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職場の嫌いな人とどう付き合う? 原因と対処法

ラブホの上野さん

職場に嫌いな人がいると、付き合い方に悩むだけでなくストレスもたまっていくはず。とはいえ、あからさまに無視をしたり態度に出したりすることなんてできませんよね。この記事では、職場にいる苦手は人との付き合い方について、ラブホの上野さんに教えてもらいました。

職場の人間関係に悩みを抱える人は少なくありません。中には転職まで考える人もいるようで御座います。もしも職場に嫌いな人がいる場合、その人が「人間として嫌い」なのか、それとも「同僚として嫌い」なのかを分けて考える必要があるでしょう。

この2つの違いを見分ける方法は、非常に簡単で御座います。

「その人と同僚ではなく、同級生として出会っていたらここまで嫌いになっただろうか?」

こう考えてみてください。

同級生ならここまで嫌いになることはなかった、と感じたのであればそれは「同僚として嫌い」ということになるでしょう。

逆に同級生だったとしても同じように嫌いになっていると思うのであれば、それは「人間として嫌い」ということになるのです。

同僚として嫌い人の理由と対処法

それではまず「同僚として嫌い」という場合について考えてみましょう。

「同僚として嫌い」な場合の理由

「同僚として嫌い」になるパターンは、大きくわけて2つのパターンしか御座いません。

(1)仕事を妨害するから

まずひとつ目の理由は「仕事を妨害する」というもの。

仕事が捗らないように邪魔をしてくる、仕事の方針でいつも意見が対立するというような場合が「仕事を妨害する」という特徴に該当するでしょう。

また仕事ができないというのも「業務妨害」のひとつで御座います。

残念ながら本人に悪意がなくても仕事ができない人間は、組織にとって邪魔者でしかありません。そしてその人を全員でフォローしているということは、その人が間接的に他の人の仕事を妨害しているということになるのです。

このように仕事の妨害をしてくる人間のことを嫌いになるのは当然のことでしょう。

(2)利害の対立

次に2つ目の理由は「利害の対立」で御座います。

職場であると、どうしても2人の利害が対立してしまうことがあるでしょう。

営業であれば同僚と成績で戦い続けることになりますし、出世をすれば限られたポストを奪い合う敵になることもあるのです。

このようにお互いの利害関係が対立した場合、基本的に仲が悪くなるのは避けられません。

少年漫画のような「良きライバルとしてお互いを高め合う」なんていう関係は現実世界ではそうそう起こらないのです。お金と生活がかかっていないただの友人関係であれば「良きライバルとして認め合う」ということも起こるでしょうが、お金と生活をかけてひとつのポストを奪い合った相手と仲良くすることなどできません。

そんな綺麗事を言えるほど、人間の生活に余裕はないのです。

これもまた「同僚として嫌い」の典型的なパターンといえるでしょう。

「同僚として嫌い」な場合の対処法

このように「同僚として嫌い」にはどちらも明確な実害があるという特徴が御座います。

職場において「明確な実害」というのは端的にお金の問題で御座います。つまり相手がその職場に存在することで明確な金銭被害を被っているのですから、嫌いにならないことなどできるはずもありません。

そのため、もしも皆様が「同僚として嫌い」と思っているのであれば、これはもう相手を叩き出すか、自分が別の組織に逃げるか以外に解決方法は御座いません

実際に被害を受ける問題は「こう考えれば良いかも!」というような感情論ではどうにもならないのです。実害が発生する場合は、その実害を解決しなければどうにもなりません。

特に「利害の対立」などが発生してしまった場合は、残念ながらどちらかが組織から去る以外の方法で問題が解決することはないのです。

人間的に嫌いな人の理由と対処法

それでは次に「人間的に嫌いな場合」を解説させて頂きましょう。

「人間的に嫌い」な場合の理由

「人間的に嫌い」な場合は、金銭的な実害がないにも関わらず嫌いなのです。

これはもう「生理的に嫌い」レベルの話ですので、その「嫌い」をどうこうするのは難しいでしょう。

「同僚として嫌い」な場合は、実害があるからこそ嫌いなだけなのです。ですので組織の構造が変わり、実害が生まれないようになれば相手のことを好きになれることもあるでしょう。

