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服を減らすだけでおしゃれになる? 服を断捨離するコツ

杉山律子

クローゼットにはたくさんの洋服があるのに、着る物がない。そんな経験はありませんか。今回は、服を断捨離するコツを、整理収納アドバイザーの実績もある、パーソナルスタイリストの杉山律子さんに教えてもらいました。

毎朝、着たい服がスムーズに見つからない。気に入って買ったのに、ほとんど着ていない服がある。

そんな「服を活用できていない」あなたは、一度、クローゼットの中を見直しては? 整理収納アドバイザーの実績もあるパーソナルスタイリストの杉山律子さんに、上手にクローゼットを整理でき、かつおしゃれが上達するポイントを伺いました。

洋服を捨てるメリットとは?

クローゼットを「服を収納しておく場所」だと思っていませんか? クローゼットは本来、「服を選ぶ場所」なのです。

服を選べるクローゼットとは、使いたいアイテムが一目で見通せ、季節や気候が変わる2〜3カ月ごとに、気軽に入れ替えできる状態になっているものです。

ぎゅうぎゅうのクローゼットでは、スムーズな服選びができません。

また、手持ちの洋服を把握しきれていないと、同じようなアイテムを買う無駄買いの原因にもなります。

服を選べるクローゼットでおしゃれは上達する

服を選べるクローゼットにするためには、一度、手持ちの服を見つめ直し、活用できないものは思い切って処分する必要があります。

そうしてゆとりのできたクローゼットに、数は少なくても厳選されたアイテムを並べておくほうが、コーディネートがうまくいき、おしゃれも上達するはずです。

服何着あればいい?

トップス5着とボトムス5着が基本

全て組み合わせることができるトップス5着とボトムス5着があれば、25パターンのコーディネートができ、約1カ月過ごせます。

季節や気候によって、素材を変えたり、アウターをプラスしたりする必要がありますが、要は多くの数は必要ないということです。

ベースカラーに「使えるアイテム」を用意

大事なのは、数を揃えることより「使えるアイテム」を厳選して揃えること。

「使えるアイテム」のメインは、ベースカラーの脇役として使いやすい定番デザインにしましょう。ベースカラーとは、さまざまな色に合わせやすい白・黒・ネイビー・グレー・ベージュ・トープ・カーキのことです。

脇役として使いやすい定番デザインとは?

脇役として使いやすい定番デザインとは、ボトムスならテーパードパンツ、タイトスカート、ワイドパンツ、ガールフレンドデニム(テーパードデニム)、トップスならVネックニット、プルオーバーやTシャツ、白シャツなどのこと(ゆったりとしたカーディガンを加えてもOK)。

テーパードパンツとプルオーバーは、セットアップを1組持っていれば、上下別々に使えるだけでなく、プレゼンやパーティーなどのきちんとした場にも使えて便利です。

小物は、黒いパンプスとバッグ、白のスニーカーとエコバッグがあれば、きれいめからカジュアルまで使えます。

これらのアイテムだけでも、かなり着回しができます。

これにトレンドカラーや柄物など、アクセントになる主役のアイテムを加えれば、さらに華やかさや個性が演出できますが、数は多くなくて十分です。

服を処分する4つの基準

どんなに安く買った服でも、処分するときには「もったいない」「まだ着られるかも」とストレスを感じるもの。

「○年、○シーズン着なかったら処分」と期間を決めて処分するのもひとつの方法ですが、厳選したアイテムが並ぶクローゼットをキープし続けるためには、そもそも、活用できないものは持たないことが大切。

服の処分の基準を知り、今後のクローゼットキープの参考にしてみてください。

(1)着ていない洋服は一度着てから処分するか検討

買ってはみたものの着こなせていない洋服。しばらくの間、着ていない洋服。処分する前に一度、着てみましょう。

ベーシックなものなら手入れをして、脇役として使いやすい定番アイテムとして使えませんか? 色物や柄物など主役のアイテムなら、定番アイテムと組み合わせることで、うまく着こなせませんか?

最終的に処分したとしても、手持ちの服をもう一度見つめ直すことで、今後、服を無駄に買わず、一枚一枚を大事に使う気持ちも生まれます。

(2)“なりたいイメージ”に合わないものは捨てる

おしゃれになるには、自分が“なりたいイメージ”を固めること。

逆に言えば、そのイメージと違うアイテムを数多く持っていても、無駄だということです。これらを処分すれば、残ったアイテムで、イメージに合うコーディネートがしやすくなります。

(3)スタイルが悪く見える服は捨てる

持っていて得することはないので、問答無用で処分しましょう。

たとえ脇役として使いやすい定番アイテムであっても、自分の体型に合っていないと感じたら処分しましょう。これらは、日々のコーディネートの軸となるアイテム。だからこそラインや丈などのバランスにこだわり、スタイルをより良く見せてくれるものを選び抜きましょう。

(4)収納スペースからはみ出しているものは捨てる

片付かない人は、スペースから決めるのもひとつの方法。

クローゼットが「服を選べる場所」になるまで減らしましょう。

見やすく取り出しやすいのは、引き出し収納よりハンガー収納。セーターやシャツ、Tシャツも、よく使う時期はハンガー収納がおすすめです。

ハンガー収納で、クローゼットにゆとりもあれば、季節ごとの入れ替えも楽です。

すっきりしたクローゼット作りが、おしゃれ上手への最短ロード

服や小物をたくさん持つより、厳選したアイテムだけが並んだゆとりのあるクローゼットを作るほうが、おしゃれの近道になります。

そのためには服の処分も必要ですが、処分する前にもう一度考えることで、次回の失敗が防げます。すっきりさせたクローゼットをキープすることで、おしゃれも上達するはずです。

(監修:杉山律子、取材・文:アキヤマケイコ/六識、イラスト:hitomi)

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