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今の仕事が向いてないのか判断するには? 3つの方法と対策

ぱぴこ

「今の仕事、向いてないかも……」。そう思っても、本当に向いていないのか、ただの甘えなのか判断は難しいですよね。そこで、今回は激務OLコラムニストのぱぴこさんに、そもそも仕事に向き・不向きはあるのか、向いてない仕事の判断方法などを聞いてみました。

「仕事 やめたい」「仕事 転職 理由」「仕事 向かない つらい」

そんな言葉でGoogle検索をしたことはありますか? 私はめちゃくちゃあります。時期は、新卒でOJT配属された直後と、3年目で転職を悩んでいた時期です。

その後はありがたいことに、ある程度仕事が楽しかったり、「休むこと」「環境を変えること」を覚えたりしたおかげで、Googleに不穏な文字を打ち込まずに済んでいます。

今回は「天職」と思えるものがない、一般ビジネスピープルに、仕事の向き・不向きについて解説していきます。

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仕事に向き・不向きはある? ない?

今振り返ると、私は最初の仕事が絶望的に向いていなかったのですが、当初は「仕事を向き・不向きで考えてはいけないのでは?」「好き嫌いとかわがままなのでは?」と大変悩みました。

結論からいうと、向き・不向きはあります。そして人間は「苦手を無くそうとする努力」を評価しがちですが、マイナスが50から10になっても結局プラスにはならず、大した戦力にはなれないという悲しい事実があります。

よって、得意なことを伸ばした方がいいのですが、ジェネラリスト志向(多方面において知識やスキルを持つこと)が強い組織にいると「全体的に及第点を取る」ということが優先されがちです。

仕事が向いてないと思いやすい時期

人間は「慣れていない時」と、「ある程度の期間続けた時」に不安と不満を募らせがちです。それは仕事に関しても同じで、大きく2つの時期に「この仕事、自分に向いてないのでは?」と思いやすいです。

(1) 慣れない業務に就いた時
(2) 業務に慣れてきたが、面白さを感じない時や成果が出せない時

新卒、試用期間3カ月目、3年目、異動後といった節目や、数年間ずっと変わらない業務を担当した時などに「このままでいいのかな?」という気持ちになりがちです。

また「苦手とまではいえないけれど、特別好きではない業務を惰性でこなしている」など、成長を感じられない場合も環境を変えてみたい気持ちが発生します。

仕事の向き・不向きを判断するには「不向き」の把握が重要

人間は「自分にはこれが向いている!」と思う気持ちは疑いませんが、「向いてない」ことはなかなか受け入れられないものです。真面目な人ほど、「努力が足りない」「ただの逃げなのではないか?」と固定観念で身動きが取れなくなる傾向があります。

そして、「向いていないからやめる」という選択肢を取るのが遅れてしまい、最悪の場合、メンタルダメージを受けかねません。

向いている仕事は「特にストレスなくこなせ、一定以上の成果が出せる」といえますが、逆に不向きな仕事とはどんなものなのでしょうか。

(1)業務がこなせない

大変シンプルです。

業務がこなせないとはどんな状態かというと、例えば契約書の数字を間違えるとか、ファイルを取り違えるなどの「自分で気を付けていて、なんなら見直しもするのになぜか間違える」などの場合は、性格的に向いていない傾向が強いです。

これは、仕事の難易度に関係なく「向いているか、向いてないか」の指標のため多くの人は見落としがちです。

「小学生でもできる計算でしょ!?」という怒られ方をすると「自分はなんて馬鹿なんだ……消えよう……」などと追い詰めて考えてしまいますが、向いてないものは向いてないので、職種変更を考えましょう。

(2)仕事のことを考えると憂鬱になる

できないことはストレスですし、ストレス発生源からは逃げたくなるのが心情です。私も過去、向いてない仕事をしていた時はどうにか楽しい部分を見つけよう、前向きに捉えようと思っていましたが、全然ダメでした。

仕事は嫌だったし、考えたくもないし、「なんでここまでできないの?」と思うと自己肯定感も下がるし、散々。

できないことをやり続けるストレスをどこまで我慢するかは忍耐力の問題になりますが、数カ月単位でその仕事に「面白さ」のかけらも見当たらないのであれば、向いてないのでやめた方が健全です。

それがたとえ世間一般で「良い職場」とされていたとしても、自分にとって「良い職場」ではないなら、その場を離れる選択肢を持ちましょう。

(3)業務はこなせるが、強いストレスを感じる

仕事自体はある一定の評価を得られるため「できる」部類だが、それをやっていても一切楽しくないどころか、ストレスを感じたり、やりたくないと思っている場合も「得意だが不向き」というジャンルになります。

