別れたいけど別れたくない心理とは? 矛盾した気持ちの対処法
彼氏と別れたいけど別れたくない。そんな矛盾した気持ちを抱いた時、一体どうすれば良いのでしょうか? 心理カウンセラーの高見綾さんに、「別れたいけど別れたくない」と思う心理、別れない場合・別れる場合の対処法をそれぞれ教えてもらいました。
恋人と付き合う時よりも、別れる時の方が大きなエネルギーが必要です。
別れたいと思う一方で、別れたくないとも思う。そんなふうに矛盾した気持ちになることがありますよね。
そんな時、一体どうすれば良いのでしょうか?
今回は、矛盾した気持ちを解決するための対処法について解説します。自分の心にじっくりと向き合って、納得のいく結論を出しましょう。
「別れたいけど別れたくない」その心理とは
「別れたいけど別れたくない」という矛盾した気持ちはなぜ出てくるのでしょうか。その心理を見ていきましょう。
(1)情があるから
好きな気持ちはなくなったけど、情があるために別れづらいという心理。これは特に、長く付き合ってきたカップルに多いです。
恋人が傷付く姿を見たくないのもあり、別れが決断できない状態になるようです。
(2)好きな反面、許せない部分があるから
彼氏のことを好きだなと思う一方で、「ここは許せない」「受け入れられない」と思う部分があると、相反する気持ちを抱えて揺れることになります。
完全に嫌いになったわけではないため、どうしたら良いか迷ってしまって、結論が出せなくなってしまうのです。
(3)好きだけど将来が見えないから
例えば、女性側は結婚したいと思っているのに、男性側は結婚したくないと言っている場合、将来の展望が見えなくなりますよね。
「このまま付き合っていても将来が見えない」と分かっていても、彼氏が変わってくれることを期待して、別れづらくなってしまうのです。
(4)別れた後のことに不安があるから
彼氏への気持ちはもうないけれど、1人になった時の寂しさに耐えられるのか、次の恋人がちゃんと見つかるのかといった不安から、別れるのをためらう女性もいます。
(5)付き合った期間が無駄になる気がするから
「将来この人と結婚することはないな」と分かっていても、今まで過ごした時間が無駄になってしまうような気がして、別れるに別れられないと感じる人もいます。
彼氏と別れるべきか迷った時にやるべきこと
彼氏と別れた方がいいのか迷った時には、自分の気持ちとしっかり向き合ってみましょう。
ここでは、気持ちと向き合う方法を紹介します。
(1)どのような恋愛がしたいのかをイメージする
彼氏のことは一旦横に置いて、自分はどのような恋愛がしたいのかを、まっさらな気持ちでイメージしてみましょう。
恋人とはどういった関係でいたいのか、どのようなことを一緒に楽しみたいのか、思い描いた後で現状と比べてみると、何かに気付けるのではないでしょうか。
(2)不安を紙に書き出してみる
別れたいけど別れたくない時は、どちらの選択肢を選んだとしても不安が残る状態です。
付き合い続けた場合の不安、別れた場合の不安を、それぞれ紙に書き出してみましょう。自分が一体何を恐れているのかが明らかになるはずです。
不安が目に見えるのは怖いものですが、きちんと言語化して向き合ってみることで、大きく膨らんだ不安感は適正なサイズに戻ります。
(3)許せること、許せないことの線引きをする
彼氏の嫌な面が気になる場合、それを受け入れられるかどうかを考えてみましょう。
基本的に人は変わらないものだと考えておいた方が無難です。許せることと許せないことの線引きを明確にしておくと、判断に迷いが出なくなります。
(4)依存的な気持ちを一度受け入れる
彼氏に気持ちはないけれど、別れた後が不安という人は、自分を責める必要はないので、まずその不安な気持ちを丸ごと受け入れましょう。
「誰かに何とかしてもらいたい」という依存的な気持ちを手放して、「自分で何とかしよう」と覚悟を決めれば、迷いが小さくなりますよ。

彼氏と別れるべきか悩むなんてこと、ありませんか? あなたの恋が賞味期限を迎えているのか診断します。
別れると決めた場合:別れの切り出し方
では、自分と向き合ってみた結果、別れると決めた場合には、どう切り出すのが良いのでしょうか。
(1)自分の気持ちを相手に示しておく
いきなり別れを切り出す勇気がない時は、デートを断ったり連絡の頻度を減らしたりして、それとなく気持ちを示しておくようにしましょう。
そうすると、彼氏も「何か様子が変だな?」と気付くはずです。
(2)あらかじめ条件を付けて別れ話をしておく
彼氏に対して要望がある場合は、例えば「○カ月以内に結婚するか決めてくれないなら別れる」など、はっきりと条件を提示しておきましょう。
別れ話をする際には、彼氏が条件に応えてくれなかった時のことも想定し、しっかり覚悟を決めてから臨んでくださいね。
(3)事前に「話したいことがある」と言っておく
長い付き合いの相手であれば、情があるために、別れ話をしてもうやむやになってしまうことがあります。
そうならないように、事前に「大切な話がある」と真剣な口調で切り出して、当日はしっかりと話し合いましょう。
別れないことを選んだ場合:気持ちの取り戻し方
自分の中で考えた結果、別れないことを選んだ場合、どのようにして相手に対する気持ちを取り戻せばいいでしょうか?
(1)本音を伝えて話し合える関係をつくる
不安や悩みは自分1人で抱えるのではなく、話し合う習慣を付けたいもの。
例えば、遠距離で寂しいなら、「○○くんのこと大好きだからもっと会いたい」と、本音をきちんと伝えてみましょう。
その上で、いつまで遠距離を続けるのか期限を一緒に決めるなどして、しっかりと話し合い、不安を解決していきましょう。
(2)もう一度「彼を愛する」と決める
悩んだ結果、もう一度やり直そうと思うのであれば、「彼を愛する」と決めましょう。
彼を受け入れ信頼していくことができるように、彼との関係改善に何度も取り組むことが必要です。
彼のために何ができるのかを考えて、できる範囲で一歩を踏み出しましょう。
(3)自分を変える努力をする
もし彼に対する不満があるのならば、彼に解消してもらおうとするのではなく、自分の考え方を変えることで解消できないか、発想を転換してみましょう。
そうすることで主体的に動けるようになります。
一度じっくり考えて、モヤモヤとした気持ちを晴らそう
別れたいのに別れたくないという矛盾した気持ちを抱えると、どうしたら良いのか分からなくて焦ってしまいますよね。
でも、本当の気持ちは自分自身が一番よく分かっているはずです。どんなことが不安なのか、何に不満があるのか、一度自分の心とじっくりと向き合ってみて、モヤモヤした気持ちを晴らしていきましょう。
後悔しないように、納得できる決断ができると良いですね。
(高見綾)
関連する診断もあわせてチェック!
※画像はイメージです