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リップの上手な塗り方は? 自分に似合う色の見つけ方【写真で解説】

佐藤万里子

「今まで何となくリップを塗っていたけど、これって合ってるの?」と思うことはありませんか? リップメイクは、女性の印象を大きく左右する大切な部分。今回は、正しいリップの塗り方や自分に似合う色味の見つけ方などを紹介します。

リップ一つで女性の印象は大きく変わるもの。でも何が正解か分からないまま、つい色も塗り方もマンネリになっていませんか? 自分に似合う色や質感、なりたい雰囲気を演出する塗り方が知れたなら……。

そこで今回は、リップの基本からシーン別の塗り方、おすすめカラーや商品まで、たっぷりご紹介したいと思います!

リップの基本の塗り方

リップを塗る時は、筆を使った方が色ムラなく、形もきれいに描くことができます。まずは、基本の塗り方から見ていきましょう!

(1)下唇の中央にリップブラシで口紅をのせ、上下の唇を軽くこすり合わせます


(2)下唇の口角から中央にリップを塗り足します


(3)上唇も口角から中央に塗り足します


(4)下唇の内側から縦に、均一にリップを伸ばします


(5)最後にティッシュオフすれば、馴染みが良くなります

また、カジュアルに仕上げたい時は、(1)のようにリップを唇の中央にのせたら指でポンポンと叩きながら塗っていくのがおすすめ。輪郭が程よくぼやけて、自然な感じに仕上がりますよ。

唇の形を整えたい時は、仕上げにコンシーラーを唇の輪郭にのせて、指で軽く叩きながらぼかしましょう。再度、筆でリップの形を整えたら完成です。

他にも、リップとチークの色を合わせると、顔全体に統一感が生まれ、バランスも良くなります。

リップの種類と特徴

リップは種類もたくさんあります。それぞれの質感や使用上のメリット・デメリットも知った上で、自分に合うものを使っていきましょう。

ここでは、5種類のリップをご紹介します!

(1)リップスティック

最もオーソドックスなリップといえば、スティックタイプ。発色がしっかりしていて、最近は落ちにくい商品も多く出ています。ただし、ツヤ感や透明感の無いタイプの商品が多いので、グロスと合わせて使うのがおすすめ。

使う時は、ブラシで唇の輪郭をとった後、指にリップを少量とってぽんぽんと唇を埋めるようにのせていくとナチュラルに仕上がります。

また、ファンデーションやアイメイク、チークなどをした後にバランスを見ながら仕上げると、リップだけが不自然に浮いてしまうのも避けられますよ。

(2)リップグロス

グロスタイプは、透明感とツヤ感のある、みずみずしい唇に仕上げられるのが特徴。とろけるような質感で、美容液成分が入っているものや、ツヤと潤いを長く保ってくれる商品も多いですね。立体感が出るので、ぷっくりとした唇に仕上げたい人にもおすすめです。

ただし、リップグロスは落ちやすかったり、見た目以上に色が薄かったりするので注意が必要です。塗り過ぎるとベタベタしたり、不自然にテカってしまったりもするので、塗る量にも気を付けてください。

また、リップスティックに重ねてグロスを使用してもOK。

(3)リキッドルージュ

リキッドタイプは、リップスティックとグロスを合わせたような1本。リップスティックのようなしっかりした発色と、グロスのようなトロッとした質感が特徴です。発色と潤いもかなえてくれるので、1本で済ませたい忙しい人にもおすすめ。

また、塗りやすいリップブラシのタイプなので、不器用な人や初心者さんにも使いやすいでしょう。

もしベースにリップスティックやティントリップを使う時は、リキッドルージュで潤いを与える程度の量をのせると、自然な仕上がりになりますよ。

(4)ティントリップ

ティントリップは、落ちにくいのが一番の特徴です。唇の水分量によって発色が変わったり、塗るとその人に合った発色をかなえてくれたりするユニークなものもあります。

特にマットなタイプは、発色の持続性が高い商品が多くあります。メイク直しの時間も省けるので助かりますね。

ただし、乾燥しやすいことがデメリット。ティントリップを塗る前は、保湿をしっかりするようにしましょう。その日だけでなく、日頃からパックなどをして保湿ケアをすることが大切です。

