「割り勘男子」は結婚向き? デート代を奢らない男性心理5つ
デートを割り勘にされると、ちょっとモヤっとしますよね。相手が年上の男性だったらなおさらです。女性に奢らない男性の心理とは? 結婚向きかどうかの見極め方とは? 割り勘男子と上手に付き合うコツを、文筆家のにらさわあきこさんが解説します。
気になる男性とデートをしたら、「お茶代を要求された」「ご飯が割り勘だった」など、支払いに関する問題は心をザワつかせますよね。割り勘を要求する男性は、どういう心理なのでしょうか? イマドキの恋愛や婚活事情にくわしい文筆家のにらさわあきこさんと一緒に考えていきましょう。
脈なし? デートで割り勘にする男性心理とは?
他意はない、慣れてない
一番多いのは、「他意はない」ケースです。女性慣れしてない男性の場合、そもそも「デートで男性がお金を多く払う」という考えがありません。世の中には、「男性同士でしか」「職場でしか」お茶や食事に出かけた経験がない人というが多数います。そこでは割り勘が当たり前なので、それ以外の払い方があるとは思いもよらないのです。彼の恋愛経験や職場環境などについて話を聞いてみましょう。
緊張している
婚活などの場面では、「緊張しているから」というケースも多いです。結婚相談所の相談員さんからよく聞く話では、いくら「お茶代は男性が払うのよ」と指導しても、「忘れていました」「女性が私の分ですと出してきたので受け取りました」などと言ってくる男性がとても多いそう。それどころか、「払うつもりでいたのに、緊張して払いそびれました」という報告もあるほどだとか。彼の緊張度を推しはかってみましょう。
女性も払うべきだと思っている
男性の中には「女性も男性と同額を支払うべきだ」と考えている人もいます。特に、女友だちが多くいる男性は、女性と一緒に過ごしてきた時間も多いので、割り勘が身に染みついているのですね。また、趣味が多い男性も、デート以外のプライベートでお金を使う場面が多いため、デートでの支払いがシビアになる可能性があります。
お金目当ての女性を見極めたい
収入の高い男性の中には、お金目当ての女性を見極めたいと考える人もいます。付き合った後は男性が払うのだけれど、付き合うまでは「その女性がお金目当てかどうか」を見たいので割り勘にするのです。中には、収入が低いからこそあえて、「お金目当てでないかをチェックしたい」男性たちもいます。その場合は、付き合った後も割り勘にすることもありえます。
好きでない、楽しくなかった
合コンなどでもある話ですが、その女性を「好きではない」「気に入らなかった」から割り勘にする男性たちはいます。「楽しくなかったから、払ってもらった」とか、「今日は楽しめたから、払うよ」などという声があるのは事実です。
割り勘にする男性とは結婚してもいいの?
結婚向きな「割り勘男性」の特徴
女性をひとりの人間として見ている
女性をひとりの人間として尊敬していて、「彼女も働いているのだから」とリスペクトの意味で割り勘にする男性は結婚向きでしょう。こういう男性は、女性が仕事をしているときは割り勘を求めても、退職したり、出産休暇を取ったりすると、「自分が払うよ」と提案してくれます。今現在はあなたも働いているから割り勘にしているだけ……という場合もありえるので、割り勘の真意を探りましょう。
亭主関白でない、同級生感覚
「男性だから(払う)」という固定観念がない男性も、結婚向きかもしれません。「男性だから」と構えすぎている人は、女性に対して「女性はこうあるべき」と押しつけてくる可能性がありますし、「男性はこうあるべき」と肩に力が入りすぎて、抱え込んでしまう恐れもある。後者の「ひとりで頑張るタイプ」には、「彼は何を考えているの?」と別の意味で悩まされる恐れがありますが、同級生感覚の強い男性ならば、なんでも話し合える、気楽な関係を築ける可能性があります。
お金の使い方に執着がない
「お金の使い方」に執着がない男性も、結婚向きかもしれません。これは相性によると思うのですが、たとえばお金に対してそこまで考えてないからこそ割り勘にしている(またはしてしまった)男性ならば、お金の使い方に対してあれこれ思わないかもしれません。すると、結婚した後に、あなたが「こういう使い方はどう?」と提案した場合、「それいいね」とあっさり同意してくれるかもしれません。あれこれ言われたくない女性とは相性がよさそうです。
素直である
