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「パワーワード」って何? 意味・使い方・おもしろフレーズ一覧

やまだ うめ

パワーワードとは何か知っていますか? 意味や使い方、パワーワード一覧をまとめて紹介します。

テレビや雑誌・Webサイトなど、さまざまなシーンで目にする「パワーワード」という言葉。

「何となくのニュアンスで使っているけれど、それが正しいかどうかはよく分からない」という人も少なくありません。

この記事では、そんな「パワーワード」が持つシーン別の意味や、広く使われるようになった背景、人気のフレーズ一覧など、「パワーワード」にまつわる情報を詳しく紹介していきます。

最近よく聞く「パワーワード」とは

「パワーワード」とは、そもそもどういった意味を持つ言葉なのでしょうか? まずはその意味から確認していきましょう。

基本的な意味は「強烈なインパクトで印象に残るフレーズ」

「パワーワード」は、文字通り「power(力)」のある「word(言葉)」のことで、見る人・聞く人に強烈なインパクトを残すキャッチーで印象的なフレーズを指します。

「パワーワード」に求められるのはあくまでもインパクトなので、内容の正誤や良しあしは基本的に問われません。

たとえ理屈が通らない言葉だったとしても、見聞きした人が「すごいインパクトだ!」と感じるのなら、それは十分にパワーワードといえるでしょう。

「パワーワード」の由来・流行した背景

「パワーワード」という言葉が一般に広く使われるようになったのは、2012年ごろのこと。

きっかけとなったのはTwitterで連載されていた小説です。そこから、「意味がよく分からないけれどインパクトのあるおもしろい言葉」という意味合いのネットスラングとしてTwitterなどで広まったといわれています。

とはいえ、現在の「パワーワード」に「意味の分からなさ」や「おもしろさ」の要素は必ずしも必須ではありません。

これは、言葉が広まっていく際に起きたニュアンス上の勘違いがそのまま定着したことによるものといえるでしょう。

「パワーワード」の元々の使われ方は?

実は「パワーワード」という言葉そのものは、ネットスラングで広まるよりも以前から存在していました。ここでは元々の使われ方を確認していきましょう。

ビジネス・政治では「相手の心を動かす説得力のある言葉」

「パワーワード」は、ビジネス・政治の分野で「相手の心を動かすような強い説得力のある言葉」として使われていました。

ビジネスパーソンが取引先との交渉をスムーズに進めたり、政治家が自分を有権者に強くアピールしたりする上で効果的なフレーズが「パワーワード」です。

目的を持って使われる言葉なので、ただインパクトがあるだけでなく、相手の心を動かす高い訴求力も必要といえるでしょう。

自分自身を鼓舞する場面では「座右の銘」「名言」

自分自身を強く勇気づけてくれたり、応援してくれたりする言葉やフレーズも「パワーワード」といいます。

この場合の「パワーワード」は、一般的に「座右の銘」や「名言」と同じニュアンスで使われます。「自分に力を与えてくれる言葉」という意味で、文字通り「パワーワード」といえるでしょう。

【例文付き】パワーワードの使い方

では、「パワーワード」は実際にどのような使い方をするのでしょうか? 具体的な例文と一緒に確認していきましょう。

「〇〇というパワーワード」

「〇〇というパワーワード」は、インパクトのある言葉を見聞きした時によく使われる言い回しで、「〇〇なんて、すごいインパクトの言葉だな」という意味を持っています。

そのフレーズだけで一文が成立する、一種の定型句といって良いでしょう。

例文

・カレーは飲み物というパワーワード

「パワーワードすぎる」

「〇〇というパワーワード」と同様、インパクトのある言葉を見聞きした時の衝撃を表現するのに使われる言い回しです。

「〇〇がパワーワードすぎる」という定番の言い回しの他、「〇〇がパワーワードすぎて笑う」「〇〇がパワーワードすぎて震える」など、使われ方のバリエーションが多いのが特徴です。

例文

・太ってから痩せろってパワーワードすぎるw

おもしろい! 有名なパワーワード一覧

パワーワードには、定番として広く認知されている代表的なフレーズが数多く存在します。中でも特に人気のパワーワードをチェックしていきましょう。

面倒だ信じてしまおうWikipedia

誰でも自由に閲覧・編集できるインターネット百科事典として知られるWikipedia。

その特色ゆえに、情報の正しさが求められる場面での利用はためらわれがちです。

「面倒だ信じてしまおうWikipedia」は、「もういい! 面倒くさい! Wikipediaを信じる!」という半ばやけっぱちな気持ちをうまく表現したパワーワードといえるでしょう。

筋肉は裏切らない

NHKで放映された筋トレ番組『みんなで筋肉体操』から生まれたパワーワードです。

このパワーワードには、「コツコツとトレーニングを重ねれば、努力の成果は新しい筋肉という目に見える形で表れる」という熱い激励の思いが込められています。

日々筋トレに励む人たちからの熱烈な支持を集め、広く日本中に知られるようになりました。

三種の神器は非課税

2019年に行われた天皇陛下の生前退位をきっかけに生まれたパワーワードです。

代々、皇位とともに新天皇へと受け継がれてゆく「鏡」「剣」「勾玉」の三種の神器。

生前退位の場合には相続ではなく贈与となるため、本来は贈与税の対象となるはずでしたが、退位特例法の成立により非課税に。

三種の神器と税金という、なんともミスマッチな組み合わせが見聞きする人に強烈なインパクトを残しました。

パワーワードが登場する漫画・アニメ

パワーワードがよく出てくる漫画やアニメも併せて紹介します。

鬼滅の刃

大正時代の日本を舞台に、人と鬼の戦いを描いた大人気漫画。家族や仲間への思いやりを思わせるパワーワードが多く、冨岡義勇の名言である『生殺与奪の権を他人に握らせるな』は特に印象深い言葉です。

ジョジョの奇妙な冒険

1987年から掲載されている、いまだ人気の高い漫画。『そこにシビれる! あこがれるゥ!』や『だが断る』といった他とは異なる言い回しのパワーワードが出てきます。その中毒性からTwitterなどで使われることも多いです。

ONE PIECE

海賊を題材として、「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」求めて旅する冒険漫画。信念を感じさせる名言がよく出てくることで有名ですが、中でも女性好きのキャラクターが放った『美女の死は世界の損失だ』は、多くの読者の共感を得たパワーワードです。

パワーワードの作り方

パワーワードで重視されるのは、何といってもキャッチーさとインパクト。

内容がどれだけ衝撃的でも、使われる言葉が一般的でなく記憶に残りにくい場合にはパワーワードとはいえません。

また、内容そのものにインパクトがありながら言葉選びが陳腐な場合も、やはりパワーワードとはいえないでしょう。

こうした点から考えてみると、「誰でも理解できる言葉や言い回し」「意外な言葉の組み合わせ」がパワーワードを作るポイントといえそうです。

面白いパワーワードを探してみよう!

パワーワードを使いこなすことは、よりユニークでスムーズなコミュニケーションを楽しむことにつながります。

ちょっとした言葉選びや言い回しを工夫して、あなただけの面白いパワーワードを探してみてくださいね。

(やまだ うめ)

※画像はイメージです

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