また、落ちにくいので色素沈着の元になってしまわないよう、しっかりと優しくクレンジングすることも忘れずに。塗り方はリップスティックと同様です。

(5)マットリップ

マットリップは、ツヤ感や光沢の無い質感で、色味がしっかりと付けられることが特徴です。クールで大人っぽい印象や、こなれ感を出すことができます。

ただし、人によっては老けた印象になったり、落ち着き過ぎた印象になることも。肌にハリと潤いのある女性におすすめです。

潤い成分のある商品もありますが、やはり乾燥が気になってしまう場合も。ティントリップは徐々に乾燥を感じますが、マットリップは付けた直後に乾燥を感じることもあるので、塗る前には保湿ケアをしっかりとするよう心掛けましょう。

塗り方はリップスティックと同じです。マスクをしている時は、塗った上から軽くフェイスパイダーをつけると色が落ちにくくなりますよ。

肌色に合うリップの色の選び方

ここからは、自分に似合うリップの色の診断方法についてお伝えします。実はたった3秒で分かってしまうのです。さっそく試してみましょう!

3秒で診断! あなたに似合うリップの色味は?

(1) 親指と人差し指を出し、親指のハラで、人差し指の第一関節の付け根を押しましょう

(2) 人差し指の先端部にじんわりと染まった血色が、あなたに最も似合うリップの色です

このようにして自分の指を、気になるカラーに並べて、違和感なく馴染む色を選ぶと失敗しません。

さらに似合う色の幅を広げたい人は、次のパーソナルカラーを診断してみましょう。今までリップの色だけが浮いて見えていた人は必見です!

イエベorブルベの肌色を診断

次の3つの質問に答えて、あなたのパーソナルカラーを診断してみましょう。aが多い人はイエベ肌(イエローベース)、bが多い人はブルベ肌(ブルーベース)です。

a.腕の内側の血管が緑色
b.腕の内側の血管が青色or赤色

a.唇の色がコーラル系or赤系
b.唇の色が青みのあるピンクor紫系のピンク

a.アクセサリーは、ゴールドの方が肌馴染みがいい
b.アクセサリーは、シルバーの方が肌馴染みがいい

イエローベースの人におすすめのカラー

※画像提供:株式会社AIS

サーモンピンク、コーラルピンク、オレンジレッド、アプリコットなどがおすすめ。

イエベの方の場合、ナチュラルで柔らかい印象に見せたいなら、「コーラルピンク」や「サーモンピンク」がいいでしょう。かわいらしく若々しい印象に見せたいなら、淡い貝殻の色のような「シェルピンク」がおすすめです。

また、元気で明るい印象に見せたい人は、「オレンジレッド」や「アプリコット」、朱色のような「トマトレッド」もいいですね。

大人っぽい印象や流行りを取り入れたい人は、「オレンジベージュ」などのベージュ系や、黄み寄りのブラウン系もおすすめです。

イエローベースの人に似合わない色味は?

イエベの方は、青みの強いカラーを使うとリップが浮いて見えがちに。特に紫っぽいピンクは浮きやすいので要注意です。

また、赤みのないベージュや、去年流行ったバーガンディ(ワインレッド)もなるべく避けたいカラー。肌がくすんで見えることがあります。

青み系のリップを使うなら?

どうしても青みカラーを使いたい場合は、薄めに塗ることを意識してみて。筆ではなく指でぽんぽんと叩くように唇にのせ、外側が薄くなるグラデーションのように付けると自然に仕上がります。

ブルーベースの人におすすめのカラー

※画像提供:株式会社AIS

ピンクベージュ、スモーキーピンク、マゼンタ、バーガンディ(ワインレッド)などがおすすめ。

ブルベの方が似合うリップは、ずばりピンク系です。特に、「ピンクベージュ」や「スモーキーピンク」はナチュラルな印象に見せてくれるでしょう。

また、青みがかったカラーも得意で、肌の透明感を出したいならラベンダー系、華やかな印象に仕上げたい人はローズ系やベリー系、秋冬はバーガンディなども似合うでしょう。

ブルーベースの人に似合わない色味は?

