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「忘れっぽい」をなくそう! 記憶力を簡単に鍛える方法

ジェラシーくるみ

記憶力って大人になると落ちていくばかりだと思っていませんか? そんなことありません! 今回は、東大発の夜遊び職人・ジェラシーくるみさんに記憶力を鍛える方法を教えてもらいます。

「あ! 牛乳買うの忘れた!」
「あれ? あの人の名前何だっけ……」
「勉強したはずなのに、全然覚えられてない……」

と、自分の記憶力を呪いたくなった経験は誰にでもあるはず。

簡単なテクニックで記憶力が鍛えられたらラクですよね? 今回は、ちょっとした工夫で記憶力を鍛える方法を紹介します。

人の記憶には3つの分類がある

記憶は、感覚記憶・短期記憶・長期記憶の3つに分類されます。

「感覚記憶」は、五感から入ってくる情報を数秒留めておくだけのとても短い記憶です。その中でも、印象深いもののみが短期記憶として保持されていきます。

次に「短期記憶」は、電話番号や買い物リスト、神経衰弱などの「意味のある」情報を数十秒〜数分間ほど覚えておく記憶です。

最後に「長期記憶」は、上記2つよりはるかに長く脳に留められる記憶です。勉強や仕事の場面で必要になりますね。

今回は、その中でも、短期記憶・長期記憶の記憶術について説明します。

間違った暗記方法

まず間違った暗記の方法としては、やみくもに覚えようとする、とりあえず書いてみる、などが挙げられます。また、たとえメモしたとしても数分後にメモの在り処が分からない、何ならメモを取ったことすら忘れている……ということもあるでしょう。

実は私もそのような失敗を何十回としたことがありますが、これから紹介する「記憶術」を心掛けたところかなり改善されました。

そもそもどうして覚えていられないのか

仕事や勉強で覚えなくちゃいけないことは、どんどん頭から抜けてしまう。けれど幼少期に仲の良かった友達の名前、好きな人からもらったプレゼント、意地悪な人から投げ付けられた心ない言葉……数年経っても不思議と覚えていますよね。

実は記憶の定着というものは、脳に入ってきた時の衝撃(インパクト)の強さと、その後思い出した頻度によって実現されます。

脳にインプットする記憶の質を高めて短期記憶を作り、思い出すことを繰り返すといつの間にか長期記憶として脳に定着しているものです。

逆にいうと、短期記憶ですぐ記憶が抜けてしまうのは、インプット時の記憶のインパクトが不足しているから。また、一度きちんと覚えたはずなのに長期記憶で忘れてしまうのは、反復が不足しているからといえます。

今日からまねできる記憶術【短期記憶編】

短期記憶の記憶術としては、「数字(個数)」で「気持ちと一緒に」覚える、という簡単な方法があります。

例えば、カレー作りの支度をする場面を想定しましょう。ルーはありますが、その他の食材がなく、しかもトイレットペーパーも切れているのでスーパーに買い出しに行くことにします。

家を出る時に牛肉・じゃがいも・玉ねぎ・人参・トイレットペーパーを買いたいということを覚えていても、スーパーに着いた頃には抜け漏れが生じるかもしれません。

そんな時には、数字と感情を結び付けて脳にインプットすることを意識してください。

「ルーだけはあるのね。買うものは全部で5つ。ただし、そのうち4つは食品で、1つは日用品。日用品はスーパーの2階。階段を利用して運動しよう! 頑張ろう!」と脳に入れ込むようにします。

スーパーに着いて「あれー、何買うんだっけ……」と思っても、「なんか私、頑張って運動しようとしてたな。2階、ああ日用品コーナーに行くんだった!」とまず瞬時に思い出すことができます。

トイレットペーパーを手に取った後は、カレーの材料を思い浮かべながら、3つの食材を見つけます。そこで、食品は4つという「4」という数字だけは覚えているので、「後もう1つ足りない。あ、牛肉か」と気付くことができるのです。

このように、短期記憶は覚えるべきことを「数字」「感情」と結び付けてインプットすると、すぐに脳から引き出せるようになります。

今日からまねできる記憶術【長期記憶編】

私たちが一番手こずる長期記憶についても、もちろん「数字」「感情」に結び付けていったん脳に焼き付けることが必要です。

そして長期記憶の対象となるような複雑なものは、ただの文字列や順番ではなく、きちんと自分で意味を付与して理解してから覚えなければいけません。

仕事や勉強で何か覚える時に、自分なりの語呂を作ったり、ノートに整理し直したりすると頭に入ってきやすいですよね。大事なのは自分の中で腹落ちしているかどうかです。

そして、せっかく覚えた短期記憶を、ずっと脳に留めておくには「反復」の頻度が重要になってきますが、ポイントとしては覚えた日から約1カ月間、毎日もしくは1日おきに反復を繰り返すことを心掛けましょう。仕事の手順でも英単語でも同じです。

人は何かを学習した直後から物忘れが始まります。記憶の鮮度が良い時期に、なるべく早く反復をすることで、忘却部分を最小に抑えることができ記憶の定着が見込めるでしょう。

記憶力向上への近道

その他にも、日常で実践できる記憶力が良くなる方法があります。

・眠たい時にインプットをせず、睡眠を取ってから行うこと
・音楽や香り、風景など情緒的なものと結び付けること
・定期的に有酸素運動をすること
・ガムを噛むこと(ガムを噛んでいると脳の記憶を司る部分が活性化されるといわれています)
などなど。

記憶力は体力と同じで、ある程度までは自分の努力で鍛えられます。頑張りましょう!

(ジェラシーくるみ)

※画像はイメージです

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