「粘り強い」の意味や類語とは? 性格の長所と短所、自己PRのポイント
粘り強い性格は、就職や転職活動において自己PRできる長所です。しかし言葉の意味や使い方を正しく理解していないと、マイナスのイメージを与えてしまう可能性もあります。本記事では、「粘り強い」という言葉の意味や類語、粘り強い人の特徴などを紹介します。
「自分の長所を粘り強いと言って大丈夫?」「自己PRでどのように粘り強さをアピールすればいい?」などと悩んでいませんか?
粘り強い性格をアピールするためには、まず「粘り強い」という言葉について正しく知る必要があります。
この記事では、「粘り強い」の意味や類語、また、粘り強い人の特徴と長所・短所を紹介します。
就職・転職活動の自己PRで粘り強さをアピールしたいと考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。
「粘り強い」とは
まずは、「粘り強い」という言葉の意味や類語・四字熟語などを確認していきましょう。
「粘り強い」の意味
「粘り強い」という言葉は、辞書によると以下のように記載されています。
ねばりづよい【粘り強い】
1 粘着力が強い。非常に粘りがある。「—・い餅」
2 根気強く最後までやりとおそうとするさま。「—・い性格」「—・く交渉する」(『デジタル大辞泉』小学館)
性格について表す場合は(2)の意味で使われます。
「粘り強い」の類語・四字熟語
「粘り強い」に似た意味と言葉として、「辛抱強い」「我慢強い」「根気強い」「忍耐強い」などが挙げられます。
これらは、つらいことや困難なことがあってもなお、その物事に取り組む様子を表す言葉といえるでしょう。
また、物事に対して長期的に取り組む様子を表すなら「じっくり」「地道」「コツコツ」「一歩一歩」などの表現にも言い換えられます。
似た意味の四字熟語としては、「不撓不屈(ふとうふくつ)」があります。
ふとうふくつ【不撓不屈】
強い意志をもって、どんな苦労や困難にもくじけないさま。▽「撓」はたわむ意。転じて、屈すること。「不屈不撓(ふくつふとう)」ともいう。
(『新明解四字熟語辞典』三省堂)
就職・転職活動で座右の銘を聞かれた際、「不撓不屈」と答えれば、たとえつらいことがあっても諦めない強い意志をアピールできるでしょう。
粘り強い人の特徴と長所
粘り強い人には、どのような特徴があるのでしょうか?
ここでは、長所といえる特徴について見ていきましょう。
(1)負けず嫌い
粘り強い人は、「負けたくない」という気持ちが人一倍強い傾向があります。そのため、負けず嫌いであるという特徴があるでしょう。
負けたくない気持ちがあるからこそ、結果を残すための努力を惜しまず、物事を最後までやり遂げられるのです。
この場合、「負けたくない」と思う対象が必ずしも他人とは限らず、それが自分自身であることも。
途中で投げ出しそうになる弱気な自分の気持ちに負けたくないと思って、それを原動力に変えられるのです。
「負けず嫌い」という言葉はネガティブな印象を与える場合もありますが、「目標達成のために、努力を惜しまない」と言い換えれば長所としてアピール可能です。
(2)地道な努力ができる
粘り強い人は、1つのことをコツコツと長く続けられる、地道な努力家であるともいえます。
急いで大きな成果を出そうとするのではなく、根気強く努力を積み重ねること得意です。
何かを粘り強く続けられる忍耐力は、ビジネスでも大きな強みとなり、周囲から信頼を得られるはずです。
(3)意志が強く責任感がある
粘り強い人は、意志が強く責任感があるという特徴もあります。
一度決めたことは最後までやり遂げようとし、その結果と真剣に向き合おうとするのです。
何事も最後まで諦めないという意思の強さは、周囲から「頼りがいのある人」という評価を得ることにもつながるでしょう。
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粘り強い人の短所
粘り強い性格は「努力できる」「責任感がある」など長所が多いですが、度が過ぎてしまうとネガティブな要素として捉えられてしまうことも。
ここでは、粘り強い人の短所を紹介します。
粘り強さの長所と短所を理解して、より良い自己PRをするためのヒントにしましょう。
(1)頑固すぎる
粘り強い性格は、その強い意思が行きすぎると「頑固だ」と思われてしまうこともあります。
頑固とは、「かたくなで、なかなか自分の態度や考えを改めようとしないこと。また、そのさま」(『デジタル大辞泉』小学館)という意味。
最後までやり抜く信念は素晴らしいことですが、そこに固執しすぎると他のことに影響が出てしまう場合もあるでしょう。
また、他者のアドバイスに耳を傾けず、自分のやり方を貫こうとするあまり、自己中心的な印象を与える可能性も。
自己PRでは、頑固な部分を改善しようと努力したエピソードと一緒に伝えることで、ポジティブな印象を与えられるかもしれません。
(2)周りが見えなくなる
粘り強い人の短所として、周りが見えなくなってしまうことも挙げられます。
集中力が高いことは長所ですが、その反面視野が狭くなりがちで、周囲の様子や反応まで気が回らなくなってしまう可能性もあります。
その場合、自分の考えを周りに押しつけてしまう場合もあり、注意が必要です。
粘り強さを自己PRする時のポイント
就職・転職活動などで粘り強い性格を自己PRしたい時、どのようなことに注意すれば良いのでしょうか。
ここでは、面接官に好印象を与えるためのポイントを紹介します。
(1)具体的なエピソードを用意する
粘り強さをアピールするためには、具体的なエピソードを交えて伝えることがポイント。
面接官は「その強みを仕事で生かせるのか?」ということを判断したいため、実際のエピソードを重視する傾向があります。
例えば「○○を達成するために粘り強く取り組みました」という内容だけでなく、ここに粘り強く取り組んだ理由、具体的な取り組み方、その成果などを順序立ててつけ加えましょう。
具体的に説明することで説得力が増し、相手にも伝わりやすくなるはずです。
(2)仕事への生かし方を伝える
粘り強い性格をどのように仕事で生かせると思うかについても、具体的にアピールしましょう。
例えば、以下などを参考にしてみてください。
野球部での経験を通して、最後まで諦めずやり抜くことはとても意義のあることだと学びました。
仕事をしていく上でも、持ち前の粘り強さを生かし、目標達成に向けて耐えず努力し続けることを約束します。
その企業ならではの特色や仕事内容などに絡めて粘り強さをアピールできれば、会社に対する熱意も伝えることができるでしょう。
粘り強い性格を上手に自己PRしよう
粘り強い性格は、就活や転職活動で武器となる長所です。うまく自己PRできれば、高評価を得ることができるでしょう。
具体的なエピソードを交えながら、説得力のあるアピールができるように工夫してみてくださいね。
あなたの粘り強さがあれば、どんな困難でも乗り越えられるはずです。
(髙橋めぐみ)
※画像はイメージです