お金だけでなく、物事全般に臨機応変に対応できる素直な男性は、より有望かもしれません。たとえば、あなたが割り勘にするのが嫌いで「こうしてほしい」と言ったときに、「そうなんだ、いいよ」とあっさりと聞き入れてくれる素直さがあるタイプです。あなたと付き合うまでの彼は、「あなたといない場面での自分のスタイル」で生きてきたわけですから、それがあなた好みでないとしても、仕方ありません。それが付き合った後も変わらないようなら困るかもしれませんが、「変わる可能性」がありそうならば、結婚向きといえるでしょう。
結婚は考えたほうがいい「割り勘男性」
ケチ
好みによるとは思いますが、ケチな男性は結婚をしても変わらないので、それが気になるようなら結婚は考えたほうがいいかもしれません。彼の収入が多いのに、あなたが金欠のときでも「払いたくない」態度を見せるようなら、ケチといえるのかもしれません。
お金に対して執着が高い、シビア
お金に対しての執着が強い男性も注意したほうがいいかもしれません。あなたが同じタイプならいいですが、そうでないなら、いちいちなんでもお金に換算しては、「コスパがいい」「高い、安い」と言い出すかもしれません。先々子どもができたときに「このお金の使い方はどうなのかな?」などと細かく言うようなタイプだと、つらくなるかもしれません。そういう意識をありがたいと思うか、うるさいと思うかで判断はちがってくるでしょう。
中途半端に平等意識が高い
男女平等意識から割り勘にする男性もいますが、厳密な意味で男女平等というのはありえないので、平等を強く言うような人は注意したほうがいいかもしれません。たとえば、男性が「家事は分担しよう」と言ったとしても「実質は女性のほうが9割方家事を負担している」というのが現状です。また「同じだけ払う」という感覚に対しては、「同じだけ食べているのか」「収入がちがうのではないか」などの要素もありうると思えば、素直に頷きがたい面があり、そういう意味で「思いやりや想像力がない男性なのでは」と留めておきたいところです。
2人の関係に非協力的
あなたが割り勘を気にして、「ちょっと多く払ってほしい」などなんらかの方法で彼に伝えたときに、嫌そうな感じを見せる男性ならば、関係を考えていいかもしれません。「自分の分は自分の分」という考えから抜け出せない男性は、この先一緒に何かを行いたいときに、協力してもらえるかわかりません。そもそも協力をお願いしたいと思うたびに、「口にだしてわざわざ頼む」などの面倒が生じます。あなたのことを「2人のこと」として考えてくれているのかどうかは見極めのポイントでしょう。
結婚向きかはどこで見極める?
割り勘の理由を聞く
割り勘自体は気にならないけど、彼がどういうつもりかが気になる場合は、素直に「どうして割り勘なの?」と聞いてみるといいでしょう。その理由をあなたが納得できればいいわけなので、がんばって聞くのは一考です。
お願い、または提案をしてみる
「割り勘は嫌だな~」とあなたが感じていることを彼はきっと気づいていません。なので、まずはお願いしてみる。もしくは、提案してみましょう。「今度ごちそうしてね」とか、「ご飯は○○くんが払ってくれるとうれしいな」とか。そして、彼が叶えてくれたなら「すっごくうれしい!」と表現しましょう。すると、あなたがこんなに喜ぶなら……と、彼も払い方を変えてくれるかもしれませんよ。結婚向きかどうかは、彼の反応を見てから考えればいいでしょう。
惹かれる面がある
割り勘が気になるとしても、それ以外の面であなたの気持ちを引っ張る面があるからこそ、あなたも彼を切り捨てないのですよね。たとえば仕事ができるとか、ルックスが好みだとか。もしも、そういう「惹かれる面」があるのなら、自分の優先順位がなにかを考えてみるといいでしょう。そもそもパーフェクトな人間なんていないわけですから、「彼のいいところ」がどこで、あなたにとって「その価値はどれくらい」で「優先順位が高いのかどうか」を考えてみましょう。
好きという気持ちが勝る
お金の使い方はどうあれ、彼を好きなら結婚を考えていいのではないでしょうか。「彼は好きだけど、割り勘が気になる」という気持ちなら、なぜ割り勘が気になるのかをさらに掘り下げて考えて、その原因がたとえば「思いやりがないのかも?」だとしたら、自分は「思いやりのない彼も好きなのかどうか」を考えてみてください。つきつめて考えた結果が「彼を好き」なら、彼しかいないと納得できるのではないでしょうか。
割り勘男性と上手に付き合うコツとは?