ブルベの方が避けたい色味は、イエベの方に紹介したオレンジ系の色味です。黄みが強いオレンジ系のリップは、肌が黄ばんで見えがちに。特に濃い朱色などは、リップだけが浮いて見えてしまいます。

オレンジ系のリップを使うなら?

どうしてもオレンジ系を使いたい場合は、イエベの方と同様で指でぽんぽんと薄めに塗ってみましょう。

その他にも、黄色のコントロールカラーを使って肌色を整えたり、暖色系の洋服を合わせてトータルバランスで補うのも手です。

リップを選ぶ時の注意点

リップを選ぶ時は、商品の色名には注意しましょう。商品に付けられた色名は、あくまでそのブランド独自の基準で付けられたもの。

商品の色名は参考程度にして、リップ自体の色に着目しながら実際に試し、自分に合ったものを選ぶようにしましょう。

【お悩み別】リップの上手な塗り方

ここからは、「こんな時はどうすれば?」というリップのお悩みを解決。もっと上手に塗るコツが分かります。

それぞれのお悩みを解決してくれる、デパコス、プチプラのリップもご紹介!

【お悩み1】リップを落ちにくくするには?

マスクを付けたり、何かを食べたりすると、すぐにリップが落ちて何も塗っていないも同然のような状態になりますよね。

そこで、どのリップも塗った後に、一度ティッシュオフすることがポイント。余分な油を取ることで落ちにくくなります。

以下の手順で対応すれば完璧です。

(1)リップクリームなどで、縦ジワを埋めるように保湿します


(2)保湿した後に、一度ティッシュオフし、さらにそこにフェイスパウダーを重ねましょう


(3)最後に筆でリップを上から重ねて塗れば完成

また、どうしてもリップを落としたくないという時は、リップライナーを輪郭だけではなく唇全体に塗るという手も。その後、ティッシュオフするとだいぶ落ちにくくなりますよ。

硬い質感のものや、マットなタイプのリップの方が定着度は高いです。ただし、その分乾燥には注意してください。ティントリップなら、一度塗ってから2〜3分置いて、もう一度重ね塗りをして乾かすことでより落ちにくくなります。

デパコスでおすすめのリップ

・NARS(na-zu)/rippusuthikku
・SUQQU(スック)/バイブラント リッチ リップスティック

プチプラのおすすめのリップ

・rom&nd(ロムアンド)/ジューシーラスティングティント
・CEZANNE(セザンヌ)/ラスティング リップカラーN

【お悩み2】薄い唇をぷっくり魅力的にするには?

ぷっくりとした魅力的な唇に見せたい人は、グロスを使用して立体感のあるリップメイクをするのがポイントです。

手順は以下の通りです。

(1)まずは、コンシーラーやファンデーションを唇にぽんぽんと軽くのせて、唇全体の色味を抑えます。唇と肌の境界線をぼかすことで、唇にボリュームが出ます。

(2)そこに、リップグロスを重ねましょう。リップグロスは唇の中央にのせて、そこから左右に伸ばしていけば完成です。

唇をより大きく見せたい人は、唇の輪郭よりも一回り大きいリップラインを引きましょう。濃い色味を使うことも唇を大きく見せるポイントです。

また、上唇の山の部分にハイライトを入れるのもおすすめです。ラメやパールなどの光沢があるものだと、グロスと重なって光の反射で立体感が際立ちます。

デパコスでおすすめのリップ

・CLARINS(クラランス)/コンフォート リップオイル
・Dior(ディオール)/アディクト リップ グロウ オイル

プチプラのおすすめのリップ

・rom&nd(ロムアンド)/グラスティングウォーターティント
・DAISO(ダイソー)/UR GLAM LIP OIL

【お悩み3】縦ジワを目立たなくするには?