つまり「人間的に嫌い」な場合、相手のことを好きになるのは非常に難しいと言わざるを得ません。

「人間として嫌い」な場合の対処法

それでは「人間的に嫌い」な人がいる場合はどのように対処をすれば良いのでしょうか。

重要なことは、嫌いになってもいいから、嫌われないということでしょう。

「相手は自分を映す鏡だから、自分が相手のことを嫌いだと思えば、相手も自分のことを嫌いになるし、好きだと思えば相手も好きになるのだよ」という綺麗事をおっしゃる方は非常に多いのですが、こんな理屈は夢物語以外の何物でも御座いません。

「自分は好きだけど、相手は自分のことが嫌い」という関係性や「自分は嫌いだけど、相手は自分のことが好き」という関係性などはいくらでも存在するのです。そもそも「自分が好いたら相手も好いてくれる」という理由が正しいのであれば、この世界のストーカーたちはみんな相手から好かれていることでしょう。

さて、それでは職場で「人間的に嫌い」な人がいる場合の対処法を解説させて頂きます。

まずこちらが相手を嫌いな分には、特に実害は御座いません。

毎朝顔を見ることで不快な気持ちにはなるでしょうが、逆に言えばその程度。仕事に致命的な支障が出たり、金銭的に大打撃を受けたりすることはないのです。

しかし、もしも相手が自分のことを嫌いになった場合、高確率で明確な実害が発生してしまうことでしょう。

ですので人を嫌いになったとしても、相手から嫌われてはいけないのです。自分が相手のことを嫌いになるだけならば気分の問題だけで済みますが、相手から自分が嫌われてしまうのは気分の問題では済まない実害が発生してしまうことでしょう。

嫌いな相手から嫌われないようにする方法

それでは嫌いな相手から嫌われないようにするためには一体どのようにすればよいのでしょうか?

これは以前とある募金が使った方法が活用できるでしょう。

とある募金が街頭で“あること”をして大成功をしました。

その方法は至って簡単。通行人に造花を配ったのです。

通行人に「花を増やそう運動をしています」というようなことを言って、造花を無料で渡します。そして相手が受け取ったらすかさず「この運動のご協力をお願いします」と言って募金を呼びかけました。

この方法は大成功し、造花の経費を考えても何倍もの募金を集めることに成功したのです。

さて、それではこの方法は一体なぜ成功したのでしょうか?

人は何かをくれた相手に対して厳しく接することができるほど、厚顔無恥な生き物では御座いません。相手は自分に尽くしてくれているのに、自分は相手に尽くさないという態度を人に見られたくないのです。

ここで重要なのは必ずしも相手に喜んで貰う必要はない、ということ。

造花を配った募金などがその良い例でしょう。

しょぼい造花なんて欲しがる人はおりません。しかもこの募金では造花をいきなり通行人に渡しているのです。通行人からすればゴミのような荷物が増えて迷惑であったことでしょう。

それでもなお人は、その相手に厳しく接することができません。

善意(に見える)行為をした人間に対して「迷惑だ」と言ってしまったら、それ以降誰からも優しくして貰えなくなる可能性があるため、作り笑顔で「ありがとう」と言ってしまうのです。

センスがない誕生日プレゼントをくれた友人に対して「ゴミが増えた」と言えないのと同じ心理でしょう。一般的に嬉しいとされる行為をしてくれた人間に対して、人は厳しく接することができません

そして幸運なことに日本の会社にはこの心理を使うためにあるとしか思えない伝統が存在するのです。

お歳暮・お中元・暑中お見舞などなど。

ここでわずかなお金を使っておくだけで、相手はこちらに厳しい態度を取れなくなってしまうのです。もちろん完全に防ぐことはできませんが、それでもかなり効果的であることは間違いありません。

こんな都合の良い仕組みがあるにも関わらず、使わないなんて勿体ないでしょう。3000円程度のお菓子を贈るだけで平穏が確保できるのですから、こんなにコスパの良いお金の使い方は他に御座いません。

よく「お歳暮なんて貰っても大して嬉しくない、相手も困る」と言う方がいらっしゃいますが、それはお歳暮の本質を理解していないでしょう。何も相手を喜ばせるために贈っているのではなく、相手がこちらに攻撃しにくくなるように贈っているのです。そういう意味では相手が喜ぶかどうかなんて知ったことではありません。

もちろん相手が喜ぶものを贈るに越したことは御座いませんが、相手が喜ばなくともそれなりの効果は見込めます。

嫌いな相手にこそお歳暮を。

相手を喜ばせるためではなく、相手が強く出られないようにするためにお歳暮を贈るのです。

(ラブホの上野さん)

※画像はイメージです

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