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「コンバーター」って何? 意味や具体例を詳しく解説

kirara

「コンバーター」という言葉にはさまざまな意味があり、何を指しているのか分かりづらいことがあります。本記事では、「コンバーター」の意味や具体的なアイテムについて解説をします。

「コンバーター」は分かりやすい言葉の意味とは違い、業界などによって指し示すものが変わります。そのため、慣れないうちは何を指しているのか分からないことも。

そこで今回は、「コンバーター」の意味や具体的なアイテムを取り上げていくので、ぜひ参考にしてくださいね。

「コンバーター」の意味と具体例


少し意味が分かりづらい「コンバーター」という言葉。

そこで、まずは「コンバーター」の意味や具体例から紹介していきます。

具体的なアイテムと共に、その特性までも把握するようにして、その言葉を使った相手が何を指しているのか、きちんと読み取れるようになりましょう。

基本的な意味は「変換するもの」

「コンバーター」の語源になっているのは、英語の「converter」です。

「転炉」や「転換炉」などという意味があり、「コンバーター」として使う場合には「変換するもの」という意味を表しています。

基本的に名詞や名称の一部として、特定のアイテムを指して使うことが多いでしょう。

そのため、「コンバーターする」のような表現はせず、「コンバーターが」「コンバーターを交換して」などと使います。

コンバーターとはどんな物?


「コンバーター」は、物やアイテムの名称として使われる言葉ですが、業界や職場によって指し示すアイテムが変わります。

そこで、「コンバーター」と表すアイテムには、どのような物があるのか具体例や意味を紹介します。

電流を交流から直流へ変換する装置

電線工事などを行う電気業界で「コンバーター」というと、「交流から直流へ電流を変換する装置」を指し示しています。

家庭で使われている電化製品は主に直流電圧を使用しますが、発電所から自宅へ供給されるのは交流電圧です。

つまり、電化製品が安全に稼働するために、「コンバーター」を設置して電流を変換していつのです。こう聞くと、意外と身近な存在ですね。

電気や電流という言葉と一緒に「コンバーター」が使われたら、こうした装置にことですよ。

ハイブリット自動車のコンバーター

自動車業界で使われている「コンバーター」は、主に電圧を変換する装置を表しており、電流の性質自体は変えていないのが特徴。

例えば、直流電流の高圧系バッテリーから直流電流の低圧系バッテリーへ変換する時に使われている「DC/DCコンバーター」などが、当てはまります。

ただし、電気自動車やハイブリット自動車を指して「コンバーター」を使う場合は、交流から直流へ変換する装置のことを表している場合があります。

どちらの意味で使われているのかを、文脈から把握したりきちんと確認したりしましょう。

鉄道におけるコンバーター

「コンバーター」を、「線路の転換」という意味で用いているのが鉄道業界です。

線路の分岐点にある装置を「コンバーター」と呼び、線路を切り替えることで、乗り入れるホームを変えたり、電車同士がぶつからないようにしたりと、重要な役割を果たしています。

ただし、「コンバーター」ではなく「転轍機(てんてつき)」と呼ぶほうが多いため、「コンバーター」と表現しても伝わらない可能性があることに注意。

身近にあるさまざまなコンバーター


工業的な装置が多い「コンバーター」ですが、身近なところにもさまざまな「コンバーター」があります。

そこで、どんな物があるのか、代表的なアイテムを取り上げて解説していきますね。

ラジオ

ラジオで使われている「コンバーター」は、「周波数を変換する装置」のこと。

ラジオの周波数とは、放送局の周波数ではなく、電波自体の周波数です。

実は、日本と海外で使われている周波数が異なるため、海外製のラジオを日本で使っても放送を聞くことができません。

こうした問題を解決するために使われているのが「コンバーター」です。

この「コンバーター」はラジオを持って旅行をする時にも便利なので、ぜひ覚えておきましょう。

ゲーム機

家庭用ゲーム機はコントローラーで操作しますが、ゲーム機でインターネットブラウザを起動する際には、コントローラーだと操作や閲覧がやりくいことがあります。

そこで、ゲーム機とコントローラーの間に「コンバーター」を入れることで、マウスとゲーム機が接続できるようになります。

ただ、こうした「コンバーター」は正規品ではなく、パソコン用のアイテムなどを流用するケースがメインとなります。

メーカーが想定していないトラブルが起こることもあるので、「コンバーター」を使う際には自己責任でおこないましょう。

ピアス


女性に身近な「コンバーター」として挙げられるのが、ピアスをイヤリングに変えるための金具です。

「イヤリングコンバーター」とも呼ばれており、指定された場所へピアスを差し込むだけで、イヤリングとして使えるようになります。

「イヤリングコンバーター」は、仕事などでピアスホールを開けられない人や、開けるのが怖い人などには欠かせないアイテムですね。

万年筆


万年筆のパーツの1つを指して使う「コンバーター」は、「インクを吸引する装置」のことです。

ペン先からインクを吸引し、「コンバーター」のなかへ溜めておくことで、インク瓶を持ち歩かなくてもどこでも万年筆で筆記ができます。

また、「コンバーター」は、インクの吸引方式の違いによって「回転式」と「プッシュ式」に分けられます。

そのため、単に「コンバーター」といっても、どちらを指しているか伝わらないこともあるので、「回転式コンバーター」のように正確に伝えるようにしましょう。

ファイルのデータ形式を変換させるPCソフト


ビジネスシーンで使用することの多い「コンバーター」は、「ファイル形式の変換ソフト」でしょう。

「コンバーターソフト」「ビデオコンバーター」など、いくつかの呼び名があり、それぞれどのようなファイルが対応しているかをあらわしています。

この「コンバーター」が必要になるケースは、入力ソフトによって画像形式が決められている場合や、社外の人とファイルのやり取りを行う場合などです。

インバーターとの違い


「コンバーター」と似た言葉である「インバーター」。

「インバーター」は電流の変換を行う回路や装置を表している点では「コンバーター」と同じですが、直流から交流へ変化させるため、性質が逆である点に注意が必要です。

そのため、「インバーター」の性質から「逆変換回路(装置)」と呼ばれることも。

また、「コンバーター」で変換させた電流を、もう一度変換させるために使う場合もあります。

「インバーター」のなかに「コンバーター」が含まれている場合もあり、しっかりと2つの言葉の関係を理解しておきましょう。

「コンバーター」の意味を正しく理解しよう

「コンバーター」は「変換するもの」という意味があり、元々あるものを違うものへ変換するアイテム全般を指して使われている言葉です。

業界やアイテムによって指している物が変わるため、「コンバーター」といわれた時にどんな物を指しているのかきちんと読み取りましょう。

また、「コンバーター」を使う時には、相手に何を指しているのか分かりやすくすることも大切。

「〇〇のコンバーター」のように表現し、相手との意味のすれ違いや不要な確認などが起こらないようにしましょう。

(kirara)

※画像はイメージです

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