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「白露」とは? 読み方と意味、風習を解説

夏目椿(夏椿)

「白露」という言葉の読み方や意味をご存じですか? 白露とは立春や夏至などと同じく季節を表す言葉です。この記事では、白露が示す時期や過ごし方などについて解説します。

「白露」という言葉を見ても、いまいちピンとこないという人も少なくないでしょう。

白露とは、立春や夏至などと同じ二十四節気の1つで、季節を表す言葉です。

今回は、白露の読み方と意味について解説。また、白露の風習や行事なども紹介します。

白露とは?

まずは、白露の読み方や意味を解説します。

白露(はくろ)の意味と由来

白露の読み方は2つあり、「はくろ」あるいは「しらつゆ」と読みます。そして、どちらで読むかで意味が異なります。

白露(はくろ)とは、二十四節気(にじゅうしせっき)の1つ。

二十四節気は、春夏秋冬の4つの季節を太陽の動きに基づいてさらに6つずつに分けたものです。1年は二十四節気の立春(りっしゅん)から始まり、大寒(だいかん)で終わります。

その中で白露は、二十四節気の15番目で、朝の草花や木に白く輝く露が現れ始める頃。時期はその年によって前後しますが、毎年9月7日あたりから約15日間です。

なお、白露(しらつゆ)と読む場合は、草木について白く光って見える露のことを指します。

2021年の白露はいつ?

2021年の白露は9月7日(火)~9月21日頃です。

約15日間ごとに分けられていますが、明確に日付が固定されているわけではありません。

白露の初候・次候・末候

二十四節気をさらにそれぞれ3つずつに分ける、七十二候(しちじゅうにこう)があります。

白露は、以下のように移り変わっていきます。

初侯:草露白(くさのつゆしろし)9月7日頃
→草花にまとう朝露が、白く輝いて見える頃。

次侯:鶺鴒鳴(せきれいなく)9月12日頃
→セキレイという鳥が鳴きはじめる頃。

末侯:玄鳥去(つばめさる)9月17日頃
→春先にやって来たツバメが南へ帰っていく頃。

白露の風習や行事

続いては、季節の移り変わりを味わうことができる、白露の時期の風習や行事を紹介します。

重陽(ちょうよう)の節句

9月9日は重陽(ちょうよう)の節句です。

ひな祭りとして知られる3月3日の上巳(じょうし)の節句、5月5日の端午(たんご)の節句などに代表される五節句の1つ。

重陽の節句は「菊の節句」「栗の節句」とも呼ばれ、菊酒を飲んだり、栗ご飯を食べたりして長寿や無病息災を願います。

中秋(ちゅうしゅう)の名月

中秋の名月とは旧暦8月15日の夜に見える月のことです。

月見団子を食べたり、月を見ながら宴をしたりなど、古くから特別な日として大切にされてきました。

2021年の中秋の名月は9月21日の満月です。

白露の時期が旬の食べ物

白露の時期が旬の食べ物は以下の通りです。

旬の食材を食べることでも、季節を感じるられるでしょう。

ブドウ
品種や産地によって収穫時期のずれはありますが、ほとんどは8月~10月始めにかけてが旬です。

イチジク
イチジクは5月頃から出回り始めますが、8月~9月が旬です。


品種によって多少のずれはありますが、8月~9月が旬で最盛期です。


栗の旬は9月~10月です。前述の通り、9月9日・重陽の節句は「栗の節句」とも呼ばれています。

カボチャ
カボチャは、スーパーなどで年中見かける食材ですが、旬は9月~11月です。

サンマ
サンマは秋の味覚の代表格。旬は9月~11月で、特に脂がのっています。

白露の時期の草花

白露の時期に見られる草花は、以下の通りです。

季節の花を部屋に飾ると、より秋を感じられるかもしれません。

鶏頭(けいとう)
ニワトリのとさかに似ている、色鮮やかな花を咲かせます。

白粉花(おしろいばな)
黒い種子をつぶすとおしろいのような白い粉が出てくるのが名前の由来。花は、赤・白・黄色・ピンクなどがあります。

白露を理解して季節を体感しよう

カレンダーを見て「9月初旬か」と思うのと、「今は白露か」と思うのでは、季節の感じ方が変わるかもしれません。

その時期、旬の物を食べたり、草花を鑑賞したりしながら、季節の移ろいを楽しんでみてはいかがでしょうか。

(夏目椿)

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※画像はイメージです

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