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「融通が利かない……」頭の固い人の共通点と改善法

秋カヲリ

頭が固く、臨機応変に対応できない自分に嫌気がさすことはありませんか? ルールに則ることも大切ですが、柔軟な対応ができるようにもなりたいものです。今回は心理カウンセラーの秋カヲリさんに、物事を柔軟に捉えるコツを教えてもらいます。

頭が固い人は自分にも他人にも厳しく、自他共に疲れてしまう傾向があります。理想に向かって頑張るあまり、息苦しさを感じて苦しむ人も珍しくありません。

物事を柔軟に捉えるにはどうしたらいいのでしょうか?

今回は頭が固いことに悩んでいる人に向けて、頭が固い人の特徴や心理、柔軟に考えるコツをご紹介します。

頭が固いとは?

そもそも「頭が固い」とはどういう意味で、それは悪いことなのでしょうか?

「頭が固い」の意味

頭が固いとは、「考え方が柔軟でない、融通が利かないこと」(引用:デジタル大辞泉)を指します。

「あの人は頭が固いから、意見を聞き入れてくれない」というような使われ方をします。良い意味で使われることは少なく、ネガティブなイメージを持たれがちな言葉です。

頭が固いって悪いこと?

頭が固いのは、どちらかと言えば短所になりやすいです。というのも、物事をスムーズに進めるには柔軟性が必要なのですが、頭が固い人は柔軟性に欠けているからです。

頭が固いと、自分の意見に固執してしまい他人の意見を受け入れられずコミュニケーションがうまくいかなかったり、アクシデントが起きた時に臨機応変な対応ができなかったりして、残念な結果を招くことがあります。

時代の変化についていけない可能性もあり、仕事やプライベートに良くない影響を与えかねません。

少しずつ改善して、柔軟な心を持てるようにした方が生きていく上での息苦しさは軽減できるでしょう。

頭が固い人に見られる特徴

では、そんな「頭が固い人」に見られる言動の特徴をご紹介します。当てはまるものがないか、チェックしてみましょう。

(1)ルールに則った行動しかできない

頭が固い人は、規則を重んじます。

基本的にはルールに則って行動し、ケースバイケースの柔軟な対応は比較的苦手。トラブルが起きるとどうしていいか分からず、混乱して強いストレスを感じます。

また、頭が固い人は「正しくありたい」という思いが強く、規律を守ろうとする傾向があり、それもルールに則って行動する理由です。

(2)毎日のルーティンがある

頭が固い人は、ルールと同様にルーティンを好みます。

ルーティンがないとその都度自分で判断する労力がかかりますが、固定化したルーティンがあれば考えずとも必要最低限のことができてストレスを感じませんし、リスクヘッジにもなるからです。

毎日お決まりの行動をして、「今日もちゃんとルーティンをこなせた」と達成感を抱くまめな人でもあります。

(3)完璧主義で自分に厳しい

「ちゃんとしなきゃ」「絶対に〇〇する」といった強い義務感を持っていて、完璧主義なのも頭が固い人に多く見られる特徴です。こうあるべきだ、という自分の理想像があり、なるべく理想に近づこうと努力します。

とても真面目なのですが、その気持ちが強すぎて負担になり、だんだん苦しくなってしまうことも。

(4)いつも決まった店に行く

頭が固い人は、新しいものを試すよりも定番のものを長く愛するタイプです。そのためお店選びでも、今まで行ったことがないお店はあまり選ばず、いつも行っているお店を選びます。

他にもお気に入りの服を長く愛用したり、いつも同じ道を通ったり、決まったラインナップの中から食べるものを選んだりすることが多いです。

頭が固い人の心理

では、なぜ頭の固い人は柔軟な考え方ができないのでしょうか? その心理をご紹介します。

(1)思い込みが強い

柔軟な考え方ができない人は思い込みが強く、認知に歪みがあります。

例えば「ルールは絶対に守るべき」「何があっても遅刻してはいけない」というように、やや強迫観念に近い思い込みがあり、自分の行動をその枠組みに当てはめて行動しようとして息苦しくなってしまうのです。

(2)慎重で用心深い

頭が固い人は変化を好まず、新しいものを避ける傾向があります。

これは、慎重で用心深いから。リスクを負って挑戦するよりも、リスクヘッジして現状維持を選びます。そのため考え方が凝り固まり、柔軟性に欠けてしまいがちです。

(3)ダメな自分を受け入れられない

ダメな自分を受け入れられず、理想を追い求めるあまり頭が固くなってしまうのです。

誰しも失敗することはありますし、うまくいかない日もあります。「ダメな時もあるよね」と受け入れられないと、物事を柔軟に考えられず頭が固い人になるでしょう。

柔軟な考え方をするコツ

自分の性格に息苦しさを感じ悩んでいるなら、次の「物事を柔軟に考えるコツ」を試してみてください。

(1)「まあいいか」と言ってみる

柔軟に考えるには、強い思い込みを捨てるのがポイントです。頭が固い人は「○○しないといけない」といった義務感に縛られているので、そうした思い込みを手放すために「まあいいか」と声に出して言ってみましょう。

行動心理学では行動することで心が変わるといわれているので、「まあいいか」と声に出すことでだんだん気持ちが柔軟になっていきます。

(2)ネガティブな感情を吐き出す

ネガティブな感情を否定していると、ありのままの自分を受け入れられず頭が固いままになってしまいます。

柔軟性を持つには素直になることが大切です。ネガティブな感情を押し殺さず、誰かに話したり紙に書き出したりして外に出しましょう。そうすることで事実を受け入れられ、思考も柔らかくなっていきます。

(3)信頼できる人と本音で話す

自分一人で考えていても堂々巡りになってしまい、固定観念から抜け出せません。

頭が固いのを直したいなら、自分以外の人に素直な気持ちを伝え、相手の考えも聞いて参考にするのがおすすめです。

信頼できる人と本音で話し、相手の話も聞きながら新しい考え方を吸収していきましょう。

(4)運動する

頭が固い人が柔軟に考える時は、固定化した考えを手放しやすいように気分転換するのもおすすめです。

そこでぜひ挑戦してほしいのが、運動。リフレッシュに最適で、モヤモヤした心をすっきりさせてくれます。

柔軟性のある心を育てるために、軽いジョギングなどの有酸素運動を日常に取り入れてみてください。

思い込みを捨て、もっと自由に生きよう

頭が固いと強い思い込みからがんじがらめになり、ストレスを感じやすくなります。

無意識のうちに自分自身を縛っている思い込みを捨て、あまりにも高い理想はいったん横に置き、肩の力を抜いてみてください。柔軟性が生まれてもっと自由に生きられるようになり、毎日がきっと楽しくなるはずです。

(秋カヲリ)

※画像はイメージです

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