お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

「意義」とは? 意味や使い方、類義語をわかりやすく解説

kirara

「このイベントを開催する意義は何でしょうか?」と聞かれても、「意義」の意味がきちんと理解できないと、なんと答えれば良いのか分からなくなってしまうことがありますよね。今回は、「意義」の意味や使い方などを紹介します。

ビジネスシーンで見かける「意義」は、なんとなくは理解しているけど、意味を説明できるかというと首をかしげる人が多い言葉です。

今回は「意義」の意味や使い方を解説するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

意義とは

「この事業の意義は環境と共存する社会をつくり出すことです」など、お客さまや取引先へのメッセージなどでもよく使われる「意義」は、なんとなく分かっていても、きちんと意味を説明できない言葉の1つ。

そこで、まずは「意義」の意味から理解を深めていきましょう。

辞書で見る意味

まずは「意義」の意味を見ていきましょう。

いぎ【意義】

(1)意味。わけ。言語学では、特に「意味」と区別して「一つの語が文脈を離れてもさし得る内容」の意に使うこともある。
(2)物事が他との連関において持つ価値・重要さ。

(『広辞苑 第七版』岩波書店)

一般的によく使われるのが(2)の「物事が他との連関において持つ価値・重要さ」という意味でしょう。

主に、かしこまった場所で使われ、ビジネスシーンでは会社の経営方針やプロジェクトの参加の有無を決定する会議などで耳にする機会が多い言葉です。

「意義」の使い方(例文付)

「意義」を使う時には決まった表現方法があり、覚えてしまえば簡単に使いこなせます。

そこで、代表的な2つの表現方法を取り上げるので、この機会にきちんと身につけましょう。

「意義がある(ない)」

「意義」の使い方の中でスタンダードな表現が、「ある」「ない」で表す使い方です。

「意義がある」は、「価値や重要性がある」という意味になるため、その事柄の優先度が上がり、率先して実践したり参加したりします。

反対に、「意義がない」と表されたものは「必要性がない」と判断されるため、基本的には後回しになったり却下されたりするでしょう。使う場面や状況には気をつけましょう。

例文

・あのプロジェクトに参加するのは、私たちにとって意義のあることだ。

・この意見に賛同する意義はない。

「意義深い」

「意義深い」は、「重要な意味を持つこと」「価値があること」という意味です。

「意義」の重要性を深さで表現した「意義深い」は、一般的に「意義がある」よりも高い重要度を表します。何かをより押し出したい時などに使うのが効果的です。

また、「意義深い」を「意義が大きい」と表すこともできますが、「意義が浅い」「意義が小さい」とは言わないため注意。

「意義深い」の反対表現は「意義がない」となりますので、間違った表現にならないよう気をつけて使いましょう。

例文

・地産地消にこだわることは、地域社会へ貢献する意義深い行動の1つだ。

「意義」の類義語は?

「意義」と似た意味を持つ類語はいくつかあり、より分かりやすい文章を作るには、状況に応じて使い分けることが必要です。

そこで、「意義」の類語を意味の違いに触れながら紹介するので、ここでしっかり語彙を増やしましょう。

「意味」

「意味」は「言葉の示す内容」を表し、「意義」と同じような使い方ができます。

しかし、「意味」が言葉そのものの内容や価値を表しているのに対し、「意義」は言葉の与える影響や必要性という意味が強いのが特徴。

例えば、「運動の意味」というと「体を動かすこと」という運動の内容を示すのに対し、「運動の意義」というと「体を動かすことによって健康を維持できる」という価値を示しています。

つまり、「意味」は言葉の一般的な内容を示し、「意義」はより限定的な内容で価値や必要性を示しています。

「意味」の方が汎用性も高いので、使い勝手が良い言葉といえるでしょう。

例文

・言葉の意味を理解した上で使いましょう。

・この会合に参加する意味はない。

「定義」

「定義」は、「物事の意味や内容を限定すること」を表し、お互いに共通の認識を持つことを目的に使われます。

例えば、夏のように暑い日の中でも気温が25度以上の日を夏日と決める、ということを「夏日と定義する」と使います。

つまり、あらかじめ「定義」を決めておき、お互いに認識や目的にズレがないようにすることを指すのです。

なお「意義」は「すでにある意味」を表しているため、自分たちで意味決められるという点で「定義」とは異なっています。同時に使用すると意味が分かりにくくなってしまうため、きちんと区別して使いましょう。

例文

・以前決定した定義に基づいて、今回も会議を開催します。

・この定義に照らし合わせると、意味が違ってしまう。

「有意義」

「意義」と似ている「有意義」は、「価値のあること」を表します

「意義」だけでは価値があるかは確定していないため、どちらかというと「意義深い」と似た意味の言葉です。

ただ、価値の高さを比べると、「意義深い」の方がより高いニュアンスとなる点に気をつけましょう。

また、「有意義」だけで価値があることを表しているため、「有意義がない」とは使いません。「有意義」の反対の意味を表したい場合は、「無意義」を使いましょう。

例文

・久しぶりに有意義な休日を過ごせた。

有意義な議論をするために、会議時間をあらかじめ決めておく。

「目的」

「目的」は、「実現しようとして目指す事柄」を表す言葉で、「意義」の代わりに使っている人も多いかもしれません。

しかし、「目的」は「果たさないと価値がないこと」、「意義」は「結果を問わず価値があること」を表しているため、意味合いが大きく異なっているのです。

例えば、「会議の目的」と表すと「設定した答えを導き出す」必要があり、「会議の意義」にすると「参加すること自体に価値がある」のような意味になります。

「目的」と「意義」を使い分ける場合は、どこに価値の重きを置いているのかを考えて、最適な言葉を選びましょう。

例文

・この会議の目的は、スムーズの料理を提供するための改善策を見付けることです。

・人生の目的を見つけると、楽しいことがたくさん増える。

「意義」の英語表現

「意義」を英語で表す場合、どの意味を表すのかで使う言葉が異なります。

「重要・価値が高い」という意味では「content」「significanc」、「言葉の意味」を表すには「mean」を用いることができます。

なお、「mean」の変化型である「meaningful」は、「意味のある」「重要な」という意味を持つので、「重要・価値が高い」の意味として使うこともできます。

適切な場面で「意義」使って仕事や計画の価値をアピール!

「意義」は、対象にしたものの「価値」や「意味」を表す言葉です。使いこなせると、準備している計画や仕事などをアピールする時に活躍するでしょう。

一方で、「意義」の表す内容は厳しいものであるので、批判したり問いただしたりする時に使うと、相手を追い詰めてしまうことも。

特に、「意義がない」は「必要ない」「価値がない」と断定しているニュアンスになり、相手のプライドや努力を否定することにつながりかねません。

そのため、適切な使い方を身につけるのはもちろん、使う場面や表現方法にも気を配りながら、「意義」を使いこなせるようにしていきましょう。

(kirara)

関連する記事もあわせてチェック!

「進捗」の意味は? 使い方やビジネスシーンでの例文を紹介

※画像はイメージです

SHARE