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ダブスタとは? 言葉の意味と使い方、二重規範の具体例

ほし ななこ

ダブスタとはダブルスタンダードの略であり、同じような状況に対して二重規範が設けられていることを意味します。具体的にはどんな事例があるのでしょうか? 本記事では、「ダブスタ」という意味と使い方、具体例を紹介します。

「ダブスタ」という言葉をご存じですか?

なんとなく耳にしたことはあっても、意味までは分からないという人もいるのではないでしょうか。

今回は「ダブスタ」の意味や事例などを分かりやすく紹介します。

ダブスタとは?

まずは、「ダブスタ」という言葉の意味について紹介します。

「ダブスタ」とは「ダブルスタンダード」の略

「ダブスタ」とはインターネット上で使われるネットスラングの1つであり、ダブルスタンダードの略語で「二重規範」という意味です。

辞書によると、以下のように説明されています。

ダブルスタンダード

[名] (double standard) 仲間内と部外者、国内向けと外国向けなどのように、対象によって異なった価値判断の基準を使い分けること。

(『精選版 日本国語大辞典』小学館)

同じような状況であるにも関わらず、その対象によって異なる基準や指針が設けられていることを指します。

つまり、「あっちではこう言ったのに、こっちではこう言ってる」といった状況を表し、「不公平」というようなネガティブな意味合いで使われることが多くあります。

「ダブスタ」と「二枚舌」「二律背反」の違い

ダブルスタンダードと似た意味の言葉として「二枚舌(にまいじた)」「二律背反(にりつはいはん)」があります。

近いニュアンスを持つ言葉ではありますが、それぞれ意味が異なります。

ダブルスタンダード:二重規範。異なる2つの規範や基準が併存している様子。

二枚舌:矛盾したことをいうこと。うそをいうこと。

二律背反:互いに矛盾する命題が、同じよう妥当性を持っていること。

「ダブスタ」の使い方

前述の通り、同じような状況にある2つの事象について、それぞれ違う基準や方針が設けられている時に使います。

例文

・政治家の発言はタブスタだらけだ。

・この前○○については○○という意見だったけれど、それってダブスタじゃない?

このように多くの場合、皮肉を込めたネガティブな表現として使われます。

「ダブスタ」の具体例

続いては、「ダブスタ」の事例について見ていきましょう。

(1)会社内でのダブスタ

会社内において見られる、ダブスタの事例を挙げてみましょう。

・上司は許されて部下は許されないルールがある

・部下の2人が同じミスをした際、1人は怒られたのにもう1人はおとがめなし

・同じ会社内で、一方の部署は許可されていることが一方の部署では禁止されている

ダブスタによって、不公平を感じることがあるかもしれません。

しかし、気づかぬうちにあなた自身が誰かに対して不公平な思いをさせてしまっている可能性もあるので注意しましょう。

(2)家庭内でのダブスタ

家庭内でも、以下のようなダブスタが見られる場合があります。

・寝ながらテレビを見てはいけないと子どもを叱るのに、お父さんはいつも寝ながらテレビを見ている

・お母さんにはダメと言われたのに、お父さんには褒められた

家庭内でのダブスタは、子どもの混乱を招くこともあります。

もし心当たりがある場合は、夫婦間や親子間で話し合ってみてはいかがでしょうか。

ダブルスタンダードな人への対応3選

最後に、ダブルスタンダードな人への対応策について見ていきましょう。

(1)ダブルスタンダードの原因を知る

まず、なぜダブルスタンダードが起こっているのか知ることが大切です。ダブルスタンダートは主に、感情や会社・家庭内での地位が関係しています。

感情に左右されているなら話しかけるタイミングを工夫するなど、原因ごとの対応策を練ってみてください。

(2)はっきりと間違いを指摘する

接し方を工夫しても、理不尽が止まらない。そんな時は、思い切ってダブルスタンダードになっていることを指摘するのも手です。

例えば社内の地位が曖昧で、そのことによって食い違いが起こっているのであれば、当人たちこそ気付いていない可能性があります。その場合は指摘されることによって状況を改めてくれることも。

(3)なるべく関わらない

ダブルスタンダードの状況があまりに続くなら、なるべく関わりを持たないようにするのも一案です。

あまりに追いつめられると、精神的に苦しくなってしまうこともあるでしょう。関係性にもよりますが、なるべく自分に被害が及ばないよう必要な接触以外は行わないなど相手から離れることをおすすめします。

「ダブスタ」の意味を理解しよう

「ダブスタ」は、SNSのみならず、テレビの評論番組などでもよく使われる言葉です。

無意識のうちに、あなた自身がダブスタを作り出してしまっている場合も考えられます。

この記事をきっかけに、身の回りのダブスタへ目を向けてみてはいかがでしょうか?

(ほしななこ)

※画像はイメージです

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