な女性」「緑―な森」「才能の―な画家」「国際色―なマラソン大会」
2 経済的に恵まれていてゆとりのあるさま。
3 心や態度に余裕があって、落ち着いているさま。
4 量感のあるさま。
5 他の語に付いて、基準・限度を超えているさまを表す。

(『デジタル大辞泉』小学館)

「感性豊か」という場合の「豊か」は、1の「十分にあるさま」という意味です。

つまり、「感性豊か」とは、「物事を心に深く感じる働きが十分足りている様子」を指します。

「感性豊か」の使い方(例文つき)

「感性豊か」という言葉は、目の前で起こった事象や見聞きした物事に心を動かされやすいさまを表す時に使われます。

例文

・「彼女は感性豊かで、今の作風は多くのアーティストから影響を受けてできたものだ」

・「彼は感性豊かで、友達の結婚報告を自分のことのように喜んでいた」

・「彼は感性豊かだからか、あの映画のクライマックスに人一倍感動し、涙を流していた」

「感性豊か」の類義語・対義語

次に、「感性豊か」の類義語と対義語を紹介します。

「感性豊か」の類義語

「感性」の類義語には、「感受性」「センス」「美意識」などが挙げられます。

これを踏まえると、「感性豊か」の類義語としては、以下のようなものが考えられるでしょう。

感受性が高い

センスに恵まれた

「感性豊か」の対義語

「感性豊か」という時に使われる「豊か」の対義語としては「乏しい」「貧しい」「足りない」などが挙げられます。

これを踏まえると、「感性豊か」の対義語は、以下のようになるでしょう。

センスが乏しい

感性が貧しい

「感性豊か」の英語表現

「感性豊か」の英語表現には、以下のようなものがあります。

(1)sensitive

英語の「sensitive」には、日本語の「感性」に近い以下のような意味があります。

・敏感な

・過敏な

・神経質な

・ 感受性の鋭い

・繊細な

「感性豊かな人」と言いたい時は、「a sensitive person」というように表現します。

(2)be full of emotion

「emotion」には、以下のような意味があります。

・強い感情

・感動

・感情

・情緒

「be full of emotion」という表現を使うと、日本語の「感性豊か」と似たニュアンスを表せるでしょう。例えば、「He is full of emotion(彼は感性豊かです)」というように使えます。

感性豊かな人の特徴

ここからは、感性豊かな人に見られる特徴を紹介します。

(1)想像力がある

感性豊かな人は、見聞きした物事から他の人よりも多くを感じる傾向があります。

感じ取ったことに気持ちを動かされやすいという特徴もあるため、心が刺激される機会も多く、次々と想像をふくらませることができるのでしょう。

例えば海の絵を見た時に、「きれいな海だな」「どこの海だろう」「こんなところに行きたいな」と感じ、さらに「あの国の海に潜ったらどんな感じなんだろう?」「海に行ったらついでにこんなこともしたいな」などと考えたりします。

こういった想像力を生かし、美術や音楽などアートの分野で活躍する人もいるようです。

(2)さまざまなものに愛情を注げる

感性豊かな人は、相手の気持ちを敏感に察知し、共感する傾向があります。

また、前述したように想像力が豊かなので、生きていないものもまるで人間のように感じて「いとおしい」「かわいそう」などと思う人も。

そのため、人に限らず動物や植物、雑貨など、さまざまな対象に愛情を注げる人が多いと考えられます。

(3)洞察力が高い

感性豊かな人は、目の前の人がしゃべっていなくても、表情や態度の変化からさまざまなことを感じ取る傾向にあります。

そのため、相手が何を考えているのかを察する洞察力が高い人も少なくないようです。

周りの人が何を求めているかすぐ判断して行動できるので、「気遣い上手」と言われることもあるでしょう。

(4)柔軟な対応ができる

柔軟な対応ができるのも、感性豊かな人に見られる特徴の1つです。

違う人の意見や目の前の状況からさまざまな情報をキャッチし、持ち前の想像力で「確かにこの人の言う通りにしたらうまくいきそうだ」「それならこうした方が早いだろう」といった判断ができるからだと考えられます。

感性を磨くコツ3選

最後に、感性を磨くコツを紹介します。

(1)芸術に触れる

感性を磨きたいなら、芸術に触れて刺激を受けてみることがおすすめです。実物を鑑賞するのも良いですし、作品集を見ても良いでしょう。

絵画や音楽、建築物など、さまざまなジャンルを開拓すればより多くの刺激を受けられるはず。

また、現代アートや古典作品など、意識していろいろな時代の作品を見てみてください。そうすれば、時代をまたいだ幅広い発想ができるようになるかもしれません。

こうしてたくさんの芸術作品に触れることで、新しい感性が芽生えやすくなるでしょう。

(2)幅広いジャンルの本を読む

感性を磨く方法としては、幅広いジャンルの本を読むのもおすすめです。

例えば、自己啓発本を読めば自分とは違う人の考え方を取り入れられますし、推理小説を読めば想像力が鍛えられるでしょう。

あるいは、ファンタジー小説を読んで日常生活ではあり得ないような展開を疑似体験すれば、大胆な発想ができるようになるかもしれません。

読書を通してさまざまな考えや世界観に触れることで、これまであなたが持ち合わせていなかった感性を育むことができると考えられます。

(3)海外旅行をする

感性を磨きたいなら、思い切って海外旅行をしてみるのも良いでしょう。

普段過ごしている場所とは全く違う文化や景色に触れれば、新たな価値観をインプットできるはずです。それによって、これまでなんとも思っていなかった日常にも、心を動かされるようになるかもしれません。

また、国内ではなかなかできない新鮮な体験をきっかけに、新たな感情や考えが芽生える可能性もあります。

感性を豊かにしたいなら新しいことに触れてみよう

「感性豊か」とは、「物事を心に深く感じ取る働きが十分ある人」という意味でした。

感性豊かな人は目の前の出来事や相手から多くのことを敏感に感じ取る傾向があります。また、想像力が豊かで芸術的な才能を発揮する人も。

もしあなたも感性を豊かにしたいと思ったら、芸術や本に触れたり海外旅行をしたりと、新しいことにチャレンジして心を動かす体験をしてみましょう。

(武田 麻希)

※画像はイメージです

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