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脳のせい? 「めんどくさい」の正体と対処法

小日向るり子

何かにつけ「めんどくさい」と感じてしまう人はいませんか? 「めんどくさい」が口癖になってしまっている人もいるでしょう。人がめんどくさいと感じる心理や、めんどくさいと感じた時の対処法について、心理カウンセラーの小日向るり子さんに聞きました。

何かをする時に「あー、めんどくさい」が口癖になっていませんか?

一度「めんどくさい」と思ってしまうと加速度的にやる気がなくなってきてしまいますよね。

「めんどくさい」とすぐに思う癖をどうにかしたいと思われている方も多いと思います。今回は「めんどくさい」という気持ちを分析し、すぐにそう思ってしまう心への対処まで考えてみたいと思います。

「めんどくさい」とはどういう感情?

「面倒」という言葉の意味は非常にわずらわしいという意味で、「くさい」は協調を示す言葉です。

したがって、めんどくさいという心理は「何かをする時にわずらわしく感じる状態」つまり後ろ向きな心の動きだといえます。

「めんどくさい」と感じる時とは

「めんどくさい」と人が感じてしまう時とはどんな時なのでしょうか。

(1)楽しさを見いだせない時

それをしても楽しさがないとわかっているものをする時感じます。

プライベートの遊びなど、一般的に楽しいと思われるものであっても本人が楽しさを見いだせないものはめんどくさいと感じます。

(2)苦手なものをやる前

誰にでも得意なことと不得意なことがあります。苦手なものを目の前にすると、めんどくさいという感情がわきます。

たとえば掃除が得意な人は「掃除して」と言われてもめんどくさく感じませんが、苦手な人はめんどくさいと感じるのです。

(3)やり方がわからない時

やり方がわからないものをやる前というのは誰でもめんどくさいという感情がわきます。それを頑張って取り組むのかやめるのかは個々のモチベーション次第です。

(4)長い時間がかかる時

ゴールまでが非常に遠く感じられる場合もめんどくさいと感じます。

「短期で取れる資格○○」や「○○免許短期取得コース」といった宣伝文句があるのも、この「めんどくさい」という心理的ハードルをさげるためです。

人間が「めんどくさい」と思う心理

めんどくさいと感じる時、人間の心理は次のような状態にあります。

(1)義務感を覚えている

「○○しなくてはならない」という義務感が生じると、同時にめんどくさいという感情がわきます。

たとえば「5時起床」でもそれが義務でなければめんどくさいと思いませんが、義務になるとその途端に億劫で面倒なことに感じられます。

(2)強制を感じている

「○○すべき」という強制された外圧を感じると、めんどくさいという感情が起きやすくなります。

外圧を感じるということは、本音は本人がそれをしたくないからです。

(3)疲れている

心や身体が疲れている時はめんどくさいと感じやすくなります。

いつもはめんどくさいと感じないことでも最近はめんどくさいと思ってしまう、といった場合は心身に疲れがたまっている可能性があります。

参考記事はこちら▼

何をするにも面倒に感じて、すぐに動きたくない。できることなら何もせず、ごろごろして過ごしたい。そんなめんどくさり屋の特徴に当てはまっていないか診断します。

めんどくさいと感じた時の対処法は?

では「めんどくさい」と感じた時にはどうしたらいいのでしょうか?

ここでは簡易対処法を紹介します。

(1)伸びやストレッチをする

脳に酸素が十分にいきわたっていないと気力がわきません。

伸びやストレッチで身体の血流をよくすると脳に酸素がいきわたるので、やる気がわいてきます。

(2)寝る

睡眠不足は記憶や気力に非常に影響します。めんどくさいと思うことが増えたと感じる方は睡眠を点検しましょう。

睡眠時間を確保するよりも、熟睡できる時間(睡眠の質)を意識することが大切です。

(3)自分にご褒美を用意する

自分に報酬を用意しましょう。ご褒美があると取り組みへのモチベーションがアップします。

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