「結婚=ゴール」じゃない⁉ 結婚後に見えた現実とは
女性が感じる悩みや、もやもやした気持ちをテーマにして話す「定時後バナシ」は、プレ花嫁研究室のスタッフとゲストによる座談会。アラサー女子のリアルな悩みをお届けしていきます。
結婚に対して憧れを持っている人も少なくないはず。だけど、現実はそう簡単にはいかないこともしばしば。
今回は「結婚後のギャップ」をテーマに、結婚経験がある女性3人で座談会を開催。それぞれ結婚前に思い描いていた結婚生活、その後の生活について話してもらいました。
★座談会参加メンバープロフィール
ワンオペママM(37歳)
夫の単身赴任のため、夫婦離れての生活は10年。現在は、ワンオペで子育てをしている結婚17年目の2児の母。
ワーキングマザーS(37歳)
結婚7年目で離婚を経験。現在は、女手一つで2人の子ども育てるワーキングママ。プライベートも仕事もとことん楽しむ全力女子!
キャリア女子Y/プレ花嫁研究室の研究員(28歳)
マッチングアプリで出会った男性と約2年の交際を経て入籍し、結婚2年目を迎える共働き夫婦。仕事を楽しみつつ、家事にも奮闘中。
ギャップ①:いつまでも仲良し夫婦じゃいられない⁉ すれ違いの生活で見えたこととは
M:私は、「おじいちゃん・おばあちゃんになっても仲良く手をつないでいたい」って思っていたかな。あとは、愛している人だったからこの先、どんなことでも乗り越えていけるって考えていたかも。
S:若さだね(笑)!
M:そうね。当時は、本当に仲良かったのよ。でも、結婚して子どもが生まれて、そのあと夫の単身赴任が決まってから、少しずつ変わっちゃったかな。
Y:どういうところがですか?
M:物理的に離れているから、スキンシップが取れないし、日々のちょっとした愚痴や子どもに関することを共有できなくて、毎日泣いていたよ。
S:すれ違いだね。
M:うん。単身赴任先から帰ってきたら夫婦の営みはあったけど、数年で片手に数える程度。その中で2人目の子どもを授かって生んだんだけど、彼の単身赴任は続き、自分はワンオペで子育て。恋人時代の関係性はなくなって、いつだったか、さーって気持ちが冷めてしまったんだよね。
Y:理想と大きくずれてきてしまったんですね。
M:そうだね、結婚している意味が分からなくなっちゃったんだよね。
Y:あれ? でも、結婚生活を続けているのはどうしてですか?
M:子どもとお金かな。
S:ストレートだね(笑)。
M:たしかに愛はなくなったけど彼を人として尊敬しているし、仕事に対する姿勢はまっすぐで素敵だよ。でも、結婚生活が続く理由は、やっぱり子どもとお金。子どもにとって父親という存在がいることの重要性と、私だけで考えると経済的に厳しいことが理由かな。
Y:なるほど……。ただ、Mさんが結婚に一番求めていたのは愛だったんですよね?
M:うん。私は、スキンシップも含めて愛が大切だった。たらればなんだけど、子どもや単身赴任のタイミングがずれていれば、家族帯同で赴任ができていればを考えると、もしかしたら夫婦関係も違ったかもしれないかな。だから、互いの結婚生活にとって何が重要なのかを理解しておくのって大切だと思うよ。
Y:重要なものが分かっていれば、子どもや仕事のタイミングは事前にすり合わせられるかもしれないですしね。勉強になります。
ギャップ②:家事分担がうまくいかない。解決策はお金?
Y:私たち夫婦は共働きかつ、2人とも仕事が好きなんです。だから、互いに仕事は全力でやりながら、家事は協力して基本は50:50でやっていくのが理想でした。
S:実際はそううまくいかないよね。私もそうだったな。
Y:はい。夫の職場が変わってから、深夜帯まで仕事をするのは当たり前で、徹夜や休日勤務もちらほら。さすがに、それを見ていたら「家事をやって」とは言えなくて……。でも、「私も働いているし、休日に家事をやっているのに」って、もやもやする気持ちを抱えていました。
M:分かるなぁ。
Y:だから、夫婦会議を設けて、家賃や年間貯金額の割合を、家事分担を考慮した割合に変更しようと決めました。もともと5:5だったのを7:3にしたのですが、あくまでこれは現状に対する金額なので、1年ごとに見直すようにしています。
M:どっかのドラマみたいだね(笑)。
Y:そうですね。でも、やっていることをお金という対価できちんと認めてもらえたことで、気持ちがすっきりしたのも事実です。それぞれの夫婦に正解があると思うんですが、互いが問題に向き合うことが大事だなってその時、思いました。
ギャップ③:性格の不一致? 埋められるギャップばかりではない
S:私の場合は、彼が予想以上の完璧主義者だったのがギャップの1つかな。その日の予定や、家電・家具の配置まで彼の思い描いた通りじゃないとダメだったの。
Y:それってSさんの希望は通らないんですか?
S:受け入れてもらえないの。結婚前からなんとなく性格が合わないことは分かっていたんだけど、予想以上に合わないって気づいたの。でも、子どもが生まれれば変わるとか、自分とだったら変わってくれるってどこかで思っていたんだよね。それも言っちゃえば、結婚に対する理想だったのかも。
Y:でも、変わらなかったんですね。
S:そう。話し合いとかもしたものの、彼の理想通りにならないとだんだん衝動的になって、最終的には、相手に恐怖を感じるようになってしまったのよ。
M:それはつらいというか悲しいよね。
S:うん。だから、ギャップを埋めるとは違うけど、私は1つの解決策として離婚を選択したかな。
M:変えられない、埋められないものはあるよね。
S:そうだね。相手の性格や価値観に変化を与えるって本当に難しいと思うの。だから、結婚前にその人をよく理解して、一緒に夫婦生活を築いていけるのか改めて自分に問いかけてみてほしいな。
結婚は人生の節目であり、ゴールではないのかも
結婚をした全ての人が、必ずしも思い描いていた通りの結婚生活とはいかないのも事実ですね。その中でも、互いに違いを受け入れ、向き合い、自分なりの折り合いがつくポイントを探すことが重要なのかもしれません。
そして、できれば結婚前にあなた自身でも、パートナーとも、結婚について今一度考えてみてください。たとえ思い描いていない未来だったとしても、立ち返る場所になるはずです。
ぜひ、記事を参考に結婚についてあなたなりに考えてみてくださいね。
(編集・文:プレ花嫁研究室、イラスト:watasack)