なかなか珍しいことですが、例えば話すこと自体は得意だが、新規の人と会って話すのは苦手なため「新規顧客を獲得する営業職」は向かないが、固定の顧客へのカウンセリング業務ならば向いていた……など。

一部の能力があるが故に苦手かもしれないと感じることが遅れ、本人も「何がそんなにストレスなのかが分からない」という状況になるパターンです。

成果や評価が出ていると周囲も自分も「向いてない」という発想が出てこないため、苦手かもしれないことになかなか気付けないのもこのタイプです。

今の仕事が「向いている」と判断した場合の対処法

今の仕事は何だかんだ自分に向いているのかも!? と思ったら、問題ありません。頑張るのみです。

しかし、この記事を読んでいるあなたは仕事に対してやる気が出ない状況なのでしょう。では、どう頑張ればいいのかを紹介します。

(1)向いているスキルを磨く

今の仕事が「向いている」と分かったら、単純にその「向いている」と判断した時に注目したスキルを伸ばしましょう。

前述したとおり、人間は得意なことを伸ばす方がコスパが良いのです。また、できることはストレス無く取り組めるので、やればやるだけそのスキルは伸びるでしょう。

(2)上司に得意なことをアピールする

1人でやっていても自己満足になるので、せっかくなら得意なことは「評価」に紐付くように上司にうまくアピールしていきましょう。

得意なことを強化するためには、自分に向いている仕事の比重を増やして経験を積むことが重要です。なので、まずは仕事の振り分けを行う上司に向けて、自分の得意なことややりたい仕事についてアピールすることが大切なのです。

(3)「得意な人」としての認知を上げる

向いている仕事を得意な仕事にレベルアップさせるためには、周囲から「〇〇のことなら△△さんに聞けばいい」という共通認識を持たれることが重要です。

(2)の上司へのアピールも同じですが、認識されていないと、評価のチャンスを逃してしまいます。

今の仕事が「向いてない」と判断した場合の対処法

「向いている」ことより深刻な、「向いてない」という事実ですが、より丁寧に確認する必要があります。何が「向いてない」のかの、解像度を上げましょう。

業務プロセス全体が苦手なのか、どこか一部のプロセスのみが苦手でそこに引っ張られて「向いてない」と判断しているのかで、対処法が変わるからです。

「向いてない」と判断した時は、以下の2ステップを試してみてください。

ステップ1:自分の苦手な業務を洗い出す

対策を取るには現状を把握しなくてはなりません。自分のダメさを認識するようで憂鬱になりますが、ここを乗り越えないと次もまた同じような失敗にはまる可能性があります。

「ケーキが苦手」といった時に、甘いもの全般が苦手なのか、生クリームが苦手なのか、中の果物なのか、ケーキの種類によるのかによって避けるべき事柄は変わります。

「ケーキが苦手ではなく、単純にイチゴが苦手だった」のであれば避けるべきはケーキではなくイチゴですし、その逆もまたしかりです。

これを把握するためには、嫌い・苦手・向いていないと思う仕事や作業をまずは洗い出し、それぞれの業務の何が苦手なのかを考えましょう。

ステップ2:苦手な業務から外れる、得意なものに変える

実際に自分の苦手がはっきりと分かれば、後はその業務の影響範囲によって仕事を外れられないかなどを検討しましょう。

例えば、業務の中の一部の「契約書作成・確認」が死ぬほど苦手な場合は、これだけ別の人の担当してもらうなど一部を切り出して、自分はその他の業務を巻き取る。

また、事務職だが定型業務が完全に苦手、かつExcelの関数を扱うのも不得意ならば、職種変更を目指すのもよいでしょう。

転職をしなくても、向いていない業務からは離れることができる場合もあるので、まずは丁寧にステップ1を実施してください。

「逃げる」をちゃんと自分の選択肢として持つ

「逃げる」「辞める」という単語にはネガティブな面が含まれており、「やってはいけないこと」のように感じる人も多いでしょう。しかし、適切に「逃げる」をしないといつまで経っても仕事での成長は感じられず、つらい状況が続きます。

そして、徐々に崩れていくメンタルは、早々には回復できません。ですので、「ちゃんと逃げる」は能力であり戦略です。

ただし、何が嫌か、何が向いていないのかを把握しないと次から次へ職を変えるジョブホッパーになりかねません。そのため、何を苦手としているのかの要素分解はきちんとしましょう。

この時、ポイントなのが落ち着くことです。追い詰められている時は正常な判断ができないので、とりあえず1日でも2日でも休んで、少し心と体を落ち着かせてから考えるようにしましょう。

無理をし過ぎず頑張る。これが重要! ファイトー!

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(ぱぴこ)

※画像はイメージです

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