意志が弱い人の特徴と原因とは? 克服する方法6選
意志が弱いと、最後までやり遂げる前に挫折してしまい、勉強やダイエットが続かないなんてこともあります。本記事では、意志が弱い人の特徴とその原因を解説。また、意志の弱さを克服する方法についても紹介します。
「○○を頑張ろう!」と思っても、なかなか続かない……。
そんなふうに、「私って意思が弱いのかな」と感じた経験はありませんか?
この記事では、意思が弱い人の特徴と心理を解説。それを元に、意思の弱さを克服する方法についても紹介します。
意志が弱い性格を改善したいと考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。
「意志が弱い」とは?
意志が弱い人について理解するために、まずは「意思が弱い」という言葉の意味を正しく把握しておきましょう。
「意志が弱い」の意味
「意志が弱い」とは「意志薄弱(いしはくじゃく)」という言葉に言い換えられ、その意味は辞書によると以下の通りです。
いしはくじゃく【意志薄弱】
物事を選択または実行しようとするこころざしや決断力が弱く、自分の考えを保てず、人の言動に左右されやすいさま。
注記「意志」は、選択・決断を決意して実行する能力のこと。「薄弱」は、よわよわしいさま。
(『四字熟語辞典』学研 )
つまり、意志が弱いとは、周りに流されて決めたことを最後まで実行できない様子を意味します。
「意志が弱い」をポジティブに言い換えると?
意志が弱いことをポジティブに言い換えるなら、「他者の意見を尊重できる」「柔軟性がある」「適応力が高い」などが挙げられるでしょう。
意志が弱い性格も、捉え方次第では長所としてアピールできるかもしれません。
意志が弱い人の特徴
意志が弱い人には、いくつかの共通した特徴があります。自分に当てはまるものがないか確認してみましょう。
(1)人の意見に流されやすい
意志が弱い人は、他人の意見に流されやすいことが特徴です。
例えば、試験勉強をする予定だったとしても、「俺も勉強してないから大丈夫。息抜きにカラオケでも行こうよ」と友達に誘われると、「ま、いっか」と流されてしまいます。
その場の雰囲気や人の意見に合わせてしまうため、自分で決めたことを最後までやり抜くことが苦手なのです。
(2)自分で決断するのが苦手
意思が弱い人は、自分1人で何かを決断することが苦手な傾向にあります。
いつも他人の意見を気にしてしまうので、自分で決めることに対して自信を持てないのです。
そのため、意志が弱い人は自分で決断せず、つい人の意見に従ってしまうことが多いといえます。
(3)物事を後回しにする癖がある
意思が弱い人は、つい楽な方ばかりを選んで、面倒なことを後回しにしてしまうことも多いよう。
例えば、その日中に完了させたいタスクがあったとしても、「まあ、明日やればいいか」と自分に甘い選択をしてしまいがちです。
そのため、気づくとやるべき仕事がたまっていた……なんてことも、少なくないでしょう。
意志が弱い原因と心理
なぜ意志が弱いのか、その原因を知ることができれば脱却の糸口になるかもしれません。
ここでは、意志が弱い人の心理を見ていきましょう。
(1)自分に自信がない
意思が弱い人は、自分に自信がない傾向があるようです。
自信がないため、やること全てに対して「これでいいのかな?」「本当にできるかな」と不安になってしまいます。
その結果、過剰に他人の意見を取り入れたり、コロコロと自分の意見を変えたりしてしまうのです。
(2)危機感がない
意志が弱い人は、決めたことをやり遂げる気持ちが弱く、それは危機感がないことにも関係していると考えられます。
よく言えば楽観的ともいえますが、いつも「まあ、何とかなる」と思ってしまうので、行き当たりばったりの行動になりがちです。
意志の弱さを克服する方法
自分で決めたことを最後までやり遂げられずに、後悔したことはありませんか?
ここでは、意志の弱さを克服するおすすめの方法を紹介します。
(1)意志が弱いことを自覚する
まずは、自分の意志の弱さを自覚することが大切。
そして、「意志は弱いけれど、それを克服しようとしている。それだけですごいじゃないか」と自分で自分を褒めて、自己肯定感を上げていきましょう。
「自分は意志が弱い。ダメな人間だ」と思い続けると、自己肯定感が低くなって自信を失い、ますます周りに流されてしまいやすくなりかねません。
意志が弱いのは、恥ずかしいことではありません。現実から目を背けず、しっかりと把握することから始めてみましょう。
(2)小さな目標から取り組む
何かをやり遂げようとする時、最初は確実にクリアできる小さな目標から立ててみましょう。
いきなり大きな目標を立てると、途中で挫折してしまいやすく、「やっぱり自分には無理なんだ」と自信を失ってしまいます。
小さな目標から取り組み、その成功体験を積み重ねていくことで、徐々にやり遂げる力と自信がついてくるはずです。
(3)タイムリミットを設定する
目標を立てたら、それを達成する期限=タイムリミットを設けましょう。
いつまでに達成するという明確な期限が決まることで、気持ちが中だるみしてしまうのを防ぐことができます。
この際のポイントは、あまり先の期限にしないこと。タイムリミットまで余裕があると、「まだ時間があるから」と後回しにしてしまう可能性があるからです。
無理なく達成できるような、短期的な目標と期限を設定するのがおすすめです。
(4)自分が決めたことに責任を持つ
自分で決めたことを達成できそうにない時、意志が弱い人はつい言い訳をしてしまいます。
そして、言い訳をした瞬間から気持ちがゆるみ、楽な方に引っ張られてしまうのです。
このような事態を防ぐためには、自分で決めたことに責任を持つことが大切。「一度決めたことはやり抜く」と、心に強く決めることがポイントです。
(5)仕事のつもりで取り組む
ダイエットやプライベートでの勉強など、自分だけのことだと思うとつい意思が弱くなってしまう人もいるでしょう。
しかし、「仕事ならできるのに……」という人はいるかもしれません。
そんな場合は、プライベートのタスクも仕事だと思って取り組んでみるのがおすすめです。「これは私の仕事。業務の一環なんだ」と思い込むことで、緊張感が生まれるはずです。
(6)周りの人を巻き込む
人の目がないとサボってしまう人は、周囲の人を巻き込んで協力してもらうのもおすすめです。
例えば、達成したい目標をあえて宣言したり、だれかと一緒にタスクに取り組んだりするのも良いでしょう。
また、友人と進捗を報告し合うのもおすすめの方法です。
意志の弱さを克服して理想の自分になろう
意志が弱いとは、決断力に乏しく周囲に流されてしまうこと。
人の意見に左右されやすいタイプの人は、なかなか最後までやり遂げられず、途中で投げ出してしまうことも多いのではないでしょうか?
もし、そんな意志の弱さをあなた自身が克服したいと考えているなら、ぜひ今回紹介した方法を実践してみてください。
小さな成功体験を積み重ねて、徐々に意思の強い自分を目指していきましょう。
(雨乃あじさい)
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