無趣味ってダメ? 無趣味な人の心理と特徴6つ
無趣味でつまらない、つらい。そんな心理を抱える人の特徴とは? そもそも無趣味はいけないこと? 「無趣味な人」を分析しながら、趣味の見つけ方をひも解きます。
平日は家と会社の往復、休日はベッドでゴロゴロして過ごす……。そんな日々に飽きていませんか?
家でのんびり過ごすのも良いですが、楽しく継続できる趣味を見つけると、より毎日が華やかになるかもしれません。
そこで今回は、無趣味な人の特徴を分析しながら、趣味の見つけ方をひも解いていきます。
無趣味な人の心理とは?
無趣味な人の考えや心理には、どんな共通点があるのでしょうか? まずは、その心の中を探っていきましょう。
(1)飽きっぽい
無趣味な人は、何か新しいことを始めても、すぐに飽きることが多いです。
熱しやすく冷めやすかったり、三日坊主で終わることが多かったりする場合、飽きっぽい性格をしていると言えるでしょう。
そんな飽きっぽい性格の人は、趣味になりそうなものを見つけてもすぐに冷めてしまうため、結果として無趣味に落ち着きます。
新しいものに目移りしやすい、執着心がない、周囲に流されやすい人も同様です。特定の何かにじっくりハマらない傾向にあるのでしょう。
(2)好きなことを見つけられない
興味や好きなこと、没頭できるものを見つけられないため、無趣味のままでいる人は多いです。時間を忘れて没頭できるほどに好きなことがなく、休日もだらだらと過ごす時間が多くなりがち……。
しかし、きっかけさえあれば、ハマる趣味を見つけられる可能性も高いです。元々物事に対する関心が薄い人であり、熱中するまでには時間がかかるだけなのです。
(3)めんどくさい
趣味ができると、新たな人間関係を構築したり、新しく何か道具を購入したりすることもあるでしょう。新しく何かを始める時はわくわくするものですが、めんどくさがりな人にとってはスタート時にやることが多いと、それをデメリットに感じてしまいがちです。
また、「新しいことに挑戦して、失敗しないか不安」という心理も、趣味をつくる上でハードルを上げている要素の1つです。
無趣味な人の特徴
無趣味な人には、心理面以外にも共通した特徴があります。
人間関係や毎日の過ごし方を見れば、なぜ無趣味なのか、そのヒントが見つかるかもしれません。自分や身近な人に当てはまっていないか考えながら見ていきましょう。
(1)自分に自信がない
新しいことを始めようと思っても、自分に自信がないために怖気づいてしまい、なかなか踏み出せない人がいます。
「いつもそうだったから、今回もきっと継続できない」とネガティブに考えてしまい、ずっと無趣味のままでいることを選びがち。
新しい趣味を始めると、新たな他人と関わる機会も増える傾向にあります。そんな他人との人間関係をうまくやれるか心配し、一歩が踏み出せない人もいるようです。
誰でも最初はうまくいかないものなので、「新しいことを始めても失敗して当然」「悩みがあって当然」と気楽に考えることが重要です。
(2)家で過ごすことが多い
休日なども家で過ごすことが多い人は、新しい刺激を受ける機会が少ないことから無趣味になる傾向があります。
元々アクティブに動くのが苦手という人もいるでしょう。趣味が無くても苦痛なく過ごせてしまうため、その結果、無趣味になってしまうということもあります。
(3)人付き合いが苦手である
さまざまな趣味がありますが、それを通して人と関わる機会が増えるものも多いです。
人付き合いが苦手な人は他人と関わるのを嫌がり、人と関わる趣味を作るのを億劫に感じる傾向があります。
ただ、他人と関わらずに済む趣味もたくさんあります。人と関わることが苦手な人は、1人で打ち込める趣味を探してみるのもいいかもしれません。
(4)貯金が趣味になっている
倹約家で預金残高を見るのが楽しみな人は、趣味へお金を使うことに抵抗を感じやすいです。
「趣味に使うお金がもったいない。だったら貯金する」と考え、新しい挑戦をなかなか始められません。
