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「フレキシブル」の意味とは? 柔軟に対応するポイント4つ

ぱぴこ

ビジネスで「フレキシブルに対応する」とはよく聞く言葉ですが、あなたはそう言われた時にどのような対応をしていますか? そもそもフレキシブルの意味を理解していますか? 今回は「フレキシブル」について、外資系OLコラムニストのぱぴこさんに詳しく説明してもらいます。

上司に「フレキシブルに対応していこう!」と言われたら、私はビジネス翻訳して「ノープランだから計画策定をしよう!」と理解します。

が、「何となく雰囲気でやっていこうね!」をフレキシブルと言い換えているパターンもありますし、「秒でプランが変わるからマジでそのつもりで!」と炎上案件をきれいに言い換えている場合もあります。

つまり「フレキシブル」の使われ方はケースバイケースで、企業文化と上司のキャラクターによって変わってきます。

「フレキシブル」の意味と使われ方

とはいえ、そもそもの言葉の意味や、ビジネスシーンでの代表的な使われ方は押さえておきたいもの。詳しく見ていきましょう。

「フレキシブル」の言葉の意味

フレキシブルとは、英単語の「flexible」をカタカナ表記したもので、「柔軟性があり、しなやかなさまを意味する表現。あるいは、制度や規則等の融通が利くさま」(出典:実用日本語表現辞典)という意味です。

ビジネスシーンでの使われ方

ビジネスシーンで「フレキシブル」という言葉が使われる場合は、かかわる案件の状況がどう変化していくか読めないので、その時々で臨機応変な対応をしてほしいという意味で使われます。

「1から10まで指示を出さないといけない」とか、「常に確認しないと前に進めない」のではなく、その場その場での「柔軟な対応」を心掛けてほしいということです。

「フレキシブル」に対応できることのメリット

具体的にビジネスシーンにおいて、フレキシブルな対応ができれば自分にとってどんなメリットがあるのかも見ていきましょう。

(1)相手の信頼を得られる

フレキシブルに対応できるとは、状況に応じた最適な判断ができるということ。

ビジネスシーンでは、顧客、他部署、自部署の目標や利益が全て一致することはまれです。「あちらを立てれば、こちらが立たず」な状況が頻繁に発生します。

その際に相互の立場や求めることを理解し、自分の利益追及だけではなく皆が納得できるかたちで調整できれば、信頼関係を築くことができます。

(2)大事故を起こす前に最適な道を選び取れる

上述したように、柔軟性や臨機応変の代名詞といえば「状況に応じた判断」でしょう。

業務の計画をきちんと立てていても、進めてみたら「おや、これは最適ではないのでは?」と間違いに気が付くことはあります。

その際に、計画を通して達成したいことを見据えて、自己や計画を変化させられるのは、とても柔軟性のある対応だといえます。

一度決めた計画を守り通すことが重要な場面もありますが、それが間違った計画だったなら、大事故を引き起こしかねません。「違う道」を探れるフレキシブルな対応は、とても重要です。

(3)新しいことへのチャレンジに物怖じしなくなる

フレキシブルな対応は、環境面でも同じです。例えば、異動で環境が変わったり、チーム変更で接する人が変わったりしても、その場その場に合わせた対応ができることは、スムーズに業務を進める上で非常に重要なメリットであるいえます。

フレキシブルな対応をする上でのポイント

では、ビジネスでフレキシブルな対応をするには、どのようなことを心掛ければいいのでしょうか? ポイントを4つ紹介します。

(1)柔軟と曖昧は似て非なるものと理解する

気を付けるべきポイントは、柔軟は決して「曖昧にする」ことではないということです。

その場その場の状況を鑑みて対応の最適解を探ることと、「とりあえず、まぁいいか」と曖昧にすることは天と地ほどの違いがあります。

まずは現状の理解を怠らないこと。それを繰り返すことで、フレキシブルに対応できます。

(2)意思決定を放棄・先延ばしにしない

「物事は決めないと決まらない」という恐ろしい性質があります。特に、ビジネスシーンでは「時間を置いて後で考える」ことが許されないことが多々あります。

とにかく現時点で得られる情報から、意思決定を行いましょう。そうしないと、業務は進みません。

間違えた時は軌道修正すればいいのです。それがフレキシブルな対応です。

(3)「空気を読む」の意味を履き違えない

柔軟という言葉が、「空気を読む」「誰かを否定しない」「全員で気持ち良く進める」という意味に捉えられることがあります。

しかし、求められる柔軟性とは「空気を読む」ことではありません。

何度も言いますが、フレキシブルな対応とは多数の利害を理解した上で、最適な判断を下すということです。それぞれの意見をしっかり吸い上げ、その時々で正しいを判断してください。

(4)自主性を意識する

柔軟性は気を抜くと「流されているだけ」になる危険性があるため、自主性も重要になります。

フレキシブルな対応とは、実態として「君に任せるから良しなにやって!」という意味にもなりますので、分からないことが発生したら「分からないから」と放置せず、必要な人に確認を取り、物事を前進させる自主性を持ちましょう。

現状から目を背けずに丁寧に仕事をすることが大切

冒頭でも触れたように、大抵「フレキシブルに対応して!」と言われる時は、上司が忙しい、現場が混乱している、方向性の合意はできているが具体性が乏しい……なんて時です。カタカナ語で誤魔化してはいますが、「うまくやってほしい」というのがその真意なのです。

自主性や行動力は必要になりますが、「現状から目を背けず、丁寧に仕事をする」ということを心に留めて頑張りましょう。

(ぱぴこ)

※画像はイメージです

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