自分がどうしてほしいかの意思表示をしっかりする
「結婚したいな」と思っている男性が割り勘男性だった場合、まずはどうしてほしいかの意思表示をしてみましょう。そもそも彼は「割り勘が悪い」とは思っていないかもしれませんし、あなたが気にしていると感じてないのかもしれません。そこで、あなたは「こうしてほしい」と自分の気持ちをちゃんと口に出して彼に伝えましょう。それを聞いて、彼は変えてくれるかもしれませんし、変えてくれなくても割り勘の理由がわかってあなたが納得できるかもしれません。
お金の使い方を聞いてみる
お金の使い方を彼がどう考えているかによっても、結婚向きかどうかは変わるでしょう。たとえば「ギャンブルにお金を使っていて、デートは割り勘」などの場合はちょっと困りそうですが、「定期預金のため」「勉強のため」「デート代を節約するため」……とかなら納得できたりしますよね。彼がどういう考えでお金を使っているのかを聞いて、あなたが納得できるのならば結婚を考えてもいいでしょうし、無理そうなら結婚後には変えられるものなのかを聞いてみるといいでしょう。ちなみにギャンブルにお金を投じる男性でも「子どもが生まれたら変わった」という声は聞くので、念のためお伝えしておきますね。
自分の状況をきちんと説明する
彼の事情を聞くほかに、あなた自身の状況もしっかり話すといいでしょう。男性は、「女性が意外とお金がない(人もいる)」ということを知らないケースがあります。特に、男女で収入差がある場合、収入の多い人は収入の少ない人の「やりくり」の必要度について、本当に知らなかったりします。あなたが彼とのデートを楽しみたいのだけれども、「毎回高い店に行くとお金がピンチになる」とか、「そもそもお洒落にもお金がかかる」「女性同士ではお茶くらいしかできない」などの事情があるのなら、それを「女性ならではの事情」として彼に話すと理解してもらえるかもしれません。
自分の払える分を先に払う
楽しいデートをしていても、「ここは彼が払うのかな? 割り勘かな?」などと思うストレスで一緒にいる時間を楽しめなくなると、本末転倒ですよね。そこで、最初から「私は今日1,000円払うね」と自分の心の予算を彼に宣言するというのはありだと思います。たとえば、「今日は、ご飯はごちそうしてね。私はその後のお茶を払うから」などとデートの最初に今日の予算を宣言するのはありでしょう。
期待する面と期待しない面を線引きする
彼の好きなところを考えて、「割り勘でも一緒にいたい」と思えるのなら、支払い面では「彼には期待しない」のも一考です。女友だちといるときだって、普通は割り勘にするわけだから、彼との付き合いもその延長上にあるものだと考えるのです。すると、自分で払いたい分だけ注文できるようになり、食べてない分までは払わないという「キャッシュオン」感覚が使えるようになるかもしれません。彼からは異性としての愛情をもらっていると自覚して、支払いに関しては「期待しない」付き合い方を考えるといいでしょう。
結局はストレスのない付き合いができるかが大事
「割り勘問題」は、いつの時代も男女をザワつかせるテーマです。それだけ心に訴えかける根源的な問題なのでしょう。しかし世間がどうであれ、自分に翻って考えてみれば、「それをストレスに感じるかどうか」が問題の源なのですよね。ならば、どうしたら「割り勘のストレスを減らせるか」に着眼点をシフトして、自分がストレスなく彼と付き合える方法を探して実行していきましょう。
(にらさわあきこ)
※画像はイメージです