また、反対に経済的に余裕がない場合は、無意識に何かをしたい欲求を抑えている可能性もあります。
節約は良い心構えですが、刺激を受け取る機会が少ないという面もあります。したがって、新しい趣味に出会うチャンスを逃しているのかもしれません。
(5)物や人に関心が薄い
流行りの物や他人に関心が薄い人も、無趣味になる傾向があります。
他の人に比べ、周囲で話題になっていることに「知りたい」「自分もやってみたい」などの好奇心が湧きにくく、きっかけを持てないからです。
どんな趣味を始めるにも、少しの好奇心は必要です。それが欠けていると、なかなか新しいことは始められないかもしれません。
(6)変化を恐れている
趣味が見つかることで、生活スタイルや考え方には少なからず変化が生まれます。
無趣味な人の中にはその変化を嫌がり、安定した生活を求め、現状維持を選ぶ人もいます。フットワークが重い人はこの傾向が強いと言えるでしょう。
行動するかどうかを迷っているうちに行動意欲は低下してしまいます。まずは試しに動いてからどうするかを考えることも、時にはいいかもしれません。
無趣味は本当に「つまらない人間」なの?
これまでに挙げた特徴に、あなたは当てはまっていましたか?
無趣味でいると「人生がつまらなくなってしまうのでは?」という印象を持つ方も多いはず。しかし、無趣味でいることにはメリットもあります。
無趣味でいることのメリット・デメリットから、人生において趣味は必要なのか考えていきましょう。
無趣味のデメリット
趣味とは時間を費やす方法であり、経験を増やす方法です。
したがって、趣味を持つことで持て余す時間が減り、その分経験は豊かになる。趣味によって有意義な人生を過ごせることは確かです。
また、趣味を通して広がる交友関係もあります。
その点において、「趣味が人生を楽しくする」という定説はほぼ間違いなさそうです。無趣味でいることは、その機会を失っているというデメリットがあるかもしれません。
つまり「趣味があったら人生は“より豊かになる”」という話ですが、それは必ずしもなくてはならないものなのでしょうか?
趣味がなければ、それはつまらない人間なのでしょうか?
無趣味のメリット
無趣味でいることには、もちろんメリットもあります。
それは、自由に使えるお金と時間が増えること。つまり、無趣味とは何でも受け入れられる状態です。
身軽でフレキシブルな人は、余裕にあふれています。いわば、無趣味な人はジェネラリスト。専門的な知識や興味はなくとも、空いた時間でフラットにさまざまな知識や考え方を蓄えていることが多いのです。
したがって、「無趣味な人=つまらない人間」ではなく、多様な人の価値観に迎合し、受け入れることができる才能を持っていると言えるのです。
今からでも遅くない! 無趣味な人におすすめの趣味10選
とはいえ、「何かしらの趣味を持ちたい!」と思ったら、ありとあらゆることへのチャレンジがより人生を豊かにしてくれます。それは趣味を見つけるべきタイミングでしょう。
そんな時、まずはどんなことから試してみるといいのでしょうか。
ここでは、無趣味な人にもおすすめの趣味をいくつか紹介していきます。
(1)アニメ・映画鑑賞
アニメや映画鑑賞は、家にいながら始められる立派な趣味です。家から動く必要もないので、インドアな人でも簡単に始められます。
感想や考察をブログやSNSで公開するのもおすすめです。そこから交友関係が広がる可能性もあるでしょう。
気になる映画があったら、実際に映画館へ足を運んで鑑賞するのも◎。気分転換に外へ出るきっかけにもなります。
(2)カメラ
カメラは、1人で気軽に始められる趣味の1つです。家にある観葉植物をおしゃれに撮ってみたり、外で風景の写真を撮ってみたりと、家でも外でも楽しむことができます。
一眼レフでも、初心者向けのものなら10万円以下で購入可能。お金をかけたくない人は、スマホでの撮影に本気でチャレンジしてみるのもいいでしょう。
SNSに写真を投稿すれば、注目を集めたり、写真好きの人とつながったりできます。
