「イノベーション」とは? 意味や定義&事例を解説
最近よく見聞きする「イノベーション」の意味とは? ビジネス系ライターのSaiさんが、事例を用いながら定義を詳しく解説。また「イノベーションのジレンマ」など、正しい使い方をする上で覚えておきたいポイントを紹介します。
「イノベーション」とはどういう意味か、正しく理解できていますか?
ビジネスシーンや企業CMなどでよく使われる言葉ですが、意味をあいまいに覚えたままでいる人も多いでしょう。
今回は「イノベーション」の意味や定義などを、実際の事例も併せて詳しく解説します。
「イノベーション」とは?
まずは、「イノベーション」という言葉の意味と定義を詳しく確認してみましょう。
定義は「変革をもたらすこと」
「イノベーション」を定義づけするならば、新しいアイデアや仕組み、技術などを取り入れて社会に有益な変化を起こすことを指します。
イノベーション【innovation】
1 新機軸。革新。
2 新製品の開発、新生産方式の導入、新市場の開拓、新原料・新資源の開発、新組織の形成などによって、経済発展や景気循環がもたらされるとする概念。シュンペーターの用語。また、狭義には技術革新の意に用いる。
(『デジタル大辞泉』小学館)
辞書では上記のように説明されており、元々は「革新」「刷新」という意味の英語「innovation」から来た言葉で、政府刊行物である『経済白書』で取り上げられたことから日本でも頻繁に使われるようになりました。
なお、「イノベーション」と聞くと「全く新しいもの・ことを創り出す」というイメージを持つ人が多いかもしれませんが、既存のものやことに新しい要素を取り入れた場合も「イノベーション」であると考えられています。
「イノベーション」の主な事例
企業の成長や経営維持に不可欠であると言われている「イノベーション」。実際、これまでさまざまな分野や業界で「イノベーション」が起こされてきました。
例えば、身近な所でいうとスマートフォンの開発などは「イノベーション」が成功した最たる例です。
それまで折り畳み式でボタンを使って操作するものであった携帯電話の常識を排除し、パーソナルコンピューターの機能を併せ持ったデバイスが生まれたことは、SNSの発展や動画クリエイター職の普及につながりました。
また、社会問題などを解決するための革新である「ソーシャル・イノベーション」も、「イノベーション」の成功事例としてよく知られています。
人工光合成技術を使いCO2をエネルギーとする空気清浄型自動車や、GPSやワイヤレスセンサネットワークを利用した高齢者の安全見守りシステムなど、環境や暮らしに関するさまざまな改革は、今後ますます注目されることでしょう。
「イノベーション」はなぜ必要?
現在、多くの企業にとってイノベーションを起こせるかどうかは重要な経営課題であると言われています。
さまざまな業界で企業間の競争が加速している中、時代のニーズに合った新しい商品やサービスを提供できない会社は生き残ることができません。
企業が成長する上での革新的な手法や、これまで抱えてきた問題を解決できる仕組みなどを作ることは、多くの企業にとって重要な経営戦略の1つとなっているのです。
イノベーションのジレンマとは?
社会や企業にとって有益な変化が生まれる「イノベーション」ですが、メリットばかりというわけではありません。特に大企業に起こりやすい問題の1つに、「イノベーションのジレンマ」と呼ばれるものがあります。
「イノベーションのジレンマ」とは、「イノベーション」を継続的に起こし続けてきた業界シェアトップの企業が、顧客の意見を重視しすぎて新しい事業に投資するリスクを負えなくなり、結果的に新興企業に負けてしまうことを指します。
顧客の声に耳を傾け既存の製品の質を上げても、消費者を獲得し続けるのは難しいということでしょう。このようなジレンマを避けるためには、バランス良く事業を進める姿勢が大切だと考えられています。
意味や定義を理解して正しく「イノベーション」を使おう
ビジネスシーンやメディアなどでよく使われる「イノベーション」という言葉。さまざまな分野で見聞きする機会があるものの、正しい使い方が分からない人は多いでしょう。
しかし、一度意味や「イノベーション」の役割などを把握してしまえば、使いこなすことはそこまで難しくありません。
「イノベーション」の事例なども併せて確認しておき、職場などで自信を持って使えるようになりましょう。
(Sai)
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