リップを塗った時の縦ジワを目立たなくするには、保湿が最も重要です。リップクリームやワセリンを指で優しくぽんぽんと、縦ジワを埋めるように塗りましょう。リップも縦に塗るのがおすすめです。

乾燥がひどい人は、リップ直前に保湿をしても縦ジワが出やすいため、日頃の保湿ケアが大切になります。ケアの方法としては、唇に指でリップクリームやワセリンを多めに塗り、ラップを被せて5分くらいおくだけでOK。

ただし、ワセリンは油分が強いので、リップの前に塗ると落ちやすくなるのが難点。日常使いする場合は、手間ではありますがこまめに化粧直しをしてください。

また、なるべく保湿成分の強いルージュリップを使うのもおすすめです。

デパコスのおすすめ商品

・KANEBO(カネボウ)/モイスチャールージュネオ
・LANCOME(ランコム)/ラプソリュ ルージュ ラ バーズ

プチプラのおすすめ商品

・INTEGRATE GRACY(インテグレート グレイシィ)/プレミアムルージュ
・&be(アンドビー)/モイストリップジェル

【お悩み4】リップがうまく発色しない場合は?

リップの発色が悪いと感じる場合は、コンシーラーを唇に塗ってからリップを重ねるのがポイント。なるべく硬めのコンシーラーを使い、少しずつ指でぽんぽんと唇にのせると、後に重ねるリップの発色が際立ちます。

より強い発色を求めるなら、リップもマットで硬めのテクスチャーのものを選ぶと良いですね。もしツヤ感が欲しければ、グロスを重ねればOKです。

デパコスでおすすめのリップ

・ETVOS(エトヴォス)/ミネラルクレヨンルージュ
・bareMinerals(ベアミネラル)/ベアプロ ロングウェア リップスティック

プチプラのおすすめのリップ

・rom&nd(ロムアンド)/ゼロベルベットティント
・RIMMEL(リンメル)/マシュマロルック リップスティック

【お悩み5】韓国メイクっぽいグラデーションに挑戦するなら?

リップでグラデーションを表現したい人は、次のステップで試してみましょう。

(1)まずは、コンシーラーやベージュ系のリップで、唇の全体の赤みを消していきます。

(2)全体に塗ったコンシーラーやリップより濃い色のリップを、唇の内側(口を閉じた時に上唇と下唇がくっつく部分)に塗ります。

(3) 塗ったら指やスポンジで、外側に向けてぼかしましょう。

(4) そして、もう一度(2)のようにリップを塗り重ねます。

(5)内側に塗った濃いリップを、再度指やスポンジでぽんぽんとぼかしたり、唇全体に広げるようにリップグロスを塗ったりすれば完成です。

この時、グロスを使った方が、じんわりと滲むように馴染んでくれます。発色が強いリップの場合は、(4)の行程を省いてもOKです。

デパコスでおすすめのリップ

・ANNA SUI(アナ スイ)/スイ ブラック ルージュ
・Amplitude(アンプリチュード)/コンスピキュアス マットリップス

プチプラでおすすめのリップ

・Visee(ヴィセ)/リシェ クリスタルデュオ リップスティック
・REVLON(レブロン)/キス クラウド ブロッテッド リップ カラー

【お悩み6】ナチュラルに仕上げるには?

リップだけ浮いてしまうと感じる場合、前述したパーソナルカラーを意識してみてください。イエローベースとブルーベースの肌で、それぞれナチュラルに見えるリップの色味が異なります。

自分に似合う色を見つけたら、そのリップをグラデーションになるようにのせるのがポイント。

まずは唇の内側に指でぽんぽんリップをのせ、内側は濃く、輪郭側は薄くしていくとナチュラルに仕上がりますよ。

リップで思いのままの印象に!

今回紹介したリップの選び方をもとに、かわいいイメージや大人っぽいイメージなど、なりたい印象に合わせてリップを選んでみましょう。

また、チークの色に合わせてみたり、その日の気分で選んでみたりするのも楽しいですので、洋服を選ぶような感覚で、もっと気軽にチャレンジしてみてくださいね。

似合わないからといって我慢するのはもったいないです。「こうなりたい!」からリップを選んでみたら、新たな自分を発見できるはず! ぜひ挑戦を。

(監修:佐藤万里子、執筆:水野久美)

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