(3)料理
料理も家で完結する趣味の1つです。自炊をすれば節約にもなりますし、一石二鳥です。
家に調理器具があれば、今すぐにでも始められます。健康にもつながる趣味なので、損はありません。
日々の簡単なメニューのレパトリーを増やすも良し、凝ったレシピに挑戦するも良し、と幅広い楽しみ方が可能です。家族や友人、パートナーに料理を振る舞って、喜んでもらえれば一層のめり込めるでしょう。
(4)ウォーキング
ウォーキングは、初期投資がほぼ無しで始められる趣味です。
ウェアや靴が必要ですが、こだわりがなければ普段着の中の運動しやすい服装でも問題ありません。自然豊かな場所を歩けば、運動不足解消だけでなく、気分転換にもなります。
近所をウォーキングするだけならお金もかからず、手軽に運動不足を解消できるのでおすすめです。
(5)旅行
旅行は意外とハードルの低い趣味です。無趣味であっても、旅行経験を持つ人が大半だからです。したがって、すでに“半分かじっている状態”から始められます。
見慣れない風景や空気に触れるだけでも、良い気分転換になります。宿や交通手段にこだわらなければ、価格も抑えつつ楽しむことができるでしょう。
近場にふらっと1人で旅行するのも良いですし、友人と相談し、決めた場所へ行くのも仲が深まるのでおすすめです。
(6)ヨガ
ヨガはYouTubeなどの動画サイトを参考にすれば、お金をかけることなく家で楽しめます。
ヨガをすると体がほぐれ、リラックス効果が期待できるでしょう。
本格的に習いたいと思ったら、ヨガスタジオに通うのも選択肢の1つとしておすすめです。まずは自宅で手軽に始めてみて、続けられそうならスタジオレッスンに参加してみるのもいいでしょう。
(7)筋トレ
ややハードではありますが、筋トレも家で行える趣味の1つ。ヨガと同じく筋トレ動画もYouTubeにたくさんアップされているので、無料で始められます。
「ダンベルを使いたい!」などこだわりがなければ、自重でOK。器具も不要でお金もかかりません。
隙間時間に少しやることも可能で、忙しい人にもおすすめです。運動不足の解消にも役立ち、体が変わっていくことが感じられれば継続のモチベーションにもなるでしょう。
(8)ガーデニング
ガーデニングも、家で気軽に始められる趣味です。最初は1つからでもいいので、自分の気になる植物を育ててみましょう。
植物に触れることで精神的に落ち着き、リラックス効果も期待できます。
見た目にこだわることで、DIYという新しい趣味に目覚める可能性もありそうです。
(9)読書
インドアな方にもおすすめしたいのが読書です。ビジネス書などであれば、仕事にも生きてきますし、小説を読んで人生を見つめ直したりするのも良いでしょう。
書籍代はかかりますが、何かしら新しい発見を与えてくれる趣味です。
図書館で本を借りれば無料で済みますし、ネット通販や電子書籍を利用すれば外に出て書籍を購入する手間も省けます。
また、本を読んで興味をもった分野が新しい趣味になるといった効果も期待できます。
(10)イラスト
絵を描くことに興味がある人は、イラストに挑戦してみるのも良いでしょう。
初期費用は紙とペンだけなので、そこまでお金もかかりません。SNSやコミュニテイサイトに投稿すれば、同じ趣味の人とつながったり、自身のイラストに反響を得られたりすることも。
絵が苦手な人は、似た趣味で塗り絵や書道、ボールペン字などの選択肢もあります。
ハードルの低い趣味から始めてみよう!
無趣味でも、毎日を不満なく過ごしている人はたくさんいます。
しかし、もし漠然とした退屈を感じているなら、趣味を見つけた方が良いかもしれません。
まずは、簡単に始められるものから試して、あなたにピッタリな趣味を見つけてみてはいかがでしょうか。その趣味が、人生を豊かなものへと導いてくれるはずですよ。
(寺井まさき)
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