【7月の誕生石】ルビーの石言葉・意味・秘められたパワー
自分が生まれた月ごとに定められている誕生石。石にはさまざまな石言葉や意味が込められているとパワーストーンガイドの山本奈央さんは言います。今回は、7月の誕生石であるルビーについて詳しく教えてもらいました!
7月の誕生石はルビーとカーネリアンといわれていますが、今回はパワーストーンとして有名なルビーについて紹介させていただきます。
勝利へ導き愛を成就させる「女王の石」、ルビー。身に着けていると、魅力と色気を高めてくれ、自信が持てるようになるでしょう。
落ち着いた風格とカリスマ性を養うよう導いてくれるパワーストーンがルビーです。
誕生石とは
誕生石とは、1月から12月まで、それぞれの月にちなんだ石のこと。
自分の生まれ月に割り当てられた石を身に着けることで幸せを招き、災いから身を守ると伝えられてきました。
それぞれの誕生石には、意味や効果(石の力)があるとされています。深く知るうちに、きっと誕生石に親近感が湧いてくるはずです。
起源・なりたち
誕生石の起源は聖書の時代までさかのぼります。
旧約聖書の「出エジプト記」にあるユダヤ教の祭司の胸当て(ブレスプレート)にはめ込まれた12の宝石を起源とする説や、新約聖書の「ヨハネの黙示録」に記された新エルサレムの城塞の12の土台に飾られた宝石になぞらえているという説があります。
それらが元となり、約1300年前のヨーロッパでは「12種類の石を月替わりで身に着ける」という文化が広がりました。
また、それぞれの月と石が結び付けられるようになったのは18世紀のことで、ポーランドに移住したユダヤの宝石商人が考案したといわれています。
宝石の交易が活発になると、各地で各月の誕生石にばらつきが出るようになってきました。そこで1912年、アメリカ合衆国ミズーリ州にあるカンザスシティーで開催された「米国宝石組合大会」において、現在のように統一されたのです。
流通している誕生石はそれをベースに、いろいろな国の風土・習慣に合わせて若干の修正が加えられています。
日本で誕生石が定められたのは1958年とまだ約60年程度の文化ですが、現代の私達にとってはとても身近なものとなっています。
石言葉とは
「石言葉」とは、それぞれの石にその特質に合った「象徴的な意味」を付けたものです。古来より石には神秘的な力が宿るとして、現代まで伝え続けられてきました。
近年のパワーストーンブームの影響によって生み出されたものも多くありますが、ここではオースドックスな「石言葉」をご紹介します。
誕生石には意味がある
古代から現代に至るまで、石には力があると考えられてきました。それぞれの誕生石には意味や効果があり、生まれ月のパワーストーンを身に着けることで幸運を呼び寄せるといわれています。
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各月の誕生石一覧
7月の誕生石:ルビー
勝利へ導き愛を成就させる「女王の石」、ルビー。
石の特徴
ダイヤモンドの次に硬いといわれる鉱石・コランダムの一種であるルビー。
不純物がほぼ含まれないコランダムは無色透明ですが、このコランダムに、わずか1%程度の微量のクロム(Cr)が含まれることで赤みが出てルビーとなります。
そして、クロム(Cr)が増えるごとに色は黒っぽくなり、5%を超えると灰色になって価値が激減してしまいます。
ルビーは赤みが強く透明感が高いほど価値があり、中でもミャンマー産の「ピジョン・ブラッド(鳩の血)」が特に有名です。
また、チタンの針状結晶を内包し、反射光が星状にみえるものを「スタールビー」と呼びます。
名前の由来・歴史・伝説
語源はラテン語で赤を意味する「ruber(ルベル)」。元々は赤い宝石の総称として用いられていました。そのためレッドスピネルや一部のガーネットなども、約1800年前はルビーと呼ばれていたようです。
炎や血を連想させるルビーの赤は不死鳥を象徴し、不老不死を願うための護符として重宝されたり、昔は粉末にして止血剤や解熱剤などの薬石としても使われてきました。
中世ヨーロッパでは権力と富の象徴として皇族や貴族などから愛されていたルビー。近年はダイアモンドブームにより、以前ほどの人気はありませんが、特定の地域での産出量の希少さからその価値を見直されているパワーストーンの1つです。
石言葉
熱情・仁愛・威厳
ルビーが持つパワー
恋愛において絶大な人気を誇るパワーストーン。
身に着けることで何事に対しても前向きになれるといわれているため、男性不信だったり、恋に臆病になってしまったりと、どうしても恋愛をする気になれない時にカンフル剤のような役割をしてくれます。
また、「勝利の石」ともいわれるルビーは、ライバルに勝利するだけでなく、弱い自分にも打ち勝つ力を持っています。
ずっと心を寄せているのにいつまでたっても友人から進展しない、片思いをしていてなかなか振り向いてもらえないといった時に、魅力や色気を表現できるようにあなたをサポートしてくれるでしょう。
ルビーを持つことで自信にあふれ、落ち着いた風格を身に着けることができ、いつしかカリスマ的存在へと導いてくれることでしょう。
ルビーのお手入れ方法
ルビーのモース硬度(※)は9と高く、比較的扱いやすいパワーストーンです。
※モース硬度とは鉱物の硬さの尺度の一つ。1~10まであり、10がダイヤモンドで1番硬い。
ただし、ルビーを使ってブレスレットなどを組む時には間にシリコンを挟むなどをして、ルビー同士や硬度の低い他の石とのぶつかり合いで傷が付かないように注意をしましょう。
お手入れする際は柔らかい布で優しく拭いて下さい。水晶クラスタ―、セージ、流水、月光浴、クリスタルチューナーなどを用いて定期的に浄化を行うと、よりパワーを発揮してくれますよ。
誕生石はプレゼントにもぴったり
女性のお守りとして人気の高いルビー。
恋愛や仕事に前向きに、アクティブに毎日を過ごしたい方におすすめです。
また、受験勉強や就職活動中の人、女性経営者や大きなプロジェクトを抱えている人の心強い味方となってくれるので、大切な人にプレゼントするのも良いでしょう。
その他、結婚40周年は「ルビー婚式」と呼ばれ、お祝いに贈る宝石としてもぴったりです。
ルビーを手にされた皆さまに たくさんの幸せが降り注ぎますように。
(山本奈央/All Aboutパワーストーンガイド)
※画像はイメージです